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WBC2026ブラジル代表に参加表明!USA出場権を蹴ったメジャーリーガー

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。

開催まであと1年を切った『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026』。

WBC2026では、20か国の代表チームが、4 POOL4 プール A,B,C,D)に分かれたグループに5チームずつが配属され、1次ラウンドをトーナメント方式で戦います。

そのうちのPOOL B に属し、ドリームチーム結成の呼び声も高いアメリカを筆頭に、メキシコ、イタリア、イギリス、と同組になったブラジル

そんな中、かつてMLBで本塁打王と打点王の二冠王を獲得し「30本塁打30盗塁」の快挙を達成したアメリカ人の父を持ち、自身もアメリカの出場権があるにもかかわらずブラジルでの参戦を決めたメジャーリーガーがいます。

本記事では、次回WBCに特別な思いで臨むこちらの選手にフォーカスを当て、その胸中に迫っていきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

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WBC2026 アメリカ人選手がブラジル代表に?

2025年、メジャーリーグ開幕から1ヶ月が過ぎようとした4月の終わり、『MLB.com』のAyako Oikawa(及川綾子)記者がWBC2026に関する記事を投稿。

リリース後には、米ウェブサイト『World Baseball Network(WBN) 』、カナダのスポーツメディア『SPORTSNET(スポーツネット)』、さらにはブルージェイズの地元専門メディア『BLUEJAYSNATION(ブルージェイズネイション)』なども次々と追随する形で報じました。

記事内容ですが、MLBブルージェイズ所属の現役メジャーリーガー、ボー・ビシェットが来年のWBC2026ブラジル代表として参加したい旨を表明したというもの。

Embed from Getty Images 2025年
ボー・ビシェット

ボー・ビシェットはアメリカ合衆国フロリダ州オーランド出身で、国籍も同国のアメリカ人。

冒頭で触れた元メジャーリーガーの父親ダンテ・ビシェット氏も、フロリダのマイアミ北に位置するウェストパームビーチ出身のアメリカ人です。

さらに今回、ボー・ビシェットWBC2026兄弟で参加の意向を示した5歳違いの兄、ダンテ・ビシェット・ジュニアも、ヤンキース傘下や独立リーグなどでプレーしたアメリカ人プロ野球選手。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場資格には独自ルールが存在しており、条件に当てはまりさえすれば複数の国の代表資格を得たり、2世や3世など特定の国との繋がりで選出されるケースもあります。

具体的には、以下のいずれかを満たすこと。

  1. 選手が代表チームの国籍を持っている
  2. その国の永住権を持っている
  3. 代表チームの国で出生している
  4. 親のどちらかが代表チームの国籍を持つ
  5. 親のどちらかが代表チームの国で出生している

前回大会WBC2023で、日系アメリカ人として日本代表メンバー入りを果たしたラーズ・ヌートバーや、韓国系アメリカ人として韓国代表で参加したトミー・エドマンなどがよい例ですね。

そんなWBC特有の出場資格を理解したところで、ボー・ビシェットのルーツを辿った結果がこちら。

  • ボーから見て父方の祖父(ダンテの父)はアメリカ合衆国ニューヨーク市育ちのベルギー人
  • ボーから見て祖母(ダンテの母)はドイツ系アイルランド人
  • よって、父ダンテ・ビシェットはベルギー・ドイツ・アイルランド系アメリカ人
  • ボーの未来の父ダンテがブラジル人のマリアナと結婚
  • ボーから見て母方の祖父(マリアナの父)は中国系
  • よって、ボーと兄ダンテ・ジュニアは、ベルギー・ドイツ・アイルランド・中国・ブラジル系アメリカ人

このような系譜から、ビシェット兄弟は母親マリアナの母国であるブラジル代表選手としてWBCへの参加が可能となっているのですね。

WBC ブラジルこれまでの歩み

開催年順位
12006不参加
22009不参加
320131次ラウンド敗退
42017予選敗退
52023予選敗退
62026出場権獲得

これまでボー・ビシェットは兄と揃ってWBCの2017年大会「予選」に出場経験があり、当時18歳で2安打を記録。最終的にブラジルは予選の準決勝で敗れています。

また兄ダンテ・ビシェット・ジュニアは今年3月に行われた「2025 ワールド・ベースボール・クラシック予選」で15打数4安打をマーク。ブラジル3勝1敗の成績に貢献し、WBC2026出場権を獲得しました。
※前回大会、1次ラウンドで最下位ではなかった16か国は予選免除となりすでに出場が決定

Embed from Getty Images 2025年
今春開催のWBC予選突破に貢献した兄のダンテ・ビシェット・ジュニア。

WBC2026 ブラジルに懸ける思い

Blue Jays Nation

ボー・ビシェットは前出の、MLB.com及川記者に「私と兄が兄弟でプレーすることは、家族全員にとって大きな意味がある。チームの勝利に貢献し、ブラジル野球に少しでも注目が集まるよう全力を尽くしたい。」と述べています。

尚且つ、ブラジルの出場資格を持つ選手らがWBC2026に加わることにも期待を寄せているようで、「メジャーリーグに出場可能な選手がいるかは分からないが、もしいたら『ブラジルのために一緒に戦おう!』とチームに誘う。」と、リクルートの意向も示しました。

ですが、確かにボー・ビシェットが即座に名前を出せないほど、MLBにはブラジルゆかりの選手が少ないのが実情…。

WBC初参加となった2013年第3回大会では、当時ブラジル出身で初のMLB選手となったヤン・ゴームズ捕手(昨季6月カブス退団)が選出されましたが、出場は予選のみ。本戦出場はシーズンに専念するため辞退、その後WBCへの参加はありません。

一時、NPBの巨人で3シーズンを投げたチアゴ・ヴィエイラ投手はダイヤモンドバックス入り後の2025年2月にトミー・ジョン手術を行うことが発表され、翌月には自由契約となり現在もFAのまま。

ただマイナーリーグに目を向けてみれば、WBC2026への有力な招集候補が。2017年、わずか16歳ながら最速153キロを投げた日系3世で、現在24歳のエリック・パルジーニョ投手がそのひと。

ボー・ビシェットとは同じ球団ブルージェイズ傘下でプレーするプロスペクト。彼は今春、WBC予選にも参加しており、引き続きブラジルチームの一員となれば強力な戦力となりそうです。

Embed from Getty Images 2025年
MLB予選第3戦ドイツ戦9回にマウンドに上がったパルジーニョ投手。

最後に、別記事で各国のWBC代表候補者の今季成績をアップしているのですが、ここでも紹介しておきます。

ボー・ビシェットのMLBでの2025年シーズン成績は以下のとおり。
※成績データは都度更新

選手名試合打率本塁打打点特記
ボー・ビシェット35.27811411二塁打はチームトップ
2025/05/07更新

オールスターゲームに2度選出され、若いキャリアの中で史上初の9試合連続二塁打記録を樹立。

今シーズン終了後にはFA(フリーエージェント)予定のボー・ビシェット

今後もWBC2026に向け、メジャーリーグでの安定した成績を維持したいところです。

 本記事では他にも新たな動きがあり次第つど更新しますので、是非チェックしに来てください。

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