こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
JUNE CALL pUP pic.twitter.com/5eFaVhJLxW
— Washington Nationals (@Nationals) June 14, 2025
プロスペクトの鮮烈デビュー
MLBワシントン・ナショナルズの希望、若きプロスペクト(若手有望株)が本拠地ナショナルズパークで鮮烈なデビューを果たしました。
ルーキーの正体は?!
その日の主役となったのは、大型(犬)で知られるゴールデンレトリバーのブルースくん。
人間の年齢に換算すると、約19歳に相当する2歳のルーキーです。
ブルースくんは、ナショナルズ傘下AAAチームのロチェスター・レッドウイングスでみるみる頭角を現すと、その献身ぶりがチーム幹部の目にとまりメジャー昇格が決まったのだといいます。
ポジションは、試合の流れを止めることなくスムーズな進行を支える重要任務、「バット回収」。
チームの公式 X(旧 Twitter)では、
犬が野球をしてはいけないというルールはない
というキャプション付きで大リーグへの正式昇格を発表。同マイナーチーム監督のマシュー・リークロイ氏によるコールアップへの告知動画も公開されました。
またレッドウイングスのダン・メイソンGMは声明を通じて、
ファンやフロントはいつだってプレーヤーがメジャー昇格するのを楽しみにしているが、ブルースにとっても彼にふさわしい歴史的な大リーグへの招集だ。ブルースほど人々を笑顔にする存在はいない。ナショナルズのために ”ワンっ!ダフル” な仕事をしてくれるだろう。
とコメント。
こうしてブルースくんはマイナーリーグでの試合を終えると、慌ただしく荷物をまとめ首都ワシントンDCへ。
翌日にはマーリンズ戦のプレゲームに満を持して登場。ボールボーイ(BB)ならぬバットドッグとして、バットを口にくわえフィールドを駆け抜ける雄姿にファンの笑顔があふれたのでした。
バットドッグとしての評価
またナショナルズによると、ブルースくんはメジャーにコールアップされるやいなや、個人スタッツでは「頭なで点」「お腹なで点」「グッドボーイ(good boy)数」「おりこうさん率」で球団トップの成績をたたき出したといいます。
さらにブルースくんのオーナーであり育成監督もつとめるジョシュ・スナイダー氏も、
とにかく彼は明るくておちゃめ。みんなをすぐに笑顔にする力を持っている。ブルースが走れば球場全体が一体になるんだ。
と手放しの褒めちぎりよう。
MLB公式からはデビュー記念トレカまで販売され、あっという間に完売。現在インスタグラム(Instagram)Bruce The Bat Dogのフォロワーは7400人超えと、その人気はとどまることを知りません。
ブルースくんは昨年2024年の9月、先代バットドッグのマイロくんの跡を継ぐかたちでレッドウイングスに加入。
マイナーチームの試合には4度出場し、出塁率…ではなく回収率は驚愕の1.000。
能力評価では、集中力、愛嬌、フリスビー力、どれもが最高ランクの素晴らしい(OUTSTANDING)を獲得。スター性を兼ね備えた上に、すべてに優れた、まさにコンプリートプレーヤー(万能選手)なのです。
アメリカにおける保護犬支援
ワンっ!ダフルな活動
保護権支援の一環としてバットドッグの道を歩んだ今年1月、まだ幼さの残るブルース。
なんとも微笑ましくもドラマティックなブルースくんのメジャー昇格ですが、これはアメリカの「保護犬支援イベント」の一環として位置付けられたもの。
スタンドを埋める観客の中には里親募集中のワンちゃんたちの姿もあり、チケット売上はすべて保護団体に寄付される仕組みなのだとか。
そんな中でのブルースくんの凛々しくもカッコいい姿は、集まった犬界みんなの羨望の的となり、また彼らの未来に希望をもたらす象徴となったのではないでしょうか。
さて、2025年シーズンにメジャーでワンっ!ダフルなデビュー戦を飾った若きスターは先日、自身のインスタを更新。次なる先発出場を告知宣伝(笑)しています。
MLBナショナルズのルーキー・ブルースくんは今、そしてこれからも、単なるマスコットの域を超えてメジャーリーグに確かな肉球跡を刻もうとしているようですね。