ドジャースベンチのロン毛無表情コーチ、ダニー・レーマン氏とは?!

気になる人物

こんにちは!

ちょっかんライフです。

今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。

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大谷翔平選手を擁するMLBの人気チーム、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)。

試合中継では時折ダグアウトの様子が映し出されますが、画面上でセレブレーションに沸き立つチームメンバーたちを尻目に、顔色一つ変えず無表情なロン毛のベンチスタッフがいることにお気づきでしょうか。

名前はダニー・ジョセフ・レーマン(「リーマン」と称するメディアもありますが今回は「レーマン」で表記)
チームのメディアガイドによれば、ゲームプランニング&コミュニケーション担当を経て、現在ドジャースでベンチコーチを務めるコーチングスタッフのひとり。

本記事では、いかなる時もクールな佇まいを見せるダニー・レーマン氏にスポットを当て、チーム内での役割、今シーズンから加入した大谷翔平選手との関わりについても取り上げています。

どうぞ最後までお付き合いください。

プロフィール

1985年9月5日生まれ、アメリカ合衆国 コロラド州 デンバー出身
身長:5フィート11インチ(180.34cm)
家族:両親はウィルとメリンダ・レーマン、ウッドランズ (2人兄弟 )。
出身校:ライス大学(アメリカテキサス州ヒューストンにある研究大学)、専攻: 経済学/運動学。


2007年 MLBドラフトでミネソタ・ツインズに指名され、2013年まで同チームのファームでプレー。
選手生活最後の年を独立リーグ・アトランティックリーグのシュガーランド・スキーターズで過ごす。

2015年 ロサンゼルス・ドジャースにアドバンス・ビデオ・スカウト(球団スコアラーとして対戦相手を事前偵察しデータ解析する仕事)として入団し、3シーズン当職に就く。
2018年 ドジャースにてゲームプランニングおよびコミュニケーションコーチに昇進。
2019年 ドジャース特別アシスタントを務めたのち、一度コーチ陣から外れる。
2020年 呼び戻されゲームプランニングおよびコミュニケーションコーチに復帰。
2023年~ ベンチコーチに昇進。

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MLBドラフト8巡目でミネソタ・ツインズに指名され、2019年の春季キャンプ(スプリング・トレーニング)に参加した頃のダニー・レーマン氏。

MLBのコーチングスタッフ

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MLBの監督・コーチ一覧によると、ダニー・レーマン氏は投手コーチや打撃コーチといったテクニカル部門に携わるのではなく、試合前と試合中のグラウンド及びベンチ内のゲームプランニングやポジショニングを任されているようです。

試合を進行する上での戦略や守備位置などを担当してチームの勝敗を握る重要なセクションを担い、特に野手の守備位置に関しては、他チームの追随を許さないほどに細かい戦術をつくり出すことで知られています。

2024年8月7日のフィリーズ戦では、今季初の退場処分を受けたデーブ・ロバーツ監督に代わってドジャースの指揮を執ることもありました。

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ベンチコーチとは、NPBでいうところのヘッドコーチのようなポジションとも言われます。
ただ、メジャーリーグで求められる役割やミッションはかなりシビアなようで…..。

MLBベンチコーチの役割
・監督の右腕となってメンバーリスト作成やゲームプランの立案にかかわる
・相手チームに関するさまざまなデータを分析して詳細を監督に伝える
・自チームの選手の好不調を把握して監督に伝える

以上のようなことが主な役目で、日本のプロ野球との大きな違いは30人前後が在籍するMLBのベンチコーチの3割ほどが監督経験者なのだそう。

そして仕事内容は極めて監督に近く、であるがゆえに同職就任には監督経験があるほうが有利、と見る向きが多いようです。

また、ベンチコーチが存在するのは、”もっぱら監督をサポートし、監督の負担を減らし、監督の相談役となり、試合展開に応じて作戦を進言するため”、ともされており、同時にその役割は監督次第、つまり監督によって大きく変わる側面が大きいということ。

なにやらベンチコーチの仕事とは、監督からの信頼を勝ち取ったうえで、ただ単に手を貸す程度では済まされず、かといって監督の最終決定権は100%尊重することをマインドセットとし、常に先を見通し戦略を練らなければならない…..かなりプレッシャーのかかる立場と言えそうですね。

愛すべき意外な一面

MLBの選手たちが試合中に食べるローストしたヒマワリの種は、ベースボールの国ではガムやスポーツドリンクと並ぶダグアウトの必須アイテム!

メジャーリーガーがヒマワリの種を食する光景は1950年代にはすでにみられていて、少なくとも70年近い歴史を持つのだとか。

ヒマワリの種は、ビタミンEにマグネシウム、鉄分、食物繊維と栄養豊富で抗酸化作用にすぐれ、免疫力UP効果も期待できるスーパーサプリフード。

けれども、口にほおばったその殻をベンチの床に吐き出すのがメジャーの主流・・・。

ーー遡ること2018年の5月、メジャーで初スタメン出場を果たしたエンゼルス時代の大谷翔平選手を、《ヒマワリの種を床に吐くのではなくコップの中に捨てる唯一の存在》とTwitter(現:X)で紹介したのが「オレンジ・カウンティー・レジスター」の名物記者ジェフ・フレッチャー氏。

それから6年の時を経て、ドジャースのダニー・レーマンコーチは、MLB界において大谷選手以外で ヒマワリの種を紙コップに吐き出して捨てる 稀少な美徳を持つ人物として認知されることになったのでした(笑)。

みかんちゃんねる

これまで大谷翔平選手の活躍などでテレビカメラがベンチの様子をとらえるたびに、ダニー・レーマン氏の反応の薄さと無表情が気になって、「ひょっとして大谷選手と上手くいってないの?」とヤキモキするファンもいたのではないでしょうか。

ですが、たまたまカメラが追い切れなかっただけというケースも数多く見受けられました。
実際のところレーマンコーチは喜びを表情いっぱいにあらわすこともあったのです。

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2024年5月21日、アリゾナ・ダイヤモンドバックス VS ロサンゼルス・ドジャースの一戦。大谷翔平選手が、盗塁と送球エラーで逆転リードしてベンチに戻るのを「ワオ!Wow」と大声を上げhigh-five(ハイタッチ)で迎えたときのひとコマ。

また、6月23日のロサンゼルス・ドジャース VS ロサンゼルス・エンゼルスの試合では、23号ホームランを打った大谷翔平選手をダニー・レーマンコーチがベンチで出迎えた際のワンシーンが話題になりました。

特大アーチを放ったあと、入口付近で出迎えたレーマンコーチは、大谷選手のhigh-five(ハイタッチ)の“当たり”があまりにも強烈すぎたようで、直後に手をブラブラと振って痛みを分散させるような仕草を見せたのです(0:46)。

このときの場面では、表情がないまま一連の動作を取っていたのが、むしろジワリと面白い・・・。

@SPOTV_NEWS

最後に・・・

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今シーズン最後の試合の中、ベンチで一人タブレット片手にデータ分析している大谷選手の隣にスッと現れ寄り添う姿が印象的だったダニー・レーマン氏。

元キャッチャーというキャリアを持つベンチコーチは来シーズン、リハビリを終えピッチャーとして復帰予定の大谷選手とどのような戦術バリエーションを駆使し相手チームを攻めていくのでしょう。

新たに築かれる二人の関係性にも、ぜひ注目していきたいところです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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