こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
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ドジャースを下しワールドシリーズ制覇の年、ファンが市庁舎プールで勝利を祝う。
今回はMLBアメリカン・リーグ西地区所属のプロ野球チーム、ヒューストン・アストロズに着目。
対戦相手としての見どころやチームカラー、シーズン前半戦を振り返りつつ注目したい選手について紹介します。
どうぞ最後までお付き合いください。
※ 記事内の成績データは、日本時間6月27日時点での数値を表示しています。
MLB ヒューストン・アストロズ/トピックス
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昨季まではコカ・コーラ社が命名権を持ちミニッツメイドパークと呼ばれていた。
本拠地はダイキン・パーク
メジャーリーグベースボール(MLB)の球団ヒューストン・アストロズは、アメリカのテキサス州ヒューストンにあるダイキン・パークを本拠地とするチーム。
ホームであるヒューストンの気候が高温多湿で、”蚊”などの発生に悩まされていたため、開閉式ルーフ付き天然芝の球場として2000年に開場しました。
ちなみに2025年より、ルームエアコンでも知られるダイキン工業の米子会社が命名権を取得。今季から2039シーズンまでの15年間、ダイキン・パークの名称で呼ばれることになったのですが、日系企業によるMLB本拠地の命名権取得はこれが初だそうです。
2025シーズン前半戦 振り返り
アストロズは6月最終週をフィリーズとカブスそれぞれとの対戦カード、7月にはナ・リーグ西地区首位のドジャース戦を控えています。
レギュラーシーズンも折り返し地点を迎えようとする今、彼らは相次ぐ故障者アクシデントを乗り越え、ア・リーグ西地区で再び首位に躍り出たところ。
プレーオフに向けこのままの順位をキープすべく、2025シーズン前半戦のハイライトを振り返ります。
首位奪還のきっかけとなったベストゲーム
~同地区首位を争うマリナーズとのシリーズ/ウォーカーのサヨナラアーチ~
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2ランを放つクリスチャン・ウォーカー。
現地5月25日(日本時間5月26日)、この日「4番・一塁手」で先発出場のクリスチャン・ウォーカー(34歳)は同点で迎えた9回裏にサヨナラ2ランを放ち、チームは4連戦シリーズ中3ゲームを制覇。
このシリーズを契機として、ア・リーグ西地区首位をひた走っていたマリナーズに1.5ゲーム差にまで肉薄することになったのです。
開幕投手のベストパフォーマンス
~フランバー・バルデスの83球コンプリート~
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個性的なヘアスタイルのフランバー・バルデス。
2025シーズン、4年連続4度目となる開幕投手に選出されたドミニカ出身のフランバー・バルデス(31歳)。現地5月30日(同5月31日)のレイズ戦では、9イニングまで29打者に対し83球を投げ、9奪三振、1失点。
最終回を1対1で迎え、そのまま勝ち負けの記録が付かずに(ノーディシジョン)終わるかと思われた土壇場で、同国人の捕手ヤイネル・ディアス(26歳)が9回2アウトから劇的サヨナラホームラン!
2対1でチームは勝利を収めました。
バルデスは、1988年に投球数が記録されるようになって以来、アストロズのピッチャーによる完投試合での球数最少記録として、1993年にダリル・カイル(2002年33歳で没)が達成したノーヒットノーランに並ぶ記録を樹立したのです。
MLB ヒューストン・アストロズ/プレーヤー
2025 アストロズの注目選手
チーム貢献度NO.1遊撃手 ジェレミー・ペーニャ
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アストロズの顔となったジェレミー・ペーニャ。
2025年シーズンは、球団生え抜きだったアレックス・ブレグマンとカイル・タッカー両選手が抜け、ともに他チームへ移籍。
今季、2大スター選手に取って代わるチームの顔となっているのがジェレミー・ペーニャ、27歳です。
メジャーデビューを果たし4シーズン目を迎えたところですが、今やゲームの主導権を握る遊撃手として欠かせない存在に。
ペーニャはプレッシャーのかかる場面で活躍する能力・クラッチパフォーマンスに優れ、MLB昇格の2022年にはアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズMVPとワールドシリーズMVPを受賞。
高い走塁能力に加え打撃フォームを改良したことで、昨季はキャリアハイの打率を記録。
そして今年、前半戦では去年を上回る打撃力を発揮し、ここまで打率.324、11本塁打、40打点、15盗塁をマーク。世界最高クラスとされる守備では2度目のゴールドグラブ賞も狙える活躍ぶり。
彼はこれまで81試合すべてに出場したアストロズ唯一のプレーヤーであり、その健康に恵まれたタフさもまた何より大きな魅力です。
強打者相手にも強い右腕 ハンター・ブラウン
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エースとしての風格も身につけつつあるハンター・ブラウン。
単なるパワーピッチャーではなく、ストライクゾーン外の球を打たせて取る卓越した能力と洗練された投球術で、もはやアストロズのエースとしての呼び声も高いハンター・ブラウン。
今シーズンは、前半戦で16先発登板し98イニングを投げて8勝3敗、防御率1.74、WHIP0.89、被打率.175、118奪三振を記録。
またピンチに強くブラウンが先発した試合では、チームの勝率が上がり打線の援護を呼び込みやすいといった特徴も持ち合わせています。
現在、防御率と被打率で全メジャーリーグ中トップ、奪三振率がア・リーグ3位、勝率は同リーグ4位タイと絶好調の26歳右腕。
チーム期待の右翼手ルーキー キャム・スミス
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シーズンが進むにつれどんどん調子を上げる若き新星、キャム・スミス。
昨年2024年のドラフト1巡目(全体14位)でカブス入りしたキャム・スミスは、そのあとカイル・タッカーとの交換トレードによってアストロズの一員に。
22歳になったばかりの今季、スプリングトレーニングに参加しチャンスを掴むと、早くもメジャー開幕ロースターに名を連ねた逸材です。
守備では、本職は三塁手ながら右翼手に転向して新しいポジションを習得、ライトのアウト数ではアメリカンリーグのトップクラスにランクインし健闘中。
ずば抜けた身体能力を誇るスミスのバッティングはというと、打順を当初の下位から5番まで引き上げ、現時点で打率.271、出塁率.343、長打率.402、5本塁打を記録、右肩上がりの好調さです。
前半戦のブレイクプレーヤー ジェイク・マイヤーズ
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2017年のドラフトでは13巡目(全体391位)で指名を受けたジェイク・マイヤーズ。
6月18日に29歳の誕生日を迎えたジェイク・マイヤーズも対戦相手として押さえておきたい選手の一人。アストロズのGM(ゼネラルマネージャー)ダナ・ブラウン氏は、開幕前に同選手がチームの正中堅手として起用されることを明言。
そしてマイヤーズは今季、期待にたがわぬ守備パフォーマンスでゴールドグラブ賞の筆頭候補に名前が挙がっているほか、打撃面でも自身最高のシーズンを送っています。
5月初旬の試合では4打数4安打、1試合に2本塁打、4回に三塁打、8回に二塁打で7打点と大暴れ、その日チームは球団記録タイとなる13安打をマーク。
その後も調子を崩すことなく、現在同選手は79試合に出場して打率.306と3割台を維持しています。
2025 アストロズ故障者続出の中で
アストロズが所属地区において、後続を寄せつけないゲーム差でトップに立っている事実は、強打者ヨルダン・アルバレス(27歳)をはじめ、チャズ・マコーミック(30歳)など複数の選手を故障で欠く現状を踏まえると特筆に値するかもしれません。
先発ローテに入っていた2人の投手、ロネル・ブランコ(31歳)とヘイデン・ウェスネスキ(27歳)は、共に右肘尺側側副靭帯断裂で手術を受け残りのシーズンは欠場へ。復帰は2026年の予定。
スペンサー・アリゲッティ(25歳)はシリーズ開幕前のバッティング練習でフライボールが当たり右手親指骨折、それでも戦線離脱する前に2試合に登板し1勝1敗でチームを離れました。
同球団は現在、先発投手陣だけでも7人をIL入り(故障者リスト入り)させているものの、何とかハイレベルの投球を続けている点にも注目して観ていきたいところです。
以上、今回はMLBアメリカン・リーグ西地区所属のプロ野球チーム、ヒューストン・アストロズを取り上げ、シーズン前半戦の振り返りとともに対戦相手として注目したい選手について紹介しました。