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ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
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サンフランシスコ・ジャイアンツ本拠地オラクルパークのパノラマ風景。
今回はMLBナショナル・リーグ西地区所属のプロ野球チーム、サンフランシスコ・ジャイアンツに着目。
対戦相手としての見どころやチームカラー、シーズン前半戦を振り返りつつ押さえておきたい注目選手について紹介します。
どうぞ最後までお付き合いください。
※ 記事内の成績データは、日本時間7月1日時点での数値を表示しています。
MLB サンフランシスコ・ジャイアンツ/トピックス
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ドジャースリードの9回サヨナラ本塁打でジャイアンツがナ・リーグ優勝、熱狂したファンがなだれ込む。
今季 同地区ドジャース戦振り返り
2025年シーズンも折り返し地点を過ぎ、ジャイアンツの本拠地オラクル・パークでは日本時間7月12日(土)から3日間、昨季のワールドシリーズ王者ドジャースとのシリーズを迎えようとしています。
両チームともにナショナル・リーグの西地区に所属しており、今季は6月にドジャースタジアムで3連戦を戦って、ドジャースが2勝1敗でこのカードを制しました。ちなみに1敗を喫した試合の先発は山本由伸投手。
この6月シリーズでの大谷翔平はというと、2試合目に24号、25号ソロを放ち、対ジャイアンツ戦の成績は打率.290。
現時点でのチーム順位ですが、ドジャースが勝率.624で地区1位、ジャイアンツが勝率.529で同3位。勝差(ゲーム差)は首位と3位とでは8とやや開きがありますが、2位のパドレスとジャイアンツは順位の入れ替わりが激しく、現在わずか0.5ゲーム差の接戦を繰り広げています。
ジャイアンツ本拠地オラクル・パーク
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バリー・ボンズが通算756本目のホームランを放った後のファンの様子。
オラクル・パークのフィールドの特徴は、本塁から右翼までの距離が短いことからライト側フェンスが約7.6メートルと高くしつらえられており、加えて海からの向かい風も相まって、打者不利な球場として知られます。
右翼フェンス後方はサンフランシスコ湾の入り江、マッコビー・コーブ(McCovey Cove)。
場外の海に飛び込む特大アーチは「スプラッシュ・ヒット(Splash Hit)」と呼ばれ、中にはこのボール目当てに湾内でカヌーやボートに乗って待ち構えるファンもいますが、厳密にはスプラッシュ・ヒットと認められるのはジャイアンツ所属の選手が打った場合のみ。
またこれまで同球団選手ではバリー・ボンズがこのスプラッシュ・ヒットを数多く打っていて、他打者でも容易な気がしますが、実際はメジャーリーガーでもそうそう打てるものではないのだそう。
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湾岸ベイでボンズの新記録となる73本目のホームランボールを待つファンたち。
そんな打者不利のオラクル・パークで2024年5月、大谷が右中間への12号ソロを放っています。現代のユニコーンにとって、メジャー7年目にして初となるこの球場での本塁打。
ただ、飛距離446フィート(約136メートル)の特大の一発はわずかに海には届かず、他球団の選手による「マッコビー・コーブへのホームラン」とはなりませんでした。
打った瞬間はいくかなと思ったけど、いかなかったのでちょっと残念。またチャンスがあれば頑張りたい。
大谷翔平が残したコメントから、今シーズンもオラクル・パークでの大アーチに期待がつのります。
MLB サンフランシスコ・ジャイアンツ/プレーヤー
ではここで、30代のベテラン勢が主力を占めるジャイアンツにあって、20代とまだ若く注目の選手2人をピックアップ。
2025 ジャイアンツの注目選手
リーグを代表するエース右腕/ローガン・ウェブ
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2014年のドラフト指名(全体118位)以来、ジャイアンツ一筋のウェブ。
昨年は3シーズン連続開幕投手を務め、キャリア初のオールスターに選出されるなど名実ともにリーグを代表する選手へと成長したローガン・ウェブ。
ジャイアンツは今季途中、地区優勝を見据え競争力アップを目指してラファエル・デバースと契約。今のところ劇的と言えるほどの打撃強化にはつながってはいませんが、ウェブを主軸に据えた投手陣が好調であるため競争力を維持することに成功。
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この年の8月、22歳でメジャーに昇格しデビューを飾った。
現在28歳のウェブは先発投手として113と2/3イニングを投げ、防御率2.61でナショナルリーグ5位の成績を挙げており、6月のドジャースとの3連戦でも第1試合目で山本に投げ勝ち、勝利投手となりました。
強みのチェンジアップを駆使し、カッターとフォーシームファストボールをより効果的に活用できるようになった同選手は、メジャーリーグでも屈指の奪三振率を誇るように…。
6月終盤の先発登板時点で9イニングあたり平均10.06奪三振をマークし昨年の7.56奪三振から大躍進。トータル127奪三振でナ・リーグ3位にも浮上し、今夏のオールスター候補としてもさらに期待は高まるばかりです。
長打力が魅力の25歳/エリオット・ラモス
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ムムっ…熊猿(クマザル)か?…いえいえエリオット・ラモスちゃんです。
前述のとおりスプラッシュ・ヒットと認められるのはジャイアンツ所属の選手に限られ、球団公式サイトでも他チーム選手の記録は、単に「マッコビー・コーブへのホームラン」とだけ表記されます。
そして2025年現在までで一番スプラッシュ・ヒットを打ったのが、2位を大きく引き離しブッちぎりの35本を打ったバリー・ボンズ(2位は一気に本数を減らし10本)。
またスプラッシュ・ヒットは基本的に左打者、あるいはスイッチヒッターの左打席から打たれたものであったのが、なんと昨シーズンの2024年に同チーム所属のエリオット・ラモスが右打者として初のスプラッシュ・ヒットを記録。
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昨季9月オラクル・パーク史上初の右打者によるスプラッシュヒットを記録。
25歳とまだ若いプエルトリコ出身のラモスは2022年にメジャー初出場を果たしましたが、そのあと一度マイナーに降格。
昨季は故障者リスト入りしたイ・ジョンフらに代わって再びメジャーリーグにコールアップされると、瞬く間に大ブレイクを遂げたチームきっての強打者です。
今シーズン前半戦はここまで83試合に出場して13本塁打。このうち6本をホームのオラクル・パークで放っており、これだけに絞ってみても7月のドジャース戦は大谷とのホームラン対決が大きな見どころとなりそうですね。
以上、今回はMLBナショナル・リーグ西地区所属のプロ野球チーム、サンフランシスコ・ジャイアンツを取り上げ、前半戦の振り返りと押さえておきたい注目選手について紹介しました。