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2026MLB分析┃最強打線編トップ10!ドジャースvs精鋭球団

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページ――。

メジャーリーグの試合中、スコアボードの数字を指して実況がこう叫ぶことがあります。

「また1ラン(Run)追加です!」

そう、野球の本場では得点のことを「点」ではなく「ラン」と呼びます。ベースを一周して戻ってくるから「ラン」。この響きこそが、100年以上続く野球の伝統的な「得点」の数え方です。

ところが最近、球団経営を担う若手エグゼクティブたちの間で、ちょっとした ”異変” が起きている――。そう語るのは、MLB公式サイトの名物記者、アンソニー・カストロビンス氏です。

彼らはいま、伝統的な「ラン」ではなく、バスケットボールやアメフトのように「ポイントPoints)」という言葉をあえて使い始めているというのです。

「今年のあいつらは、ボードにジャンジャン『ポイント』を刻んでくれるよ」

もちろん彼らも、正式名称が「ラン」であることは百も承知。それでも、今のMLBの得点シーンは「ポイント」と呼びたくなるほど派手で、スピード感に溢れているということなのでしょう。

そんな現代野球の勢いを象徴するような、2026年シーズンに最も「得点を量産するPut things on the board)」であろう最強の10球団

前回、同記者が格付けした「投手陣ランキング」に続く、待望の第2弾「ラインナップ(野手陣)編」をお届けします。


前回の格付け、「投手陣ランキング」はこちら。

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2026年メジャーリーグ最強打線ランキングTOP10

呼び方はさておき、

今シーズンにおいて最も効率的に「得点を生み出す仕組み」を構築できているのはどのチームでしょうか。

今回のランキングでは、単なる個々の打率だけでなく、球場特性に応じた調整指標や選手の健康状態、さらには若手有望株の台頭といった多角的なデータに基づき、2026年の展望が分析されました。

まずは、全米が注目する最強打線TOP10の顔ぶれを一覧表で確認してみましょう。

※ このラインナップは開幕戦の予想ではなく、2026年シーズンの核となる中心的な布陣を想定しています。

最強打線ランキングと予想ラインナップを以下表にまとめました。

順位・球団名主なラインナップ(ポジション)
1位・ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平(DH), カイル・タッカー(RF), ムーキー・ベッツ(SS), フレディ・フリーマン(1B), ウィル・スミス(C), マックス・マンシー(3B), テオスカー・ヘルナンデス(LF), アンディ・パヘス(CF), キム・ヘソン(2B)
2位・ニューヨーク・ヤンキーストレント・グリシャム(CF), アーロン・ジャッジ(RF), コーディ・ベリンジャー(LF), ベン・ライス(1B), ジャンカルロ・スタントン(DH), ジャズ・チザムJr.(2B), ライアン・マクマホン(3B), アンソニー・ボルピー(SS), オースティン・ウェルズ(C)
3位・シアトル・マリナーズブレンダン・ドノバン(3B), カル・ローリー(C), フリオ・ロドリゲス(CF), ジョシュ・ネイラー(1B), ランディ・アロザレーナ(LF), ビクター・ロブレス(RF), ドミニク・カンゾーン(DH), J.P.クロフォード(SS), コール・ヤング(2B)
4位・トロント・ブルージェイズジョージ・スプリンガー(DH), ドールトン・バーショ(CF), ブラディミール・ゲレーロJr.(1B), アディソン・バーガー(RF), アレハンドロ・カーク(C), ヘスス・サンチェス(LF), 岡本 和真(3B), アンドレス・ヒメネス(SS), アーニー・クレメント(2B)
5位・アスレチックスニック・カーツ(1B), シェイ・ラングリアーズ(C), タイラー・ソダーストロム(LF), ブレント・ルーカー(DH), ジェフ・マクニール(2B), ジェイコブ・ウィルソン(SS), ローレンス・バトラー(RF), マックス・マンシー(3B), デンゼル・クラーク(CF)
6位・ニューヨーク・メッツフランシスコ・リンドーア(SS), フアン・ソト(LF), ボー・ビシェット(3B), ホルヘ・ポランコ(1B), マーカス・セミエン(2B), ブレット・ベイティ(DH), フランシスコ・アルバレス(C), ルイス・ロバートJr.(CF), カーソン・ベンジ(RF)
7位・ボルチモア・オリオールズガナー・ヘンダーソン(SS), ジョーダン・ウェストバーグ(3B), テイラー・ウォード(LF), ピート・アロンゾ(1B), アドリー・ラッチマン(C), サミュエル・バサロ(DH), ジャクソン・ホリデイ(2B), タイラー・オニール(RF), コルトン・カウザー(CF)
8位・フィラデルフィア・フィリーズトレイ・ターナー(SS), カイル・シュワーバー(DH), ブライス・ハーパー(1B), アレク・ボーム(3B), ブランドン・マーシュ(LF), アドリス・ガルシア(RF), ブライソン・ストット(2B), J.T.リアルミュート(C), ジャスティン・クロフォード(CF)
9位・シカゴ・カブスマイケル・ブッシュ(1B), アレックス・ブレグマン(3B), イアン・ハップ(LF), 鈴木 誠也(RF), ピート・クロウ=アームストロング(CF), ニコ・ホーナー(2B), ダンスビー・スワンソン(SS), モイゼス・バステロス(DH), カーソン・ケリー(C)
10 位・アリゾナ・ダイヤモンドバックスヘラルド・ペルドモ(SS), ケテル・マルテ(2B), コービン・キャロル(RF), ガブリエル・モレノ(C), パビン・スミス(DH), ノーラン・アレナド(3B), カルロス・サンタナ(1B), ジョーダン・ロウラー(CF), アレク・トーマス(LF)
  1. 大谷翔平(DH)
  2. カイル・タッカー(RF)
  3. ムーキー・ベッツ(SS)
  4. フレディ・フリーマン(1B)
  5. ウィル・スミス(C)
  6. マックス・マンシー(3B)
  7. テオスカー・ヘルナンデス(LF)
  8. アンディ・パヘス(CF)
  9. キム・ヘソン(2B)

 停滞すらも贅沢。強力補強で完成した『史上最強の銀河系軍団』 

2025年シーズン、王者の打線は時折、どこか集中力を欠いているように見える時期がありました。ムーキー・ベッツの打撃に陰りが見え、テオスカー・ヘルナンデスが数字を落とし、マックス・マンシーやウィル・スミスが怪我に苦しむ…。

しかし、注目すべきはその「地力」です。

チーム全体の攻撃力を示すwRC+(リーグ平均を100とする数値)は、2024年の「117(平均より17%高い)」から、2025年は「113」へと微減したものの、依然として「平均より13%も高い」リーグ2位を維持していたのです。

分析:わずかな隙間すら『宝石』で埋める

昨季の唯一の課題だったセカンドとレフトの生産性を高めるべく、彼らが下した決断はシンプルかつ強烈でした。記者が「あ、あと(カイル)タッカーも連れてきたしね。…まあ、そういうことだよ ” So …yeah.”」と半ば投げやりになるほどの「超ド級の補強」を、球団はオフのFA市場でやってのけたのです。

  • 大谷翔平・タッカー・ベッツ・フリーマン: 上位打線は、もはやオールスターゲームの光景です。1番・DHに座る大谷翔平から始まるこのカルテットは、相手投手にとって一瞬の休息も許さない絶望的な並びとなるでしょう。
  • キム・ヘソン: 二塁手として加わる彼の機動力も、打線の厚みをさらに増すはずです。

もともと最強だったチームが、わずかな隙間すら「超一流」で埋めてしまった。2026年も、ドジャースがスコアボードに「ポイント」を刻み続ける主役であることは疑いようがありません。

  1. トレント・グリシャム(CF)
  2. アーロン・ジャッジ(RF)
  3. コーディ・ベリンジャー(LF)
  4. ベン・ライス(1B)
  5. ジャンカルロ・スタントン(DH)
  6. ジャズ・チザムJr.(2B)
  7. ライアン・マクマホン(3B)
  8. アンソニー・ボルピー(SS)
  9. オースティン・ウェルズ(C)

 偉大な主砲と若き才能の競演。不動の『絶対軸』がもたらす破壊力 

ヤンキースがこの位置に君臨し続ける最大の理由は、言うまでもなくアーロン・ジャッジの存在です。

34歳という年齢や過去の負傷歴から、成績下降のリスクは常に付きまといます。しかし、彼が依然として出塁率と長打率でメジャー全体を牽引し、50本塁打を涼しい顔で放ち続ける限り、その評価を下げるわけにはいきません。

分析:ベテランの意地と、台頭する新星

2026年はコディ・ベリンジャーやトレント・グリシャムが名を連ね、打線の厚みが増しました。さらに、新星ベン・ライスが真のスターへの階段を上り始めていることも、ポジティブな要素です。

  • フロア(下限)とシーリング(上限): 記者は、選手層が厚く安定感のあるドジャースに比べると、ヤンキースは主力に怪我が出た際のチームとしての底力(Floorで一歩譲ると分析しています。しかし、主砲ジャッジが健在である限り、その打線が叩き出す爆発力(Ceilingは、文字通り ”天井” を突き抜ける可能性を秘めていると捉えました。
  • 怪我との戦い: クーパーズタウン(殿堂入り)確実と言われるジャッジのキャリアを唯一阻むものがあるとすれば、それは怪我だけ。彼が健康でさえあれば、ヤンキースは1位でもおかしくない存在です。

 上位2チームとは異なる、環境要因を巧みに味方につける戦略的なチームが次に控えています。

  1. ブレンダン・ドノバン(3B)
  2. カル・ローリー(C)
  3. フリオ・ロドリゲス(CF)
  4. ジョシュ・ネイラー(1B)
  5. ランディ・アロザレーナ(LF)
  6. ビクター・ロブレス(RF)
  7. ドミニク・カンゾーン(DH)
  8. J.P.クロフォード(SS)
  9. コール・ヤング(2B)

 球場特性をデータで克服。効率を極めた『環境に負けない』打線 

マリナーズの本拠地、T-モバイル・パークは「飛球が極端に伸びない=フライボールが死にゆく場所 “where fly balls go to die” 」として知られています。そのため、単なる得点数だけを見れば、彼らの打線は過小評価されがちです。

しかし、球場特性を考慮した調整後の指標(環境の影響を除いた実力値)で見れば、昨季の彼らはメジャー全体でトップ3に入る攻撃力を誇っていました。

分析:逆境を跳ね返す『至宝』と『相性』

2026年、チームの顔であるフリオ・ロドリゲスには、その比類なき才能を完全開花させ、年間を通じてMVP級のシーズンを送ることが期待されています。

  • 「なぜか打てる」不思議な相性: 昨季途中に加入し、この「打者泣かせ」の球場でなぜか快音を連発するジョシュ・ネイラーの存在は、チームにとって大きなアドバンテージです
  • 打線に規律をもたらす補強: 移籍組のブレンダン・ドノバンがリードオフマンとして出塁の機会を増やし、遊撃手J.P.クロフォードが過小評価されがちな勝負強さを発揮することで、打線の効率は極限まで高まっています。
  • 未来の主軸: さらに、全米屈指の有望株コルト・エマーソンの台頭も間近に迫っており、マリナーズの「効率重視」のスタイルはさらなる進化を遂げようとしています。

 続いては、プレースタイルを劇的に変化させ、昨季は頂点にまで迫ったあのチームがランクインです。

  1. ジョージ・スプリンガー(DH)
  2. ドールトン・バーショ(CF)
  3. ブラディミール・ゲレーロJr.(1B)
  4. アディソン・バーガー(RF)
  5. アレハンドロ・カーク(C)
  6. ヘスス・サンチェス(LF)
  7. 岡本 和真(3B)
  8. アンドレス・ヒメネス(SS)
  9. アーニー・クレメント(2B)

 確実性とパワーの理想的バランス。新加入の『日本の主砲』がもたらす未知の天井 

2025年のブルージェイズは、「高打率・長打力・機動力の融合」という明確なテーマを掲げ、ワールドシリーズ制覇まであとわずか「2アウト」というところまで迫りました。

惜しくも頂点は逃しましたが、その攻撃スタイルが間違っていなかったことは証明済みです。

分析:確実性とパワーの理想的バランス

2026年は長年の主力だったボー・ビシェットがチームを去り、FA市場で狙っていたカイル・タッカーの獲得にも失敗するという痛手を負いました。しかし、今のチームには全盛期を迎えつつあるブラディミール・ゲレーロJr.という絶対的な柱がいます。

  • 『東洋の大砲』の真価: 日本から加入した岡本 和真について記者は、彼が「メジャー級の球速(Velocity)」にどう適応するかを鍵に挙げています。もし日本時代のような勝負強さを発揮できれば、タッカーを逃した喪失感を一気に払拭する存在になるでしょう。
  • 脇を固める実力者たち: 昨季のプレーオフで「ヒット製造機」と化したアーニー・クレメントや、中堅手として完全に定着したドールトン・バーショなど、脇を固めるメンバーの充実ぶりも魅力です。

主砲ゲレーロJr.のポテンシャルをプライム・タイム全盛期)と称する記者。そこに日本の主砲がどう化学反応を起こすか。ブルージェイズが掲げる打線の「天井(シーリング)」は、依然としてリーグ屈指の高さにあります。

 次は、本拠地の特性を最大限に活かして急浮上した、若いパワー集団を取り上げます。

  1. ニック・カーツ(1B)
  2. シェイ・ラングリアーズ(C)
  3. タイラー・ソダーストロム(LF)
  4. ブレント・ルーカー(DH)
  5. ジェフ・マクニール(2B)
  6. ジェイコブ・ウィルソン(SS)
  7. ローレンス・バトラー(RF)
  8. マックス・マンシー(3B)
  9. デンゼル・クラーク(CF)

 驚異の若手パワー集団。球場環境を言い訳にさせない本物の破壊力 

オークランドからサクラメントへと拠点を移したアスレチックス。彼らの評価を押し上げているのは、打者有利な一時本拠地、サッター・ヘルス・パークの環境だけではありません。

昨季、敵地でもwRC+103(リーグ7位タイ)を記録しており、その攻撃力が ”本物” であることをデータは明らかにしました。

分析:記録を塗り替える『怪物』と、三振しない『異能』

最大の注目は、昨年彗星のごとく現れ、歴史的なスタッツを叩き出して新人王をさらったニック・カーツです。彼を筆頭に、ルーカー、ラングリアーズ、ソダーストロムといった「30本塁打・30二塁打」を狙える長打者がずらりと並びます。

  • 「三振しない男」のアクセント: 長距離砲が並ぶ中で、記者が「“un-strikeout-able”三振させようがない男だ)」と絶賛するジェイコブ・ウィルソンの存在が光ります。彼の圧倒的なコンタクト能力が、パワー偏重になりがちな打線に絶妙な規律性をもたらしています。
  • 打ち勝つ野球の極致: 投手陣ランキングでは名前すら上がらなかった彼らですが、この若手主体のラインナップがもたらすインパクトと勢いは、全米のどの球団にとっても脅威そのものです。

「投手陣はさておき、このラインナップを見ているだけで楽しい」――記者のそんなワクワク感が伝わってくるような、魅力溢れるヤング・パワー軍団です。

 続いて、期待と不安が同居する、ニューヨークのもう一つのスター軍団を紹介します。

  1. フランシスコ・リンドーア(SS)
  2. フアン・ソト(LF)
  3. ボー・ビシェット(3B)
  4. ホルヘ・ポランコ(1B)
  5. マーカス・セミエン(2B)
  6. ブレット・ベイティ(DH)
  7. フランシスコ・アルバレス(C)
  8. ルイス・ロバートJr.(CF)
  9. カーソン・ベンジ(RF)

 予測不能なダイナミズム。豪華布陣がもたらす『光と影』 

メッツほど、シーズンの結末を予測するのが難しいチームはありません。

豪華なタレントが揃う一方で、常に怪我のリスクという爆弾を抱えているからです。しかし、昨季のフアン・ソトが見せた「43本塁打・38盗塁・127四球」という数字を見れば、彼らをこの位置に置かないわけにはいきません。

分析:主砲の離別を埋める新たな『三本の矢』

長年チームの顔だったピート・アロンゾが去りましたが、ソトを中心に据えた新打線は依然として脅威です。

  • 攻略困難な上位打線: 手首の手術から早期復帰を果たしたフランシスコ・リンドーア、そして球界屈指の純粋なヒットメーカー、ボー・ビシェットが加わった上位陣は、リーグで最も攻略が困難なトリオの一つです。
  • 新星とベテランの融合: キャリアハイを更新したベテランのポランコに加え、球団の至宝である若手有望株カーソン・ベンジが「パワーとスピード」をメジャーの舞台で発揮できれば、攻撃のバリエーションはさらに広がります。

「リーグ最高のダイナミックな打線になるか、あるいは怪我に泣く失望のシーズンか」――いずれにせよ、メッツの試合観戦で退屈することだけはなさそうです。

 次は、故障に泣かされながらも、強力な右打者を揃えて巻き返しを狙うチームを分析します。

  1. ガナー・ヘンダーソン(SS)
  2. ジョーダン・ウェストバーグ(3B)
  3. テイラー・ウォード(LF)
  4. ピート・アロンゾ(1B)
  5. アドリー・ラッチマン(C)
  6. サミュエル・バサロ(DH)
  7. ジャクソン・ホリデイ(2B)
  8. タイラー・オニール(RF)
  9. コルトン・カウザー(CF)

 若き才能の足踏みと、新加入の『大砲』がもたらす再起 

春先、オリオールズを襲ったニュースはショッキングなものでした。

若き至宝ジャクソン・ホリデイとジョーダン・ウエストバーグが、相次いで右手の負傷に見舞われたのです。この「想定外の躓(つまづ)き」が、本来ならもっと上位にランクされるはずの彼らを、この位置に留める要因となってしまいました。

分析:世界有数の遊撃手と補強された『右の長打力』

昨季、大きな期待を集めた若手コア層がやや伸び悩んだ感は否めませんが、今オフの補強は的確でした。

  • 信頼のベテラン加入: リーグ屈指の長距離砲ピート・アロンゾと、安定感のあるテイラー・ウォードを加え、打線に「右のパワー」という厚みをもたらしました。彼らのタフさは、怪我人が続くチームにおいて大きな支えとなるでしょう。
  • 次世代の若きスター: 遊撃手ガナー・ヘンダーソンは、MLB公式の解析モデルで世界でも最高クラスのショートに選出されるほどの実力者。彼と、復活が期待される捕手アドラリー・ラッチマンが本来の姿を取り戻せば、上位打線の破壊力はトップ5に匹敵します。

若手の怪我という「穴」を、ベテランの「力」でどう埋めるか。そのバランス(格差の解消)こそが、オリオールズが再び躍進するための絶対条件です。

 続いて、ベテランの意地と世代交代の狭間で揺れるチームがここにランクインされました。

  1. トレイ・ターナー(SS)
  2. カイル・シュワーバー(DH)
  3. ブライス・ハーパー(1B)
  4. アレク・ボーム(3B)
  5. ブランドン・マーシュ(LF)
  6. アドリス・ガルシア(RF)
  7. ブライソン・ストット(2B)
  8. J.T.リアルミュート(C)
  9. ジャスティン・クロフォード(CF)

 熟成された豪華主軸。フロントの『挑発』を跳ね返せるか 

フィリーズの打線を語る上で避けて通れないのが、フロントトップのデーブ・ドンブロウスキー氏が発した ”曰く付き発言” です。

彼はシーズン後の会見で、看板打者のハーパーに対し「彼が再びエリート(超一流)に戻るのか、それともグッド(好選手)のままなのか、それは彼次第だ」と述べ、ファンやメディアの間に緊張と「一騒動」を巻き起こしました。

分析:絶対的主軸と世代交代の狭間

後にドンブロウスキー氏はこの発言を「期待の裏返し」とフォローしましたが、この一連のトラブルこそが、今のフィリーズ打線が抱える停滞感と再起へのプレッシャーを象徴しています。また、打線の頭にはスターが並びますが、チーム全体で見ると、その輝きは下位に向かうにつれて陰りを帯び始めます。

  • 『エリート』の証明: 記者は、ブライス・ハーパー自身がこの意見と評価には納得していないと分析しています。2026年、彼が「自分は依然としてエリートだ」という答えをバットで示せるかどうかが、チームの命運を握ります。
  • 上位と下位のコントラスト: ターナーハーパーシュワーバーという超豪華な上位陣は依然として強力とはいえ、年齢による減退の兆候も無視できません。そして、下位打線との格差を埋められるかもチームにとって大きな課題です。
  • 新風を吹き込めるか: 懸念されるこの下位打線の不透明さ。有望株ジャスティン・クロフォードの実力は未知数であり、アドリス・ガルシアにいたっては不振からノンテンダー(契約保留せず自由契約)を経験するなど、安定感に欠けます。

上位3人と、不確定要素の多い下位打線。この「落差」を埋める存在が現れない限り、フィリーズがトップ3チームの背中を捉えるのは容易ではありません。

やはり、ベテラン陣の奮起に期待せざるを得ないでしょう。

  1. マイケル・ブッシュ(1B)
  2. アレックス・ブレグマン(3B)
  3. イアン・ハップ(LF)
  4. 鈴木 誠也(RF)
  5. ピート・クロウ=アームストロング(CF)
  6. ニコ・ホーナー(2B)
  7. ダンスビー・スワンソン(SS)
  8. モイゼス・バステロス(DH)
  9. カーソン・ケリー(C)

 安定感と新戦力による底上げ 

カブスの2025年シーズンは、まさに「カイル・タッカーの健康状態」にすべてが左右された一年で幕を閉じました。

彼が万全だった前半戦はリーグ屈指の512得点を叩き出したものの、そのあと怪我に泣いた後半戦は281得点とほぼ半減。この「特定の一人に依存する脆さ」が最大のネックでした。

分析:一人の『不在』を組織の『厚み』でカバーする

2026年、チームはタッカーを失いましたが、代わりにFA市場の目玉であるアレックス・ブレグマンを5年契約で獲得しました。記者は、彼がもたらす「凄み」と「勝負強さ」が、打線に新たなキャラクターを注入すると見ています。

  • 計算できる中核たち 今やチームになくてはならない存在となった鈴木 誠也イアン・ハップ。彼ら30代に突入した「計算できるベテラン」が、今季も安定したパフォーマンスを見せることが前提となります。
  • 次世代の希望: 捕手登録ながら、昨季9月にタッカー級の打棒を見せた超有望株モイゼス・バステロス。彼が指名打者としてフルシーズン期待通りの働きを見せれば、下位打線まで隙のない並びが完成します。

一人に頼るのではなく、ブレグマンという芯を加え、鈴木誠也たちが脇を固める。この組織的な底上げにより、カブスはシーズンを通して大崩れしない「安定した得点力(フロア)」を維持できるはずです。

 最後は、強力な上位3人にすべてを託すチームがトップ10に滑り込みました。

  1. ヘラルド・ペルドモ(SS)
  2. ケテル・マルテ(2B)
  3. コービン・キャロル(RF)
  4. ガブリエル・モレノ(C)
  5. パビン・スミス(DH)
  6. ノーラン・アレナド(3B)
  7. カルロス・サンタナ(1B)
  8. ジョーダン・ロウラー(CF)
  9. アレク・トーマス(LF)

 リーグ屈指の『最強トリオ』。上位3人が生み出す驚異の破壊力 

ダイヤモンドバックスは直近2シーズンでMLB最多の1677得点を記録しましたが、投手陣の崩壊もありポストシーズン進出を逃してきました。

しかし、その破壊力は依然としてメジャー最高峰にあります。

分析:爆発力を支える三本の矢と、拭えない不安

打線の生命線は、ペルドモ(2025年OPS .851)、コービン・キャロル(同 .884)、そしてケテル・マルテ(同 .893)という驚異の上位3人です。

  • 怪我の影響とベテランの衰え:若き至宝キャロルが抱える有鈎骨(ゆうこうこつ)の負傷によるパワー低下は懸念材料です。また、新加入のノーラン・アレナドにも、かつてのような支配力に衰えの兆しが見え始めています。
  • 格差の象徴: 若手の成長次第という不安定さはありますが、この「最強トリオ」が健康に揃った時の爆発力は、それだけでチームをTOP10に踏み止まらせるほど強烈で圧倒的なのです。

番外編:注目すべきその他のチーム

TOP10には届かなかったものの、2026年シーズンに ”番狂わせ” を起こしうるチームを記者はこう分析しています。

  • ヒューストン・アストロズ: 怪物ヨルダン・アルバレスがシーズンを通して健康を維持できれば、いつでもTOP10に返り咲く実力があります。
  • アトランタ・ブレーブス: 昨季は負傷者に泣かされましたが、地力は十分。ただし、主力の一人ジュリクソン・プロファーの出場停止処分が、チームの先行きに暗い影を落としてしまいました。
  • カンザスシティ・ロイヤルズ: 本拠地のフェンスを前に移動させ、極端な守備型から「攻撃重視」へと舵を切りました。超有望株ジャック・カグリオーンの覚醒が鍵を握ります。
  • ボストン・レッドソックス: 強打の捕手ウィルソン・コントレラスを獲得。スーパースター候補ローマン・アンソニーの飛躍次第では、一気に得点力が跳ね上がるでしょう。
  • デトロイト・タイガース: 突出したスターはいませんが、組織的な底上げが着実に進んでいます。「若手の台頭」という不確定要素が吉と出れば、リーグに驚きを与える存在になるはずです。

【ライトファン向け】用語・ルール解説コーナー
用語解説
wRC+(重み付け得点創造力)打撃の総合指標。リーグ平均を100とし、球場の有利不利も考慮して算出されます。例えば「110」なら「平均より10%優れた打者」という意味。現在のMLBで最も信頼されている打撃評価の一つです。
OBP(出塁率)安打だけでなく、四球などで「いかにアウトにならずに出塁したか」を表します。チャンスメイクの能力を示す重要な指標です。
SLG(長打率)単打だけでなく、二塁打や本塁打といった「一度の打撃でどれだけ多くの塁を進めたか」を評価します。パワーの証明となる数字です。
有鈎骨(ゆうこうこつ)の手術手首の小さな骨の骨折に対する手術です。強打者がグリップの衝撃で痛めることが多く、復帰後に一時的に「握力やパワーが落ちる」と言われる、打者特有の厄介な怪我です。
ノンテンダー(Non-tendered)球団が翌シーズンの契約を提示せず、自由契約(クビ)にすること。実力不足だけでなく「実力はあるが年俸が高くなりすぎて見合わない」と判断された際に行われるMLBのシビアな経営手法の結果です。
DH(指名打者)投手の代わりに打席に立つ打撃専門の選手のこと。2022年からメジャー全球団で採用されています。

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