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ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページへようこそ。
- プレッシャーが頂点に達する秋、MLB史に刻まれた伝説の一戦
- 2026年の今もファンの心を揺さぶる熱狂
- 歴代最高のポストシーズン・パフォーマンス
- 山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース/2025年)
- コーリー・シーガー&アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ/2023年)
- ランディ・アロザレーナ(タンパベイ・レイズ/2020年)
- コーリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース/2020年)
- スティーブン・ストラスバーグ(ワシントン・ナショナルズ/2019年)
- アンドリュー・ミラー(クリーブランド/2016年)
- ダニエル・マーフィー(ニューヨーク・メッツ/2015年)
- マディソン・バムガーナー(サンフランシスコ・ジャイアンツ/2014年)
- 上原浩治(ボストン・レッドソックス/2013年)
- デビッド・フリーズ(セントルイス・カージナルス/2011年)
- カルロス・ベルトラン(ヒューストン・アストロズ/2004年)
- デビッド・オルティス(ボストン・レッドソックス/2004年)
- ジョシュ・ベケット(フロリダ・マーリンズ/2003年)
- バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ/2002年)
- カート・シリング&ランディ・ジョンソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス/2001年)
プレッシャーが頂点に達する秋、MLB史に刻まれた伝説の一戦
日本時間10月27日、MLB公式サイト(マット・ケリー記者、マニー・ランドハワ記者)が「歴代最高のポストシーズン・パフォーマンス」を発表しました。
直近の2025年からさかのぼり1905年まで、圧巻のピッチングや勝負強い打撃でチームを世界一へと導いた偉大なプレーヤーたちがピックアップされた特集記事です。
プレッシャーが極限まで高まる10月のマウンド&打席で、彼らはどのようにして球史にその名を刻んだのか。今回は、公式記事が選んだ数々のドラマの中から圧倒的なパフォーマンスを厳選してご紹介します。
2026年の今もファンの心を揺さぶる熱狂
メジャーリーグベースボール(MLB)において、162試合におよぶ過酷なレギュラーシーズンを勝ち抜いた強者だけが足を踏み入れることを許される決戦場――ポストシーズン。
いつの時代も、プレーオフでは「すでに実績のあるスーパースター」だけでなく、「突如として全米の脚光を浴びるシンデレラボーイ」を生み出してきました。
MLB.comの記事では冒頭、今まさに行われている2026年ワールドシリーズで熱戦を繰り広げるブルワーズのウィリアム・コントレラス(OPS 1.141&ABSチャレンジでの冴え渡るリード)や、15.2回無失点・WHIP 0.51の快投を見せるアーロン・アシュビーといったニューヒーローたちにも触れています。
他にも見どころ満載の同レポート・・・
- スーパースターの真骨頂:極限状態で見せた異次元のスタッツ
- 彗星のごとく現れたヒーロー:世界を驚かせたラッキープレーヤーたちの躍動
- 数字だけでは語れないドラマ:チームを歓喜に導いた一打・一投の裏側
それでは、直近の2025年から2000年まで時計の針を巻き戻し、秋のフィールドでひときわ輝いた15の伝説的パフォーマンスを振り返っていきましょう!
歴代最高のポストシーズン・パフォーマンス

山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース/2025年)
山本はポストシーズンを通じて6試合(37 1/3回)に登板し、防御率1.45という驚異的な数値を記録しました。ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ(NLCS)第2戦のミルウォーキー・ブルワーズ戦、そしてワールドシリーズ第2戦のトロント・ブルージェイズ戦と、2試合連続の完投勝利を達成。さらにワールドシリーズ第6戦で6回1失点と熱投して勝利投手になると、翌日の第7戦にも連投で救援登板。わずか34球で2 2/3回を完璧な無失点に抑え込み、ドジャースのワールドシリーズ連覇を劇的にたぐり寄せました。
ワールドシリーズで1大会3勝を挙げた投手は、2001年のランディ・ジョンソン以来24年ぶりとなる歴史的偉業であり、満場一致でワールドシリーズMVPを受賞しました。なお、対戦相手となったブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.も、18試合でOPS 1.289、8本塁打と手が付けられない猛打を見せ、世界一まであと一歩に迫る凄まじいパフォーマンスを誇っていたことも、この死闘の価値をより一層引き立てています。
【山本由伸の2025年ポストシーズン金字塔】
- 通算成績:6試合登板(37 1/3回) 防御率1.45
- 偉業:2試合連続完投勝利 & 2001年ランディ・ジョンソン以来となるワールドシリーズ3勝
- 戴冠:ワールドシリーズMVP満場一致受賞
最大の決定打となったのは、ワールドシリーズ第7戦の歓喜の瞬間です。前夜の第6戦で先発として6回1失点の好投を見せたばかりの山本が圧巻の気迫でリリーフ登板し、34球で2 2/3回を無失点に封じ込めた姿は、ポストシーズン史に永遠に語り継がれるハイライトとなりました。
マウンド上の圧巻の支配者から、絶体絶命の打席で幾度もの奇跡を起こした2人の「主砲」の物語へと時計の針を戻しましょう。
コーリー・シーガー&アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ/2023年)
シーガーはOPS 1.133、6本塁打と打ちまくり、2020年のドジャース時代に続いて自身2度目となるワールドシリーズMVPを獲得しました。同一選手による複数回のワールドシリーズMVP獲得は、レジー・ジャクソン、ボブ・ギブソン、サンディ・コーファックスという野球史に燦然と輝く殿堂入りレジェンドたちに並ぶ史上4人目の大偉業です。
一方のガルシアも、無傷のまま突き進んだ圧巻の猛打を披露しました。アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)のヒューストン・アストロズ戦では怒涛の4試合連続本塁打を放ってシリーズMVPに輝くと、勢いそのままにポストシーズン新記録となる「22打点」を叩き出しました。
【シーガー&ガルシアの2023年ポストシーズン金字塔】
- シーガー:OPS 1.133、6本塁打(史上4人目の複数回ワールドシリーズMVP達成)
- ガルシア:ポストシーズン新記録となる「22打点」 & ALCS4試合連続本塁打
- 成果:球団創設初となる世界一戴冠の原動力
2人の真価が鮮烈に交錯したのが、ワールドシリーズ第1戦です。2点ビハインドで迎えた9回裏、シーガーが土壇場で試合を振り出しに戻す起死回生の同点2ラン本塁打を叩き込むと、延長11回裏にはガルシアが勝負を決めるサヨナラ本塁打を放ち、全米を揺るがす劇的なドラマを作り出しました。
実績あるスーパースターたちの爆発から、10月の舞台で突如としてメジャーの記録を塗り替えた「無名の新人」が巻き起こした2020年の旋風へと移ります。
ランディ・アロザレーナ(タンパベイ・レイズ/2020年)
アロザレーナはポストシーズン全体で打率.377/出塁率.442/長打率.831という異次元の数値を叩き出し、従来の単一ポストシーズン最多記録であった8本塁打を更新する「10本塁打」を達成。さらに総塁打数でも従来の50塁打を大幅に塗り替える「64塁打」という怪物級の快挙を成し遂げました。
アストロズとのALCSでの大活躍により、アロザレーナは新人野手としてMLB史上初となるリーグチャンピオンシップシリーズMVPの栄誉に輝き、レイズをアメリカンリーグ優勝へと力強く引き上げたのです。
【アロザレーナの2020年ポストシーズン新記録】
- 本塁打数:10本塁打(単一ポストシーズン最多記録)
- 総塁打数:64塁打(単一ポストシーズン最多記録)
- 打撃成績:打率 .377 / 出塁率 .442 / 長打率 .831
相手のアストロズが3連勝して逆転王手をかけ、勝者総取りの運命となったALCS第7戦。アロザレーナは初回の第1打席でいきなり先制の2ラン本塁打を右中間スタンドへ叩き込み、4-2での勝利とリーグ優勝を決定づける千両役者ぶりを見せつけました。
この新人の怪物級の大爆発と真っ向から対峙し、チームを32年ぶりの頂点へと導いたもう一人の打者による圧巻のプレーをみていきましょう。
コーリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース/2020年)
打率.328、長打率.746をマークしたシーガーは、8本塁打と50塁打を記録。これはアロザレーナに次ぐポストシーズン史上2位タイの快記録です。また20打点は、2011年のデビッド・フリーズ(21打点)に続く歴代屈指の勝負強さでした。
シーガーは1試合3安打以上を3度、3打点以上を3度記録し、NLCSとワールドシリーズの双方でMVPを獲得。同一年に両シリーズでMVPに輝いた史上8人目のプレッシャーに強いプレーヤーであることを世界に証明しました。
【コーリー・シーガーの2020年ポストシーズン金字塔】
- 打撃成績:打率 .328 / 長打率 .746 / 8本塁打 / 50塁打 / 20打点
- 偉業:史上8人目となる同一年の「NLCS MVP」&「ワールドシリーズMVP」ダブル受賞
- 貢献:ドジャースを32年ぶりとなる世界一戴冠へと牽引
アトランタ・ブレーブスとのNLCSで1勝3敗と崖っぷちに追い込まれた第5戦。シーガーは一試合2本塁打を叩き込んでチームを劇的勝利へ誘導。奇跡のカムバック(大逆転)へと繋がる強烈な導火線となりました。
野手による圧巻のアーチの応酬から、今度はマウンドで無傷の連勝街道を突き進んだ屈強な先発エースの話題へと目を向けます。
スティーブン・ストラスバーグ(ワシントン・ナショナルズ/2019年)
ストラスバーグの記録的な1ヶ月は、ナショナルリーグ・ワイルドカードゲームでの3回無失点という圧巻の救援登板から始まりました。その後スタートした5回の先発登板において、すべてで3失点以下に抑えて4勝をマーク。ポストシーズン通算「5勝0敗」という、1敗もすることなく5勝を挙げたMLB史上初の投手となりました。さらに47奪三振は単一ポストシーズンで史上2位タイの輝かしいスタッツです。
【ストラスバーグの2019年ポストシーズン金字塔】
- 投手成績:無傷の「5勝0敗」(単一ポストシーズン史上初)
- 奪三振数:47奪三振(単一ポストシーズン史上2位タイ)
- 絶望的な安定感:先発登板した全5試合で3失点以下に抑え込む快投
アストロズとのワールドシリーズで本拠地3連敗を喫し、2勝3敗で後がなくなった第6戦。負ければシーズンが終わる極限状態の中で先発したストラスバーグは、敵地でアストロズ打線を8 1/3回2失点に抑え込む鬼気迫る投球を見せ、逆転世界一への完璧な架け橋となりました。
先発エースによる連勝劇から、救援投手の戦術的概念そのものを覆した「リリーフエース」の革命的解体新書へと移行します。
アンドリュー・ミラー(クリーブランド/2016年)
レギュラーシーズン70試合で防御率1.45、対戦打者の45%から三振を奪っていたミラーは、10月の舞台でも全く衰えを見せませんでした。ポストシーズン10試合に登板して防御率1.40を記録。対戦した73人の打者のうち、実に30人(41%)を三振に仕留めるという絶望的な奪三振能力で相手打線を沈黙させ、5試合で決着したブルージェイズとのALCSでリリーフとしてMVPを獲得しました。
【アンドリュー・ミラーの2016年ポストシーズン金字塔】
- 投手成績:10試合登板 防御率 1.40
- 奪三振率:対戦した73打者中30人を三振(奪三振率41%の絶対的支配力)
- 栄誉:救世主としてイニングをまたぐ救援でALCS MVPを獲得
ALCS第2戦、2-1とわずか1点リードの7回から8回にかけてマウンドに登ったミラー投手は、対戦した6人の打者のうち5人から三振を奪う2回パーフェクト救援を達成。相手の反撃の芽を摘み取り、勝利を完全に手繰り寄せました。
救援投手の完全なる支配劇から、秋の訪れとともに突如として別人のような長打力を爆発させたスラッガーの物語へと続けます。
ダニエル・マーフィー(ニューヨーク・メッツ/2015年)
ドジャースとのNLDSで打率.333、3本塁打を放つと、カブスとのNLCSでは打率.529、4本塁打と完全に手が付けられない状態となり、圧倒的な打撃成績でNLCS MVPを獲得。
ポストシーズン全体で1.115 OPS、11打点をマークし、放った7本塁打は彼自身が2015年のレギュラーシーズン162試合で放った全本塁打数(14本)の半分に相当する衝撃的なペースでした。
【ダニエル・マーフィーの2015年ポストシーズン金字塔】
- 打撃成績:OPS 1.115 / 7本塁打 / 11打点
- 新記録:前人未到となる「ポストシーズン6試合連続本塁打」達成
- 猛打の記憶:NLCSで打率.529、4本塁打の暴れぶりでNLCS MVPに輝く
カブスを破ってリーグ優勝を決めたNLCS第4戦、マーフィーは5打数4安打と大暴れ。7回にはダメ押しとなる2ラン本塁打を放ち、ポストシーズン新記録となる「6試合連続本塁打」という不朽のレガシーを遺しました。
覚醒したスラッガーから、ポストシーズン史に永遠に輝く「孤高のワークホース(タフネスエース)」の力投へと話を進めます。
マディソン・バムガーナー(サンフランシスコ・ジャイアンツ/2014年)
バムガーナーは登板した6回の先発すべてで7回以上を投げ、かつ3失点以下に抑えた投手。その中には、敗れたら終わりのワイルドカードゲーム(ピッツバーグ・パイレーツ戦)と、カンザスシティ・ロイヤルズとのワールドシリーズ第5戦での2度の完封勝利が含まれています。
ワールドシリーズでの通算防御率は驚異の0.43(21イニングを投げて自責点わずか1)。圧倒的なスタッツで相手打者を寄せ付けませんでした。
【バムガーナーの2014年ポストシーズン金字塔】
- ワールドシリーズ成績:防御率 0.43(21イニングを投げて自責点わずか1)
- 安定感:登板した6先発すべてで7イニング以上&3失点以下(うち2完封)
- 伝説のセーブ:第7戦に中2日で救援登板し5回無失点(PS史上最長セーブ)
圧巻だったのは、第5戦先発から中2日で迎えたワールドシリーズ第7戦です。3-2のリード場面でブルース・ボウチー監督からマウンドを託されると、バムガーナーは救援として5イニングを完璧な無失点に抑え切りました。9回裏には同点となる走者を三塁に背負いながらも見事に凌ぎ切り、ポストシーズン史上最長となる5イニングの救援セーブで世界一を決定づけたのでした。
全米を熱狂させた左腕の熱闘から、レッドソックスの守護神として存在感を見せた日本人投手の快挙へとつなげます。
上原浩治(ボストン・レッドソックス/2013年)
上原はポストシーズンで13試合に登板し、16個の三振を奪いながら「与四球ゼロ」という信じられないスタッツを記録。防御率0.66、WHIP 0.51(1イニングあたりに出した走者の平均数)、被打率.152と、レギュラーシーズンを上回る圧倒的な数字で7セーブを挙げます。
ワールドシリーズ第6戦でセントルイス・カージナルスを下した瞬間もマウンドに立ち、歓喜の胴上げ投手となりました。第4戦で見せた走者コルテン・ウォンへの牽制死によるゲームセットなど、冷静沈着なプレーもファンの記憶に刻まれています。
【上原浩治の2013年ポストシーズン金字塔】
- 投手成績:13試合登板 防御率 0.66 / WHIP 0.51 / 7セーブ
- 制球力:16奪三振に対して「無四球」という異次元のピッチング
- 栄誉:日本人投手として初となるリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)MVP受賞
デトロイト・タイガースとのALCSで上原投手は6試合中5試合に登板。6イニングを投げて1失点も許さず、3セーブ1勝の完璧な活躍でチームを勝利に導き、日本人投手初となるリーグチャンピオンシップシリーズMVPを獲得しました。
精密なピッチングを見せた日本人の快挙から、地元球団を土壇場の危機から救い続けた「街のヒーロー」の劇的なドラマへ移ります。
デビッド・フリーズ(セントルイス・カージナルス/2011年)
フィリーズとのNLDS第4戦(敗退の懸かる試練)で4打点を挙げてチームを救うと、ミルウォーキー・ブルワーズとのNLCSでは打率.545(22打数12安打)、3本塁打、9打点と大爆発してNLCS MVPを受賞。
さらにテキサス・レンジャーズとのワールドシリーズでも安打を重ね、ポストシーズンでの連続試合安打を13に伸ばすと、10月全体で「ポストシーズン史上最多記録となる21打点」をマーク。史上6人目となるLCSとワールドシリーズ両方でのMVP受賞を果たしました。
【デビッド・フリーズの2011年ポストシーズン金字塔】
- 総打点数:21打点(ポストシーズン史上最多記録)
- 安打記録:13試合連続安打を樹立
- 栄誉:NLCS & ワールドシリーズでのダブルMVP受賞(史上6人目)
ワールドシリーズ史に残る名勝負となった第6戦。あとストライク1つでシーズン終了(レンジャーズの世界一決定)という9回裏2アウトツーストライクの土壇場から、フリーズ選手は右中間へ起死回生の同点2点三塁打を放ちました。さらに延長11回裏には、自らのバットで試合を決める劇的なサヨナラ本塁打を放ち、第7戦でも初回に同点2点適時二塁打を記録して逆転世界一の立役者となりました。
土壇場の勝負強さの記憶から、秋の舞台で相手投手陣を翻弄したスイッチヒッターの記録的なスパークへと目を向けましょう。
カルロス・ベルトラン(ヒューストン・アストロズ/2004年)
ベルトランは12試合の出場で打率.435、そして当時のMLBタイ記録となる8本塁打を記録しました(2002年のバリー・ボンズ氏が17試合で8本塁打を放ったのに対し、ベルトランはわずか12試合で到達)。
特に圧巻だったのは10月11日のNLDS第5戦(アトランタ・ブレーブス戦)から10月17日のNLCS第4戦(セントルイス・カージナルス戦)までの期間で、彼は打率.611、5本塁打という信じられないような数字を叩き出しました。
【カルロス・ベルトランの2004年ポストシーズン金字塔】
- 打撃成績:打率 .435 / 8本塁打(当時のポストシーズンタイ記録)
- 到達スピード:バリー・ボンズの17試合を大幅に上回るわずか「12試合」で8本塁打
- 絶頂期:NLDS第5戦からNLCS第4戦まで「打率.611、5本塁打」の破壊力
カージナルスとのNLCS第4戦の7回裏、ベルトラン選手は5試合連続となる勝ち越し本塁打を叩き込み、チームを6-5の勝利へと引き上げました。
アストロズの主砲による圧巻の猛打から、宿敵相手に歴史的大逆転劇を演出したボストンの英雄ビッグ・パピの伝説へ進みます。
デビッド・オルティス(ボストン・レッドソックス/2004年)
アナハイム・エンゼルスとのALDS第3戦の延長10回にサヨナラ本塁打を放ってチームを勝ち進めると、宿敵ニューヨーク・ヤンキースとのALCSでは0勝3敗という絶体絶命のピンチを迎えます。しかし、ここからオルティスがチームをその強力な肩に担ぎ上げたのです。
MLBポストシーズン史上初となる「0勝3敗からの4連勝大逆転劇」を牽引してALCS MVPに輝くと、カージナルスとのワールドシリーズ第1戦でも初回に先制3ラン本塁打を放ち、86年ぶりの世界一達成への勢いを作り出しました。
【デビッド・オルティスの2004年ポストシーズン金字塔】
- 偉業:MLB史上初となる「0勝3敗からの4連勝大逆転劇」を演出
- 決定力:単一ポストシーズンで「3度のサヨナラ打」を記録
- 栄誉:ALCS MVP受賞 & 86年ぶりのワールドシリーズ制覇(バンビーノの呪い打破)
ALCS第4戦で延長12回にサヨナラ本塁打を放つと、翌日の第5戦でも延長14回にサヨナラ適時打を放ち、2夜連続でチームを敗戦の淵から救い出し、2004年10月だけで3度のサヨナラ打を記録する勝負強さを見せつけました。
主砲の衝撃的なバットから、ヤンキー・スタジアムを沈黙させた23歳の若き本格派ファイヤーボウラー(剛腕投手)の快投へとつなげます。
ジョシュ・ベケット(フロリダ・マーリンズ/2003年)
カブスとのNLCS第1戦では6失点と打ち込まれたものの、負ければ敗退となる第5戦で11奪三振の完封勝利を達成。さらに中2日で第7戦の救援として登板し、4回を1失点に抑えてチームをリーグ優勝に導きました。
ワールドシリーズ第3戦で10奪三振を奪いながらも敗戦投手となったベケットでしたが、彼の最高の投球はその後に待っていたのです。
【ジョシュ・ベケットの2003年ポストシーズン金字塔】
- 快挙:ワールドシリーズ第6戦にて敵地ヤンキー・スタジアムで「5安打完封勝利」
- 登板過酷度:NLCS第5戦完封から中2日救援、さらに中3日でのWS決定戦完封
- 歴史的価値:1985年セイバーヘーゲン(21歳)以来となる若さでの完封劇
中3日で迎えた敵地ヤンキー・スタジアムでのワールドシリーズ第6戦。ベケットは9つの三振を奪い、わずか5安打に抑えて見事な完封勝利を収めます。1985年のブレット・セイバーヘーゲン(21歳)以来となる若さでワールドシリーズ優勝決定試合での完封勝利を挙げ、マーリンズに球団史上2度目の世界一をもたらしました。
若きエースの完封エピソードから、相手投手陣に徹底的に警戒されながらも圧倒的な打撃を見せた孤高のスラッガーの記録へと移行します。
バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ/2002年)
ブレーブスとのNLDSで3本塁打を放つと、カージナルスとのNLCSでは打席の約半数で四球を選びながらも1本塁打6打点を記録。
アナハイム・エンゼルスとのワールドシリーズでも、相手投手陣の警戒をあざ笑うかのように4本塁打を放ち、打率.471、OPS 1.994という脅威的な数値を残したのです。打席に立つだけで相手ベンチに絶望を与える圧倒的な存在感でした。
【バリー・ボンズの2002年ポストシーズン金字塔】
- ワールドシリーズ打撃指標:打率 .471 / 4本塁打 / OPS 1.994
- 通算本塁打:17試合で8本塁打(当時のポストシーズン最多タイ記録)
- 圧倒的存在感:徹底的な四球攻め(敬遠)をかい潜り好球をことごとくスタンドへ
ワールドシリーズ第2戦の9回裏に放った本塁打は、伝説として今なお語り継がれています。あまりの打球速度と高すぎる飛距離にテレビカメラが一瞬ボールを見失ったほどの超特大弾は、見る者すべての度肝を抜き、球場の空気を一変させてしまいました。
個人の圧倒的なパフォーマンスの振り返りを経て、最後は歴史上最も強固な「二枚看板」が力でねじ伏せた2001年の伝説へとつなげます。
カート・シリング&ランディ・ジョンソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス/2001年)
シリングは先発した6試合すべてで2失点以下に抑え、単一ポストシーズン新記録となる「56奪三振」を記録。ジョンソンもそれに並ぶ47奪三振を記録し、NLCSとワールドシリーズでそれぞれ1度の完封勝利を収めるなど、6試合に登板しました。
2人合わせて「9勝1敗、防御率1.30、89 2/3回で103奪三振」という、後にも先にも例を見ない圧倒的な成績で王者ヤンキースの連覇を阻んだのです。
【シリング&ジョンソンの2001年ポストシーズン金字塔】
- 合計成績:9勝1敗 防御率 1.30 / 89 2/3回(チーム総イニングの約60%)
- 奪三振数:2人で103奪三振(シリング56K:新記録、ジョンソン47K)
- 奇跡の継投:第7戦でシリング7 1/3回熱投後、連投のジョンソンが1 1/3回パーフェクト救援
運命のワールドシリーズ第7戦。シリングがヤンキース打線を相手に7 1/3回2失点の力投を見せると、前日の第6戦に先発していたジョンソンが8回途中から救援登板。1 1/3回をパーフェクトに抑え込む魂のリレーを見せ、9回裏のルイス・ゴンザレスによる劇的なサヨナラ打と世界一達成への見事なバトンをつなぎました。
