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ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
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ワールドシリーズで優勝するために必要なこと
世界最高峰のプロ野球リーグであるメジャーリーグベースボール(MLB)において、
ワールドシリーズで優勝するためには、
162試合に及ぶレギュラーシーズンを戦い抜く
各リーグ15チームがそれぞれ3地区(東・中・西)に分かれ地区優勝を争う
地区優勝を逃したらワイルドカードを獲得しポストシーズンに出場
ポストシーズンで勝利を収めるための十分な余力を残す
といった段階をクリアして、やっと頂上決戦へと駒を進めます。
そこでチャンピオンの座についてもワールドシリーズ連覇となれば、さらに高い一貫性、強さ、そしてひるまぬ決意が求められるでしょう。
1903年のボストン・アメリカンズ(現レッドソックス)初優勝以来、記録ではニューヨーク・ヤンキースの41回出場、27回優勝がダントツのトップ。
出場数で2位につけるロサンゼルス・ドジャースの22回、もう一つの2ケタ優勝数11回を誇るセントルイス・カージナルスを大きく上回ります。
また、複数回の優勝を経験しているチームのうち、最も早く2度目の優勝を達成したのは1907年、08年シリーズを連覇したシカゴ・カブス。
ただし翌年からは2016年に3度目の優勝を果たすまで、なんと108年の月日を要しました。
そこで、今回取り上げるテーマがこちら、
・ワールドシリーズ連覇を果たしたチーム
・ワールドシリーズ最多連覇の記録
・シリーズ優勝にまつわるトピック
それではさっそく始めましょう。
MLBワールドシリーズ連覇を果たしたチーム
歴代のワールドシリーズで連覇を果たしたチームはどこですか?
連覇を成し遂げたチームは6つ
❶シカゴ・カブス
❷アスレチックス
❸ボストン・レッドソックス
❹サンフランシスコ・ジャイアンツ
❺ニューヨーク・ヤンキース
❻トロント・ブルージェイズ
それぞれ見ていきます。
歴代シリーズの最多連覇記録
シカゴ・カブス
1907年初優勝を飾り、翌08年に2年連続2度目の優勝を遂げ1回の連覇。相手はいずれもタイガースでした。
アスレチックス
フィラデルフィア・アスレチックス時代の1910年に初優勝、11年に連覇すると、13年にも2年ぶり3度目の優勝を経験。
1929年、30年には16年ぶりに連覇を果たし5度の優勝、2回目の連覇を果たします。
球団名オークランド・アスレチックスの時には1972年に42年ぶりの制覇、73年、74年と3年連続8度目の優勝、3回目の連覇を達成。
ボストン・レッドソックス
1915年に3年ぶり3度目、16年に2年連続4度目の優勝を成し遂げ1回の連覇。チームは2018年に9度目の優勝トロフィーを手にしますが、連覇はこの1回きりです。
サンフランシスコ・ジャイアンツ
ニューヨーク・ジャイアンツ時代の1921年に16年ぶり2度目の優勝、22年に1回の連覇。
現名称になってからの連覇はないものの、2010年に56年ぶり6度目の世界一、12年、14年と飛び飛びで8度目の優勝を成し得ました。
ニューヨーク・ヤンキース
初優勝から4年後の1927年と続く28年に初めての連覇を遂げ、1936年から39年まで4年連続8度目の優勝、1949年からはなんと5年連続16度目の優勝。
1961年、62年にも4回目の連覇で20度目の王者に輝き、1977年と78年にも連覇。
1998年に2年ぶり24度目、99年、2000年まで3年続けて6回目の連覇を誇ります。
トロント・ブルージェイズ
ブルージェイズは1992年に初優勝、翌年の1993年にも2年連続でワールドシリーズを制し1回の連覇を果たしました。

ヤンキースだけが突出した連覇数を誇ってるんだね!
2000年にヤンキースが3年連続優勝して以降の25年間、ワールドシリーズ連覇を成し遂げたチームはありません。
ワールドシリーズにまつわるトピック
各リーグ優勝数の比較
ア・リーグとナ・リーグでシリーズ優勝数にどれくらい差がありますか?
1903年から始まったワールドシリーズの開催はこれまで120回、700試合。
各リーグの結果は、
●アメリカン・リーグ 優勝数/68 敗退数/52(378勝319敗)
●ナショナル・リーグ 優勝数/52 敗退数/68(319勝378敗)
ア・リーグの勝率.542、ナ・リーグ勝率.458
ア・リーグの優勝率.567、ナ・リーグの優勝率.433
しかしながら、ここ10年間(2015年~2024年)の両リーグ優勝比は5:5のイーブンです。
開催年 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
---|---|---|
2015 | カンザスシティ・ロイヤルズ | |
2016 | シカゴ・カブス | |
2017 | ヒューストン・アストロズ | |
2018 | ボストン・レッドソックス | |
2019 | ワシントン・ナショナルズ | |
2020 | ロサンゼルス・ドジャース | |
2021 | アトランタ・ブレーブス | |
2022 | ヒューストン・アストロズ | |
2023 | テキサス・レンジャーズ | |
2024 | ロサンゼルス・ドジャース |
歴代のワールドシリーズ結果
同シリーズ創設当時からリーグに参加している16チームは、どこも複数回優勝を遂げています。
複数回優勝( )内は回数
アメリカンリーグ
ヤンキース(27)、アスレチックス(9)、レッドソックス(9)、タイガース(4)、オリオールズ(3)、ツインズ(3)、ホワイトソックス(3)、ガーディアンズ(2)
ナショナルリーグ
カージナルス(11)、ドジャース(8)、ジャイアンツ(8)、レッズ(5)、パイレーツ(5)、ブレーブス(4)、カブス(3)、フィリーズ(2)
2度目のタイトル
最も早く2度目のタイトルを手にしたチームは、冒頭で触れたとおりシカゴ・カブス。
では、2度目の優勝が最も遅かったのは、
2008年のフィラデルフィア・フィリーズ。
フィリーズはワールドシリーズ初優勝も1980年と、これは古豪16球団の中では最も遅く、エクスパンションチームのメッツにも先行されていました。
エクスパンションチーム
expansion team
市場の拡大・リーグの拡張によって新たに加わった新設の球団のこと
そのエクスパンションによって創設された14球団中、複数の優勝経験があるのは4チームのみ。
複数の優勝経験
●ニューヨーク・メッツ
●トロント・ブルージェイズ
●マイアミ・マーリンズ
●カンザスシティ・ロイヤルズ
このうちメッツを入れ、ブルージェイズ、マーリンズの3球団はフィリーズよりも早く2回目のワールドシリーズ制覇を達成。
優勝経験なし
一方で、優勝経験がないチームには以下が挙げられます。
優勝経験がないチームは5つ
❶ミルウォーキー・ブルワーズ
❷サンディエゴ・パドレス
❸シアトル・マリナーズ
❹コロラド・ロッキーズ
❺タンパベイ・レイズ
ロッキーズはワールドシリーズでは未勝利、マリナーズに至っては未だ出場したことすらありません。

マリナーズにとってはワールドシリーズ出場自体が悲願なんだね…
ブルージェイズは前述したようにエクスパンションチームで唯一、ワールドシリーズを1回連覇しています。
ワイルドカードチームの優勝
ワイルドカードチームの優勝は29年間で8度をかぞえます。
地区優勝を逃しワイルドカードから勝ち上がってワールドシリーズを制したのが、
1997年のフロリダ・マーリンズ。
初めてシリーズ進出し初優勝すると、03年にもワイルドカードからのし上がり世界の頂点に。
ワイルドカードチームのシリーズ複数回制覇は、MLB史上マーリンズただ1球団だけ。