こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
Embed from Getty Images
今回はMLBアメリカン・リーグ東地区所属のプロ野球チーム、ボストン・レッドソックスに着目。
2025年シーズン・前半戦を振り返りつつ、対戦相手としての見どころや押さえておきたい注目選手について紹介します。
どうぞ最後までお付き合いください。
※ 記事内の成績は、日本時間7月7日時点での数値データを表示しています。
MLB2025 ボストン・レッドソックス/トピックス
Embed from Getty Images 1908年
当時のボストン・レッドソックス野球チームメンバー・ポートレート
1901年に前身のボストン・アメリカンズが発足し、1908年に現在のボストン・レッドソックスに改称した100年以上の歴史を持つ球団。
アメリカンリーグ立ち上げ時から存在し、これまで一度も本拠地移転がなく、地区優勝10回・リーグ優勝14回・ワールドシリーズ制覇9回の実績を誇ります。
近年は2018年に5年ぶりのワールドチャンピオンに輝いて以来低迷が続き、2023年は78勝84敗で2年連続の東地区最下位、昨年2024シーズンも地区3位に終わりポストシーズン進出を逃しています。
本拠地はフェンウェイ・パーク
現存するMLB球場としては最も歴史が古く、国定歴史建造物にも指定されるフェンウェイ・パークが本拠地。高さ約11.3メートルの巨大なフェンス「グリーンモンスター」はボストンのシンボル的存在。
MLBのデータ解析ツール『STATCAST(スタットキャスト)』による2022年 – 2024年の*パークファクターは、ロッキーズのホーム球場・クアーズフィールド「112」に次ぐ2番目に高い「107」。
本塁打の出やすさはほぼ標準値ながら、三塁打や二塁打を含む安打、得点、出塁率(OBP)もメジャー全体で2位。
これは、ダントツで打者有利の球場であることを物語るものです。
*パークファクター:各球場の特性が野球の試合に与える影響を数値化したもの。球場の大きさや形状、立地条件、その他の諸要素を考慮し、得点や本塁打の入りやすさを表す指標として用いられる。
前半戦振り返りと現時点での成績
ボストン・レッドソックスは今シーズン開幕前の2月早々、エンゼルス時代に大谷翔平と先発の柱として奮闘した左腕パトリック・サンドバルを60日間の故障者リスト入りに。
打線も、FAで加入し前半途中まで好調だったアレックス・ブレグマンを負傷で欠き、続けて主砲ラファエル・デバースをトレードで放出。
ただ一方で、オフシーズンに補強した選手たちは成果を上げており、その新戦力がチームに大きな貢献をしているのも事実。
Embed from Getty Images 2025年
今季6月のフェンウェイ・パーク
前半戦を折り返し、ここまで90試合を戦ってちょうど45勝45敗。
ア・リーグ東地区は熾烈な首位争いとなっていて、現在1位が勝率.573のブルージェイズ。ヤンキースは連敗で首位を陥落し、レイズとともに2位タイの勝率.539。そして次に位置付けているのがゲーム差3.5のレッドソックスで勝率.500。
また、チーム打率で見るとレッドソックスはア・リーグで6位、MLB30球団の中でも9位と健闘中。
そしてオールスターブレイクの翌週末からは、本拠地にドジャースを迎えての3連戦シリーズが始まります。
ここからもう一段ギアを上げられるかが、ワイルドカード進出への大きな鍵となってきそうです。
MLB2025 ボストン・レッドソックス/プレーヤー
それではさっそくチーム注目の選手たちを見ていきます。
レッドソックス 注目のピッチャー
先発投手:ギャレット・クロシェ 26歳
Embed from Getty Images 2025年
現地6月7日(日本時間8日)ヤンキース戦に登板。
レッドソックスがオフシーズン中にホワイトソックスから獲得したギャレット・クロシェ。
シカゴから順調な移行を果たして3ヵ月を過ぎ、身長198cmの左腕投手は防御率2.39をマーク。現在アメリカン・リーグでイニング数120回と1/3、奪三振数151でトップに立っています。
また、現地7月6日(日本時間7日)、オールスター・ゲームのロースター全員が決定、彼は選手間投票によってア・リーグ先発投手に選出されました。
新天地で快進撃を続けるクロシェは26歳とまだ若く、レッドソックスとは来季から6年総額1億7000万ドル(約246億5000万円)で契約延長したと複数の米メディアが報じています。
Embed from Getty Images 2025年
現地6月30日(日本時間7月1日)レッズ戦に先発。
救援投手:アロルディス・チャップマン 37歳
Embed from Getty Images 2025年
6月ブレーブス戦で勝利し笑顔がこぼれるチャップマン。
15年前にキューバから亡命し、メジャーリーグではレッドソックスが7球団目となるアロルディス・チャップマン。
現在39登板で、防御率1.25、与四球10、53奪三振を記録。投球イニングで15セーブを挙げ、自責点はわずか5、与えたデッドボールはゼロ。
また今季前半戦では、セーブ数が公式統計となった1969年以降で史上14人目となる通算350セーブを達成。1年契約を結んだ新しいチームのためにMLB15年目にして輝かしい成果をあげました。
また前出のクロシェ同様、選手間投票により自身8度目となるオールスターの救援投手に選出。
Embed from Getty Images 2025年
9回クローザーで登場し、きっちり締める。
37歳のチャップマンはまだまだ先を見据えています。
目標は400セーブ達成。“My goal is to reach 400 [saves],” 簡単に成し遂げられるものではないことは分かっているけれど、その目標を達成できるようこれからも懸命に取り組んでいきます。“I know that is not an easy task to accomplish, but I’m going to keep working hard to be able to accomplish that goal.”
先発投手:ルーカス・ジオリト 30歳
Embed from Getty Images 2025年
今季はスプリングトレーニングから姿を見せたジオリト。
現地7月4日(日本時間7月5日)、13年前にドラフト指名を受けたナショナルズとの初対戦に臨み5勝目を挙げたルーカス・ジオリト。
昨年3月に右肘の手術でシーズンを棒に振った右投手が再び圧倒的な投球を見せ、今季最多の7回2/3イニングを投げ75球がストライク、7奪三振、1失点と好投。
Embed from Getty Images 2025年
意外にも芸能の家系で母親は女優、祖父は俳優、叔父に脚本家・映画監督を持つ。
そして試合後のインタビューでのコメントがこちら。
良かったよ。試合を長く続けられて。“It was good. I like going deep into the game,” ブルペンの負担をちょっとでも軽くするのって大事なんだ…順調に進めていくなかで継続できている。それがキャリアを通しての目標だったしね。“It’s important for us to do that. Alleviate the bullpen a little bit … continuing to make good progress and staying consistent. That’s been my goal pretty much my whole career.
ジオリトはこれまでメジャーリーグ30球団中28チームと対戦しましたが、ホワイトソックス(元所属チーム)とドジャースとは対戦していません。
7月14日に31歳となる彼が、はたして日本時間26日から始まるドジャース戦に登板する機会はあるでしょうか。
先発投手:ウォーカー・ビューラー 30歳
Embed from Getty Images 2025年
3月、ブルーから赤のユニ姿で春季トレーニング試合に臨む。
2024年ワールドシリーズの胴上げ投手ウォーカー・ビューラー。ドラフトから実質9年間在籍していたドジャースから1年契約でレッドソックスへ。
6月の6ゲーム先発で防御率10.38を喫し、先発ローテーションの座が危ぶまれると自認していたビューラーは、7月に入り5イニングを投げ、23人の打者に対して8被安打、2奪三振、無四球、3失点で自責点2の成績を挙げました。
Embed from Getty Images 2025年
7月5日(日本時間6日)のナショナルズ戦で勝利。
4月以来のロード勝利を飾り、こちらも今月28日に誕生日を迎えますが、古巣ドジャースとの対戦でマウンドに立つのかどうか大いに気になるところです。
レッドソックス 注目のバッター
捕手:カルロス・ナルバエス 26歳
Embed from Getty Images 2025年
3月初旬、開幕前のスプリングトレーニング試合に参加。
オフシーズンの補強により、打撃でチームに活力をもたらしている選手の一人が捕手のカルロス・ナルバエス。
ベネズエラ出身の26歳は、2015年に海外FAでヤンキースと契約しプロ入り。
昨季は4月末に一度メジャーに昇格しますが、出場がないまま間もなくマイナーへ降格。7月中旬に再びコールアップされてMLBデビューを果たし、トータル6試合に出場しました。
Embed from Getty Images 2025年
6月のエンゼルス戦「4番・捕手」で先発出場。
今シーズンからレッドソックスの一員として活躍中のナルバエス。
前半戦も折り返し地点を過ぎ、現在の成績が、68ゲームに出場し打率.272、7本塁打、28打点。
6月中旬、前所属ヤンキースとのライバルカード3連戦の初戦では、延長十回にナルバエスが2死からセンターへのタイムリーヒットを放ち劇的サヨナラを演出。
新加入チームの勝利に貢献するとともに、元チームに対してはバットで成長の証しを見せつけた衝撃の展開となりました。
以上、ボストン・レッドソックスの今年シーズン前半戦を振り返りつつ、対戦相手としての見どころと押さえておきたい注目選手について紹介してまいりました。