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’26WBCを10倍楽しむ!名物記者が選ぶ20人の注目選手ガイド

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページ――。

2026年ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の開幕が、いよいよ目前に迫ってきました。

今回ご紹介するのは、MLB.comの名物記者マイケル・クレア氏による最新の注目レポート。

世界中の野球現場を飛び回り、SNSでは現地のB級グルメからマニアックな選手ネタまで発信する ”無類の野球愛” を持つ彼は、日本のファンにもお馴染みの存在です。

ただし、ここでクレア氏がスポットを当てたのは全人類が知る超大物スター…ではありません。

大谷翔平がユニコーンであり、アーロン・ジャッジが歴史的スラッガーであることはもはや語るまでもない当然の前提。

そのうえで、短期決戦のWBCでは思わぬヒーローが国の命運を左右する――そんなドラマを彼は何度も目撃してきました。

本記事では、クレア氏が全20チームから選び抜いた「隠れた主役たち」を紹介します。

44歳で代表復帰を果たしたキューバのレジェンドから、100マイル(約161キロ)を投げ込む21歳の怪物候補まで。

専門家ならではの視点で掘り起こされた、今こそ名前を覚えておきたい20人の精鋭たちを追っていきましょう。

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WBC2026 知られざる20人のキーマンたち

カリブ海の「熱狂の渦」に包まれるプエルトリコ・サンフアンの POOL A は、若手の台頭と伝説的なベテランの意地が交錯する激戦区です。

カナダ:オーウェン・ケイシー(Owen Caissie)

戦略的分析
今オフ、カブスからマーリンズへと移籍したケイシーは、打線の天井を押し上げる「若き大砲」として、マイアミで同僚となるオット・ロペスと共にカナダ代表のユニフォームを纏います。2023年大会では21歳にして本塁打を含む4打点を記録した逸材も、今やMLB全体42位のプロスペクトへと進化しました。カナダ史上最も層の厚い打線の中で、彼がその「規格外のパワー」を解放できれば、カナダは悲願のベスト4進出も見えてくるはずです。

コロンビア:マイケル・アローヨ (Michael Arroyo)

戦略的分析
マリナーズのプロスペクト、アローヨの本質は単なるスピードではありません。昨年の予選で見せた「10打数3安打、3四球」という数字が示す選球眼と忍耐強さこそが、コロンビアの戦略的生命線です。彼が序盤から相手先発を粘り強く攻め立て、出塁して足で揺さぶることができれば、中軸の強打者たちが最高のコンディションで「獲物」を仕留めることができるでしょう。

キューバ:アレクセイ・ラミレス (Alexei Ramirez)

戦略的分析
2006年、あの第1回大会の決勝を戦った「タイムトラベラー」が、20年の時を超えて再びWBCの舞台に降臨します。かつてメジャーで鳴らした伝説の遊撃手は、44歳となった今、一塁手として母国の危機に立ち上がりました。一度は国を離れた彼が、キャリアの黄昏時に再びキューバのユニフォームを纏う。モイネロやライデル・マルティネスといった世界屈指の投手陣を擁する名門において、彼の持つ圧倒的な経験値と落ち着きは、若き才能を勝利へと導く「最後のピース」となるはずです。伝説はまだ終わっていません。

パナマ:ホセ・カバジェロ (José Caballero)

戦略的分析
2025年にMLB盗塁王(49盗塁)に輝いたカバジェロは、スプリント速度自体はリーグ中位ながら、相手の隙を突く技術において右に出る者はいません。彼が塁に出るだけで、相手バッテリーには「走られる」という強烈な心理的プレッシャーがかかります。この、敵守備を翻弄し混乱に陥れるような積極的かつアグレッシブなプレーが、短期決戦の均衡を破る決定打となるのです。

プエルトリコ:エドウィン・アローヨ (Edwin Arroyo)

戦略的分析
キャプテン、フランシスコ・リンドーアの不在を埋めるという、最も困難な任務がこの若者に託されました。MLBパイプライン(Pipeline)が「今すぐメジャーで通用する」と太鼓判を押すその守備力(守備評価60)は、開催国のプライドを背負うチームにとって最大の防波堤となります。彼の華麗なグラブ捌きが世界中のファンを熱狂の渦へと巻き込むはずです。

中南米の熱戦に続き、次はスター軍団が集結するヒューストンの POOL B に目を向けます。

アメリカやメキシコといった優勝候補が激突するヒューストンでは、スターたちの個の力を組織として機能させる ”潤滑油的存在” が不可欠です。

ブラジル:チアゴ・ダ・シルバ (Tiago da Silva)

戦略的分析
世界各国のリーグを渡り歩き、昨季はニカラグアでMVPに輝いた「右腕のジャーニーマン」。かつてイタリア代表としてWBCを戦った40歳の鉄腕が、今度は母国ブラジルの命運を背負います。
予選でチーム最多イニングを投げ抜いたタフネスと、格上を翻弄する老獪な投球術。世界を知り尽くした彼こそが、ジャイアントキリングを狙うチームの「生きた教科書」となるはずです。

イギリス:マット・コパーニアク (Matt Koperniak)

戦略的分析
ジャズ・チザムJr.のような派手なスターの影で、打線の「真の鍵」を握るのがロンドン生まれのコパーニアクです。名門カーディナルス傘下で2024年に打率.309、20本塁打を叩き出したその実力は折り紙付き。昨季の不調を払拭する「逆襲の春」を再現できれば、イギリスに前回大会以上の熱狂を呼び込むはずです。この大会での爆発は、彼自身のメジャー昇格への扉をも一気にこじ開けることになるでしょう。

イタリア:ジャック・カグリオーン (Jac Caglianone)

戦略的分析
「若き大砲」の爆発力がイタリアの命運を握ります。昨季3AでOPS 1.025を叩き出したそのパワーは、かつてのマイク・トラウトがそうであったように、メジャーの洗礼を浴びた後に訪れる「覚醒」を予感させます。強力になった投手陣が作った接戦を彼の一振りが勝利へと変える。そのシナリオがいよいよ現実味を帯びてきました。

メキシコ:アンドレス・ムニョス (Andrés Muñoz)

戦略的分析
2023年大会、村上宗隆のサヨナラ打に泣いたメキシコ。100マイル(約161キロ)の剛腕が放つ絶望感こそがムニョスの武器です。昨季38セーブ、防御率1.73を記録した彼は、今大会最強のリリーフ候補。過去に苦い逆転劇を許しているイタリアとの決戦においては、彼がマウンドに立つことそのものが、相手にとって「試合終了」を意味する戦略的威嚇となります。

アメリカ:ボビー・ウィットJr. (Bobby Witt Jr.)

戦略的分析
前回大会ではまだ23歳で脇役に甘んじたウィットJr.も、3年後の今、オールスターの常連であり、ゴールドグラブとシルバースラッガーを併せ持つ、全米最強プレーヤーへと進化を遂げました。特筆すべきは、全内野手トップを記録した「+20」の守備指標。アーロン・ジャッジら怪物の前にチャンスを創り出すだけでなく、その鉄壁の守備は新装された投手陣にとって、この上ないセーフティネットとなります。走攻守、そのすべてがダイヤモンドを支配する時、アメリカの王座奪還は一気に現実味を帯びてくるはずです。

舞台は、前回大会で優勝を飾った侍ジャパンが待ち構える東京の POOL C へと移ります。

東京ラウンドでは、日本のファンにとって馴染み深い顔ぶれが、侍ジャパンの前に「最大の障壁」として立ちはだかります。

オーストラリア:ラクラン・ウェルズ (Lachlan Wells)

戦略的分析
昨季韓国(KBO)でアジアの強打者と対峙し、確かな経験を積んだ左腕。ニルソン監督が敷く「打者一巡限定」の変則継投において、この精密な先発左腕は最大のキーマンとなります。
かつて韓国経由でメジャー復帰を果たした先人たちのように、彼もまた「新たな魔球」を隠し持っているのか。熟知したアジア勢を相手に、東京ドームで静かなる番狂わせを狙います。

チャイニーズ・タイペイ:スー・ジョーシー (Jo-Hsi Hsu)

戦略的分析
プレミア12王者の「秘密兵器」は、今季からソフトバンクに加わった若き至宝。実はメジャー複数球団による激しい争奪戦を断り”世界一の育成”を求め日本行きを決断したという並外れた志の持ち主です。
150キロ後半の剛速球と消えるスライダー、その「素材の純度」は代表チームでも随一。すでにMLBをも魅了したその右腕がマウンドに立つ時間は、対戦相手にとって攻略不能な「聖域」となるでしょう。日本球界を驚かせ、世界を震撼させる準備はすでに整いました。

チェコ:ヤン・ノバク (Jan Novak)

戦略的分析
マウンドで剛腕を振るい、傍らで代表ユニフォームもデザインする。そんな多才な創造性こそがチェコ野球の真骨頂。前回大会、負傷に泣いた元オリオールズ傘下の右腕がついに完全復活を遂げました。2025年欧州選手権では7.1イニング無失点の快投で、母国に史上初のメダルをもたらしたノバク。大谷を三振に斬ったサトリアらと共に再び世界を驚かせるデザインを描き出します。

日本:近藤 健介 (Kensuke Kondoh)

戦略的分析
大谷のような知名度も、村上のようなメジャー契約もありません。しかし、2023年大会の「真の立役者」は近藤健介でした。パワー以外の全指標で大谷翔平に肉薄し、安打・四球・二塁打のすべてでチームトップクラスを記録。小柄な体躯ながら、NPB通算出塁率.417という驚異的な眼を持つ彼は、どんな状況でも「最高の仕事」を完遂します。彼が出塁し、打線を「線」へとつなげる。その圧倒的な安定感こそが、日本の破壊力を最大化させる鍵なのです。

韓国:アン・ヒョンミン (Hyun-Min Ahn)

戦略的分析
「マッスルマン」の異名を持ち、あのマイク・トラウトとも比較される屈強な肉体。昨季KBOで打率.334、22本塁打と爆発した22歳は、韓国の世代交代を象徴する新時代の怪物。
かつてのイ・スンヨプを彷彿とさせるその圧倒的なスイングが火を噴けば、伝統の「日韓戦」はかつてない激戦となるでしょう。侍ジャパンの投手陣にとっても、今大会で最も警戒すべき若き壁となるはずです。

東京での激闘の行方を占った後は、最後の大激戦区、マイアミの POOL D を確認しましょう。

「死の組」マイアミ・ラウンド。ここは一投一打が国家の命運を分ける、最も過酷なサバイバル・オーディションです。

ドミニカ共和国:ブライアン・ベヨ (Brayan Bello)

戦略的分析
かつての伝説的なヤンキース打線を彷彿とさせる、史上空前の豪華ラインナップを誇るドミニカ。その夢の布陣を優勝へと昇華させる最後の鍵が、レッドソックスの若き右腕ベヨです。
昨季は自己最多の166.2イニングを投げ抜き、防御率3.35と大躍進。特に夏場に見せた、相手打者を寄せ付けない支配的な投球を再現できれば、ドミニカは文字通り「隙のない最強軍団」として完成します。

イスラエル:コール・カリッグ (Cole Carrigg)

戦略的分析
内野も外野も守り抜き、左右両打席から快音を響かせる「究極のマルチツール」。昨季15本塁打、46盗塁を記録したその機動力は、チームに無限の選択肢をもたらします。
彼が一人いるだけで、相手ベンチの継投策は攪乱され、戦術の計算は狂わされるでしょう。イスラエルが再び「シンデレラ・ストーリー」を描くための、最大の切り札です。

オランダ:アントワン・ケリー (Antwone Kelly)

戦略的分析
ジャンセンらベテランが揃うオランダに現れた、新星100マイル右腕。昨季はパイレーツ傘下で防御率3.02と急成長を遂げ、ついに代表へと上り詰めました。
指揮官アンドリュー・ジョーンズが彼を先発に据えるか、勝負どころの救援に送るか…。その爆速のストレートは、激戦のマイアミ・プールを勝ち抜くための「最大の秘密兵器」となります。

ニカラグア:ロナルド・メドラーノ (Ronald Medrano)

戦略的分析
負傷の不安を跳ね除け、母国のピンチに立ち上がる不屈の右腕。前回大会でも8三振を奪ったチェンジアップのキレは、今やかつてのメジャー傘下時代を凌駕する域に達しています。
強力打線を補強したニカラグアですが、勝ち上がりの鍵はやはり守備。メドラーノがその魔球で強豪を翻弄し、失点を最小限に抑え込めるか。マウンドに懸ける彼の執念がチームの運命を左右します。

ベネズエラ:レンジャー・スアレス (Ranger Suárez)

戦略的分析
エースの負傷離脱という窮地に、ベネズエラの命運はこの左腕に託されました。最大の武器は、複数の変化球ですべて被打率2割以下に抑え込む驚異の安定感。どんな事態にも動じない静かなる闘志の持ち主です。
強力打線を誇るチームにとって、彼が築く鉄壁のマウンドこそが勝利への絶対条件。2009年以来となる準決勝進出へ、スアレスが守備の要としてチームを牽引します。

おわりに:ガイドブックを手にその時を待つ

今回ご紹介した20人は、必ずしも世界中に知れ渡る選手ばかりではないかもしれません。

しかし、彼らが自身の役割を全うし、あるいは予想を超える輝きを放ったとき、大会の勢力図は劇的に塗り替えられます。

野球を観る楽しさは、単にホームランの飛距離を競うことだけではありません。

こうした「戦略的なピース」がいかに機能し、チームを勝利へと導くのか。その緻密で情熱的なプロセスにこそ、このスポーツの面白さ、真髄があります。

彼らの名前を、ぜひ覚えておいてください。

2026年3月、グラウンドで見せる一瞬の閃きが、新たな歴史を創り出す瞬間を私たちは目撃することになるでしょう。

世界一の称号を手にするのはどのチームか――その答えは、彼らが紡ぎ出す物語の先に待っています。

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