こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
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前回WBC決勝で、日本代表がアメリカ代表を3対2で破り勝利。
「グローバルベースボール」イベントの開催
「史上最高」との呼び声も高く、もっともエキサイティングな展開を見せた2025年MLBワールドシリーズも終了し、すっかり気が抜けてしまいそうな今、
張り合いをなくしてしまうにはまだ早い。
ここから次のシーズン開幕を前に、再びまた心躍る楽しみがやってきます。
4年ぶり、第6回目となるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ーー。
メジャーリーグベースボール(MLB)機構とMLB選手会によって立ち上げられたワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)が主催する、野球の国・地域別世界一決定戦。
この国際的な舞台でこれまで誰が最も多くのホームランを放ったのか、また最高の奪三振ショーを演じたのはどの選手か…
大イベントが始まるこの空白の期間に、改めて振り返ってみるのはいかがでしょう。
ワールドベースボールクラシックの歴代個人成績ベスト&トッププレーヤーをご紹介します。
WBC過去の結果
| 回 | 開催年 | 優勝 | スコア | 準優勝 | 3位 | 4位 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2006年 | 日本 | 10-6 | キューバ | 韓国 | ドミニカ |
| 2 | 2009年 | 日本 | 5-3 | 韓国 | ベネズエラ | アメリカ |
| 3 | 2013年 | ドミニカ | 3-0 | プエルトリコ | 日本 | オランダ |
| 4 | 2017年 | アメリカ | 8-0 | プエルトリコ | 日本 | オランダ |
| 5 | 2023年 | 日本 | 3-2 | アメリカ | メキシコ | キューバ |
WBC歴代個人記録【打者部門】
最多本塁打(ホームラン)
アルフレド・デスパイネ
1986年6月17日生まれ(現在39歳)
WBC代表チーム国:キューバ
米球界入りはおろかMLBでの経験そのものが皆無でありながら、NPBでは2球団に在籍し活躍。
そこで本塁打王・打点王の二冠タイトル(2017年)に輝いた異色のキャリアの持ち主。
2023年大会は本塁打ゼロとなったものの、依然としてWBC歴代最多本塁打数を維持。WBC通算22試合で7本のホームランを記録しています。
ロッテからソフトバンクへの移籍が発表された2017年春、
第4回WBCでは、1次ラウンドのオーストラリア戦で、1点を追う5回裏ツーアウトフルベースの場面で逆転グランドスラムを放ち2次ラウンド進出を決めました。
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プールB-第5戦オーストラリア戦に勝利。
最多安打・打点・得点・二塁打
フレデリク・セペダ
1980年4月8日生まれ(現在45歳)
WBC代表チーム国:キューバ
キューバ国内リーグに所属していたセペダは、WBCの最初の4大会すべてに出場。
2006年開催の第1回大会で8打点を記録すると、2大会連続2度目の選出となった2009年には打率5割、3本塁打、10打点でいずれもチームトップに立ち銀メダルを獲得。
その活躍に政府が豪邸を建ててお祝いしたといいます。
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メキシコ戦で3ランホームラン。
さらに2013年には5打点を挙げ、WBC通算23打点。
翌年にはキューバ政府が現役選手にNPB移籍を容認した第1号選手となりました。
セペダは他に2006年の10安打、2009年12安打、2013年9安打、2017年に1安打と、WBC通算32安打で現在も歴代最多安打記録を保持。
加えて19得点で歴代最多記録も保持しており、8本の二塁打はトップタイ。
現役を通じてアメリカ球界への進出はなく、国内リーグ以外では読売ジャイアンツのほかに、コロンビアとメキシコのプロリーグでそれぞれワンシーズンを過ごしました。
なお、2025年9月に行われたWBSC U18W杯1次ラウンドではキューバ代表が開幕2連勝を飾りましたが、2安打1打点と活躍したセペダ・エチェメンディア外野手(16)は彼の息子です。
最多二塁打タイ
ジャスティン・モルノー
1981年5月15日生まれ(現在44歳)
WBC代表チーム国:カナダ
モルノーも前出のセペダ同様、第1回目から4つのクラシックすべてに出場し最初の3大会でトップタイとなる8本の二塁打を記録。
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WBC プールD-カナダ対メキシコ戦にて。
2006年、09年、13年大会はMLBのツインズ所属時代に代表入り、2017年4度目の選出となったシーズンでは、どの球団にも属していない中での出場でした。
現在は古巣ツインズのフロントオフィスに入り、野球運営特別補佐を務めています。
最多三塁打
ヨエニス・セスペデス
1985年10月18日生まれ(現在40歳)
WBC代表チーム国:キューバ
キューバ国内リーグに所属していたセスペデスは、2009年第2回WBCのキューバ代表として活躍し、当大会ではベストナインにも選ばれました。
通算3三塁打数は歴代最多であると同時に、2009年にそれら3本すべてをわずか6試合で達成したという大会最多記録にもなっています。
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メキシコシティで開催されたWBC2009でメキシコに勝利。
しかし、それから2年後の2011年11月、厳重な監視の目をかいくぐりドミニカ共和国へ亡命。
そのあとは、MLBでアスレチックスを皮切りにレッドソックス、タイガース、メッツでプレー。
2022年オフはドミニカ共和国のウィンターリーグに在籍し、翌2023年には再びWBCキューバ代表として2試合の出場機会を得ましたが快音はきかれませんでした。
盗塁
山田哲人
1992年7月16日生まれ(現在33歳)
WBC代表チーム国:日本
山田は2017年、第4回ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表に選出され、主に「1番・指名打者」として出場。
前回2023年大会でも得意の走塁を生かし、合わせて6盗塁をマーク。
これまでイチロー、ハビエル・バエズら並みいる俊足打者5人の選手が記録した5盗塁を抜き、歴代最多トップに位置づけられています。
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USA戦でみごと盗塁成功。
WBC歴代個人記録【投手部門】
奪三振
松坂大輔
1980年9月13日生まれ(現在45歳)
WBC代表チーム国:日本
松坂は最初の2回、2006年と2009年のWBCで通算6試合に先発し、両大会でMVPを獲得。
計27回2/3イニングを投げ、23奪三振、6勝0敗の好成績を収めました。
勝利投手としても、先発試合数でも、奪三振数においても歴代最多個人記録を保持しています。
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WBC決勝で韓国を破りMVPトロフィーを掲げる。
セーブ数
フェルナンド・ロドニー
1977年3月18日生まれ(現在48歳)
WBC代表チーム国:ドミニカ共和国
ロドニーはまず、MLBデトロイト・タイガースに所属していた2006年第1回WBC大会で1度のセーブを経験。
それからレイズ移籍後、2大会ぶり2度目の出場を果たした2013年には、クローザーとして最多の8試合に登板。
全てを無失点に抑え、大会最多となる7セーブを挙げ、通算8セーブ目をマーク。
ドミニカ共和国のWBC史上初・全勝優勝に貢献するとともに、投手としてベストナインにも選出されました。
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WBCカナダ戦で、トレードマークの ”弓を弾くポーズ” (左)を披露。
イニング(投球回)
ディエゴマー・マークウェル
1980年8月8日生まれ(現在45歳)
WBC代表チーム国:オランダ
オランダ領アンティル自治領シャープワイク(現キュラソー)出身のマークウェル。
WBCは第1回から前々回の2017年まで4大会連続4度の選出を果たし、合計9試合(5試合で先発)に登板、通算最多28回の投球回を数えます。
2013年にオランダが2回戦に進出した際には、3試合の先発で2試合に勝利。
プロ野球選手としてのキャリアは、17歳からMLBブルージェイズ傘下でプレーしたあと、台湾球界、オランダ球界時代を経て2023年に現役引退を発表。
来年のWBC2026ですが、オランダ代表の投手コーチへの就任が決まっているようです。
WBC歴代個人記録【番外編】
出場回数
ミゲル・カブレラ
1983年4月18日生まれ(現在42歳)
WBC代表チーム国:ベネズエラ
最後は番外編。
ベネズエラ出身MLB選手最多通算安打記録保持者であり、かつ、同国選手初の3000安打達成者でもあるミギーですが、これまで第1回から全5回のワールドベースボールクラシックに出場。
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マイアミのローンデポ・パークで行われたWBCプールD-練習日。
さらに39歳で参加した前回2023年を含め、すべての大会でヒットも記録しているというのですから驚きです。
開催当初は話題性も認知度も薄く、MLBの第一線で活躍していたいわゆる”メジャーリーガー”の辞退が相次いでいた時代から、欠かさず母国代表として出場し続けたことになります。
そんなカブレラは2023年シーズン限りでメジャーリーグを引退しましたが、その2年後には25年秋から始まるベネズエラ・ウィンターリーグへの現役復帰を発表、世間をあっと言わせました。
