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MLB2025公式サイトが大穴予想!賞レース最有力候補以外の選手リスト

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

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真夏の祭典オールスターブレイクがあっという間に過ぎ去り、2025年シーズンも後半戦に突入。

賞レースの行方を占う声もあちらこちらから聞こえてくるようになりました。

とはいえまだレギュラーシーズンは続いており、選手たちにはこれから予想外のブレイクによって栄光を掴むチャンスは十分に残されています。

そこで、メジャー公式サイト『MLB.com』のスポーツライターとコンテンツ作成担当者らが、全米野球記者協会(BBWAA)の主要アワード、各リーグMVP、最優秀新人選手賞、サイ・ヤング賞について、それぞれ1名の ”大穴プレーヤー” をピック。

その基準がちょっとユニークで、同サイトの最新スタッフ投票の結果、最有力候補「トップ2」に入らなかったプレーヤーから選抜する、というもの。

今回は、ライターたちが下した選択について皆さまとシェアしていきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

※記事中の数値データは日本時間7月23日時点のものです。

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各リーグ・タイトル大穴予想

ライリー・グリーン/外野手(タイガース)

生年月日:2000年9月28日(24歳)
身長:約190.5cm

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MVP/トップ有力候補
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カル・ローリー(マリナーズ)

今年2年連続でオールスターゲームに選出された若きスラッガーに注目。

2019年のドラフト全体5位でタイガースから指名され、フロリダ大への進学を取り止めプロ入り。

ライリー・グリーンは弱冠24歳ながら、今シーズンすでに25本のホームランを放ち、2024年の自己最高記録(24本塁打)を更新。これで41本塁打ペースはチーム最年少での最多記録となり、達成すれば1935年24歳でMVPに選ばれたハンク・グリーンバーグの36本塁打を上回ることになります。

ただグリーンはまだ完成形ではなく、空振りやストライクゾーン外に手を出すこともしばしば。しかしながらア・リーグ本塁打競争では3位タイに付け、チーム唯一の三ケタ安打を誇る好打者。それだけでもMVP候補に値する、との評価を得て今回の選出となりました。

ロナルド・アクーニャJr. /外野手(ブレーブス)

生年月日:1997年12月18日(27歳)
身長:約183cm

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MVP/トップ有力候補
大谷翔平 (ドジャース)、ピート・クロウ=アームストロング (カブス)

2021年、アクーニャJr.は守備での着地で前十字靭帯を断裂し、残りのシーズンを全休。チームがその年、ワールドシリーズ優勝に沸く歓喜の輪の中に彼の姿はありませんでした。

一転して2023年には、MLB史上初となる40本塁打・70盗塁(40-70)を達成。続いて打率3割・30本塁打・30盗塁も成し遂げると、オフには満票でナ・リーグMVPを受賞。

◆ 2023シーズンBBWAAによるMVP表彰

MVP受賞者所属リーグ(当時)成績
ロナルド・アクーニャJr.ナショナルリーグ打率.337 41本塁打 106打点 73盗塁
大谷翔平アメリカンリーグ10勝5敗 防御率3.14
打率.304 44本塁打 95打点 20盗塁

それから2年後の今季、前年にも左ひざ前十字靭帯断裂で長期離脱していたアクーニャJr.が約1年ぶりにメジャーへ復帰。初打席からいきなり約142.3メートル本塁打を放ち世間の度肝を抜いて見せました。

21年と同様にポストシーズン進出を懸けるにはシビアなチーム状況ではありますが、それとは別に個人成績では、50試合で打率.320、13本塁打、OPS1.038と、2度目のMVPも狙えるほど自分の使命を見事に果たしています。

ノア・キャメロン/投手(ロイヤルズ)

生年月日:1999年7月17日(26歳)
身長:約190.5m

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最優秀新人選手賞/トップ有力候補
ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)、ニック・カーツ(アスレチックス)

キャメロンは2021年ドラフト7巡目(全体199位)指名を受けロイヤルズに入団。

2025シーズン4月末日に初めてメジャーに昇格しデビュー。ここまで13試合に先発登板し、76イニングで防御率2.61、55被安打。これは*9イニングあたり6.51安打に相当しますので、今年50イニング以上を投げた投手たちと比較するとやや打ちやすい傾向。

*9イニング当たりの安打数(被安打/9イニング)計算式
被安打数 ÷ 投球回数 × 9 = 被安打/9イニング
この計算式により9イニング投げた場合、平均何本安打を許すかを推定する指標が算出できる。

とはいえ、対戦相手の打率はチェンジアップ、スライダー、カーブ合計で.158、長打率.204と、明らかに彼の投球はうまく機能しているようです。

ところでロイヤルズといえば、2003年にアンヘル・ベローアが松井秀喜(当時ヤンキース)を抑えルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いて以来、チーム所属選手が同賞投票で3位以内に入ったことのない球団。今シーズン、22年ぶりとなる受賞者誕生となるかも大きな見どころの一つ。

ヨエル・ポソ/捕手(カージナルス)

生年月日:1997年6月14日(28歳)
身長:約180cm

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最優秀新人選手賞/トップ有力候補
ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ)、ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)

ベネズエラ出身のポソは、エリートひしめく野球界では珍しく数奇な運命を歩んできた選手。

レンジャーズ傘下時代の2020年、マイナーリーグシーズン中止の余波を受けFA(フリーエージェント)に。それから家族共々ホームレスとなってしまい、駐車場で車中生活を余儀なくされた時期も。

食品配達の仕事に就いたのち、21年にレンジャーズ復帰を果たしますが、つかの間のメジャー昇格から直後にマイナー降格、そして再びFAに。その後は、アスレチックス、カージナルス傘下のマイナーリーグでプレーを続けました。

そして今シーズン、故障者入り選手に代わりカージナルスでメジャー復帰。現時点で40試合出場、打率.309、OPS.838を記録。28歳となったポソは今、そのチャンスを最大限に活かしています。

ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)

生年月日:1988年6月19日(37歳)
身長:約193cm

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サイ・ヤング賞/トップ有力候補
タリック・スクーバル(タイガース)、ハンター・ブラウン(アストロズ)

ファンにとって稀代の名投手がマウンドに復活する姿をこの目に焼き付けることができるというのは、実に素晴らしい経験です。

2021年から24年にかけ35試合に先発、わずか197回1/3を投げたデグロムでしたが、今年は20試合に先発、118回1/3を投げ、122奪三振を記録。37歳の右腕は、19年以来となるオールスターにも4度目の選出を果たしました。

またア・リーグ先発投手のうち防御率2.28は、スクバル(2.185)とクロシェ(2.195)に次ぐトップ3につけており、同賞争いは興味深いものになることが予想されています。

加えて、もしもデグロムがサイ・ヤング賞を獲得すれば、3回以上の複数回受賞者12人目の投手となり、ケガによって30代の大部分を棒に振ったにもかかわらず、紛れもなく将来の米野球殿堂入り候補に名乗りをあげることになるでしょう。

クリストファー・サンチェス(フィリーズ)

生年月日:1996年12月12日(28歳)
身長:約186.4cm

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サイ・ヤング賞/トップ有力候補
ポール・スキーンズ (パイレーツ)、ザック・ウィーラー (フィリーズ)

ドミニカ共和国出身のサンチェスは現在、メジャー屈指の投球ぶりを見せています。

シーズン序盤は平凡な成績(5月まで防御率3.45)だったのが、ここしばらくはエース級のピッチングを披露。6月に入ってから8試合連続で防御率1.63、6イニング以上を投げて2失点以下という成績を残しており、これは今シーズンのMLB先発投手の中で最長記録。

ナ・リーグ投手のうち、防御率2.40は4位。fWAR 3.6は上位3番目に位置する好数値。またチェンジアップは同選手最高の武器であり、これまで相手チーム打率.146、空振り率46.2%に抑えています。

◆ 2025シーズンのナ・リーグ投手(一部)成績

順位選手名防御率fWAR
1ポール・スキーンズ1.914.2
2マシュー・ボイド2.203.0
3ザック・ウィーラー2.393.9
4クリストファー・サンチェス2.403.6
5山本由伸2.552.9
※データは日本時間7月23日時点のもの

fWAR
FanGraphsが算出するWARで、FIP (Fielding Independent Pitching) を基に計算されます。
・FIP は、野手の守備力や打球の運・不運の影響を排除した投手自身の能力をより反映しやすい指標
・投手の総合的な貢献度を表す指標で、特に投手としての能力を評価
fWARの数値
・高いほど、チームへの貢献度が高いと評価される
・0は平均的な控え選手と同程度の貢献度、プラス値はそれ以上の貢献、マイナス値はそれ以下の貢献を表す
・3.0以上は優秀、2.0~3.0はレギュラークラス、1.0~2.0は先発メンバー、1.0以下は控え級と評価
fWARの構成要素
・投球:防御率、奪三振、与四球、被本塁打など投球に関する様々なデータを基に評価
・守備:守備範囲の広さやエラーの少なさなど守備による貢献も評価対象
・走塁:投手は走塁の機会は少ないが走塁による貢献度も評価に含まれる
・打撃:投手は打席に立つ機会が少ないが打撃による貢献も評価対象

サイ・ヤング賞受賞は決して容易いものではありませんが、サンチェスはそのエントリー資格を得ており、この調子を維持できれば最有力候補と十分肩を並べる存在と見られています。

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