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MLB2025前半戦終了!折り返し地点から振り返る各球団のMVPは誰?!

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

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2025年のMLBレギュラーシーズンも折り返し地点を過ぎた今、どの球団にも、開幕からの3ヵ月間で存在感を増した選手、もしくはチームの柱として傑出した成績をたたき出しているプレーヤーが少なくとも1人はいるでしょう。

今季オープニング当初から期待どおりの活躍を見せるスター選手だけでなく、中には予想を超えるサプライズをもたらしたダークホースの名前もいくつか挙がってきます。

ということでメジャーリーグベースボール (MLB) の公式サイト『MLB.com』では、30人の番記者による各チームの前半戦 MVPを発表。

本記事はそれら選出者の中から、特に印象に残った選手を選りすぐって紹介していきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

※チーム順位や数値データは主に前半戦終了時点のものです。

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MLB2025前半戦:ナショナル・リーグ

地区1位フィリーズ/カイル・シュワーバー(指名打者 DH)

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カイル・シュワーバー

今季、フィリーズの先発投手陣はチーム最大の強みとして機能したものの、打撃面においてはブライス・ハーパー(手首痛)の欠場が続いたこともあり、攻撃負担は主にシュワーバーにかかっていました。現時点でシュワーバーは25本塁打を記録し、ナ・リーグ3位、チーム内では他に20本塁打を超える選手はおらず、次に多いのがトレイ・ターナーの11本。また、57打点、59得点、61四球、出塁率.384、長打率.532はいずれもチームトップの成績。

地区2位メッツ/フアン・ソト(外野手 RF)

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フアン・ソト

ソトは開幕時のスロースタートからみごと脱却し打線の要として活躍。フランシスコ・リンドーアやピート・アロンソを抑え、bWAR(選手貢献度を測る指標で、代替可能な選手と比べどれだけ勝利数を増やしたかを数値化したもの)を含むほぼ全ての主要攻撃部門でチームトップかそれに近い成績を残しています。出塁率.394は球団記録を更新する勢いで、守備面が彼の総合評価を多少下げたとしても、これほど試合の流れをガラリと変えられる選手はソトをおいて他にはいないとされています。

地区3位マーリンズ/カイル・ストワーズ(外野手 LF)

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カイル・ストワーズ

6月に打率を.260と落としたものの、前半戦を振り返ってみればトータルで打率.283、14本塁打、44打点、OPS.868とチームトップの成績。マーリンズは彼が打点を挙げた試合で16勝6敗を記録し、現在のところ地区3位につけています。27歳のストワーズは開幕戦でメッツの千賀滉大から1号を打っており、5月はじめのアスレチック戦では1試合中、3回に2ランと9回に劇的満塁ホームランを放って一躍シーズン序盤のブレイクスターへと躍り出ました。

地区1位カブス/ピート・クロウ=アームストロング(外野手 CF)

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ピート・クロウ=アームストロング(左)と鈴木誠也(右)

今シーズンのカブス打線はインパクト大の勢力が揃っていますが、前半戦はクロウ=アームストロングの躍進が話題に。23歳とまだ若い中堅手は卓越した守備力に加え、目を見張るようなパワーと抜群のスピードを兼ね備えています。ここ数ヵ月、彼は米データ分析サイト『FanGraphs(ファングラフス)』においてナ・リーグのWARランキング上位に名を連ねたうえ、カブス史上最年少で20本塁打20盗塁(20-20)を達成。これは1900年以降のメジャーリーグ全体で見ても4番目に早い記録となりました。

地区3位カージナルス/ブレンダン・ドノバン(外野手 LF、内野手 2B)

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ブレンダン・ドノバン

アメリカ陸軍大佐の父親の赴任先、ドイツで生まれた元ゴールドグラブ賞受賞者のドノバン。今季はカージナルスで最も安定した打者へと変貌を遂げ、守備面でも堅実なプレーを見せています。現在の成績は打率がナ・リーグで7位。安打数、二塁打はチームでトップ。さらに左打者であるドノバンは右投手にめっぽう強く、打率でナショナルリーグ上位に立っており、安打数は優に左投手の約3倍に及びます。またインターリーグ(異なるリーグ)での安打数はMLB全体で首位、二塁打数でも2位と絶好調。

地区1位ドジャース/大谷翔平(指名打者 DH、投手 P)

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大谷翔平

折り返し地点から今シーズンを振り返るとウィル・スミスがドジャースで最も安定感のある打者であり、話題にのぼるに値する活躍をみせました。しかしながら大谷がマウンドに復帰した今、たとえゆっくりと調子を上げているとはいえ、彼と真の意味で競争できる相手はそうはいない。大谷は右肘の2度目の大手術からの復帰戦でも好調を維持している上、引き続き1番打者として打線の流れを作っている。このような記者評により大谷翔平が前半戦のチームMVPに選ばれています。

地区4位ダイヤモンドバックス/ケテル・マルテ(内野手 2B)

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ケテル・マルテ

6月末の試合中にファンからの心ない侮蔑的ヤジを受け、塁上で涙を流したマルテ。ドミニカ共和国出身の31歳はハムストリングの負傷で戦線を離脱した時期があったにもかかわらず、チーム打線を牽引する原動力となっています。マルテは現時点のオールスターゲーム2025投票において、二塁手部門で最多得票を獲得。守備は昨年のシルバースラッガー賞ほどの水準には至っていないものの、攻撃面では疑いようもない新たなレベルへと到達しつつあるようです。

MLB2025前半戦:アメリカン・リーグ

地区1位ヤンキース/アーロン・ジャッジ(外野手 RF)

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アーロン・ジャッジ

すでに2度のアメリカンリーグMVPに輝いているジャッジは、このまま快進撃が続けば3度目の受賞も十分射程圏内でしょう。今季を振り返っても大部分のスタッツにおいてチームをリード。82試合を消化した段階で、スラッシュラインと呼ばれる打者の打率/出塁率/長打率は、.354/.456/.705。ア・リーグでいえば、28本塁打のみ2位となっている以外ほぼすべての打撃項目で1位。しかも現在進行形で数字を伸ばしている状況。とにかくダントツの成績で、文句なしの前半戦・チームMVPとなりました。

地区3位レイズ/ジョナサン・アランダ(内野手 1B)

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ジョナサン・アランダ

勢いに乗るレイズには有力候補が何人もひしめき合っていますが、番記者らが選んだのは前半戦を通して最も安定した打者であり続けたブレイクアウトスラッガー、アランダでした。メキシコ出身の27歳は6月の最終週、今季7試合目となる同地区シリーズに臨み、対オリオールズとの成績を打率.357、出塁率.400、長打率.607、2本塁打、17二塁打、5打点でいったん締めくくり。7月のオールスターウィーク後の後半戦に弾みをつける形で折り返しています。

地区4位レッドソックス/ギャレット・クロシェ(投手 P)

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ギャレット・クロシェ

故障者(IL)リスト入りや電撃トレードなどで主力打線を欠いたRソックス。苦境にあえぐチームで、もはや当然とばかりに名前が挙がったのは投手のクロシェでした。今シーズンはソックスを白(ホワイト)から赤(レッド)にはき替え、名門チームのエースとなった彼は期待通りの活躍ぶり。6月末にイニング109回と1/3を投げた時点でア・リーグトップ、135奪三振はメジャー全体で1位、防御率でもリーグトップクラスに君臨。唯一足りないのが得点援護で、それがあれば7勝どころか2桁勝利を挙げていたと囁かれています。

地区3位ツインズ/バイロン・バクストン(外野手 CF)

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バイロン・バクストン

高校時代は外野を守り投手も兼務していたという強肩の持ち主。現在31歳のバクストンは、2012年のドラフト以来ツインズ一筋の生え抜きです。7年契約延長の4年目にあたる2025年シーズンは、ここまで目覚ましい活躍を見せており、5月、6月の打率は安定の3割超え。キャリア最高のシーズンを迎える可能性も十分にあると予想されています。以前から変わらない抜群の守備に加え、長打力、そしてチームでただ一人の二桁盗塁…と、引き続きの活躍にボルテージが高まります。

地区5位ホワイトソックス/ミゲル・バルガス(内野手 3B、1B)

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ミゲル・バルガス

開幕当初の4月、打率.219、OPS.610、ホームラン1本のプレーヤーにMVP票が集まるなどとは記者の誰も予想していなかったというバルガス。けれどもスイング時の手の位置を変えたことで、チームの得点源として重要な役割を担う4番打者(クリーンナップ)へと飛躍を遂げました。以降58試合で、打率.265、出塁率.340、長打率.493、本塁打10、二塁打15、打点28を記録。5月はア・リーグの本塁打と長打率で上位に名を連ね、三塁と一塁で素晴らしい守備を見せたことから一気にランクイン。

地区2位マリナーズ/カル・ローリー(捕手 C)

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カル・ローリー

今季前半戦のカル・ローリーは、マリナーズ球団NO.1の選手というだけでなく、アメリカンリーグMVP候補にも名前が挙がってくるほどのパフォーマンスを見せています。現在までに32本塁打をマークし、これはジャッジや大谷らを超えるメジャー全体でトップの本数。捕手としてはおそらく史上最高の打撃成績を残すペースで突き進んでおり、この勢いが途切れることなくどこまで続くのか、米野球ファンの多くが関心を寄せ見守っています。

地区5位アスレチックス/ジェイコブ・ウィルソン(遊撃手 SS)

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ジェイコブ・ウィルソン

番記者たちはこぞって、弱冠23歳のウィルソンがオールスターゲームのファン投票で選出される ”初の新人遊撃手” となると予想。これは、彼が瞬く間にメジャーリーグの超エリート打者に躍り出たことによるもの。ウィルソンは前半戦を折り返した時点で、MLBの最多安打数&最高打率でジャッジに次ぐ記録を保持。また、打率、出塁率、OPS、得点、安打、打点すべてで新人選手のトップに立っています。

~追記~
実際のところ現地7月2日(日本時間7月3日)、2025年オールスター・ゲームのファン投票結果が発表され、ア・リーグのスタメン出場選手の中にジェイコブ・ウィルソンの名前がしっかりと入っていました。

 以上、『MLB.com』30人の記者が選んだ各チームの2025シーズン前半戦 MVPの中から、印象に残った選手を選りすぐって紹介しました。

夏の祭典・オールスターゲーム後の後半戦も楽しみですね!

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