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MLB最も劇的!プレーオフ(ポストシーズン)を彩った先頭打者ホームランリスト

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

ポストシーズンで勝負を決する大事な一打といえば、最終局面を彩るシンボリックなホームランを思い浮かべてしまいがち。

けれどもゲームスタートでのホームランもまた試合の行方に大きな価値をもたらします。

1903年のワールドシリーズ第2戦、

レッドソックスのパッツィー・ドハティがインサイド・ザ・パーク・ホームラン(inside-the-park home run)、日本でいう「ランニングホームラン」によってポストシーズン初の先頭打者本塁打をマーク。

MLBではFall Classic(ワールドシリーズ)を含め、世界一を懸けたシリーズにおいてこれまで記録された先頭打者ホームランは75本。

直近では2025年のナショナル・リーグ・チャンピオンシップシリーズ(NLCS;優勝決定シリーズ)で大谷翔平が放った一発が最新となります。

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プレーオフ史上最も劇的な先頭打者ホームラン

ここからは、

1986年から2025年までにポストシーズン史上最も劇的な先頭打者ホームランを放った選手11人をご紹介。

さっそく見ていきましょう。

ナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズ(NLCS)2025
ドジャース(西地区) vs ブルワーズ(中地区)
ドジャースが4戦連勝でNLCS制覇

大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)

3連勝であと1勝と王手をかけた第4戦、

ポストシーズン2度目の先発マウンドを任された大谷翔平

まずは1回表、投手として3奪三振を奪い、うち2奪三振は時速100マイル(約160.934キロ)超えの速球で仕留めます。

その1回裏、1打席目にトップバッターとして打席に立った大谷

ドジャースタジアムのライトスタンドへ叩き込まれた一発目は、時速116.5マイル(約187.5キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)の強烈弾。

この試合は、大谷が唯一無二の選手、ユニコーンであることを改めて証明する結果となりました。

リリ
リリ

ネルソン氏のX投稿は次世代、未来人に向けた歴史のキリトリだワン!

SportsNet LAで実況するスティーブン・ネルソン氏(手前)とリック・マンデー氏(奥)。

ワールドシリーズ(WS)2021
ブレーブス(ナショナルリーグ) VS アストロズ(アメリカンリーグ)
ブレーブスが4勝2敗で26年ぶり4回目の優勝

ホルヘ・ソレア(アトランタ・ブレーブス)

2021年シーズンにロイヤルズから途中加入したソレアはワールドシリーズで躍動。

フォール・クラシック第1戦、アストロズの先発フランバー・バルデスの3球目をレフト方向へ382フィート(約116.4メートル)飛ばす1号ソロ。

このスイングでソレアは、1回表の初打席でホームランを放った初の選手となりました。

キューバ出身選手としては1997年以来2人目となるワールドシリーズMVPを受賞しています。

アメリカンリーグ・チャンピオンシップシリーズ(ALCS)2020
レイズ(東地区) VS アストロズ(西地区)
レイズが4勝3敗で12年ぶり2回目のリーグ優勝

ジョージ・スプリンガー(ヒューストン・アストロズ)

2017年にはワールドシリーズ7試合で歴代1位タイとなる5本塁打を記録。

それから3年後、最終第7戦までもつれ込んだア・リーグ優勝決定シリーズの第5戦、

スプリンガー(現ブルージェイズ所属)は先頭打者ホームランを放ち先制点をもたらします。

一方でアストロズはこの試合、カルロス・コレアが9回にサヨナラ本塁打を打ち1点差で勝利。

第1打席と最終打席、それぞれでホームランを決めた史上初のチームとなりました。

Embed from Getty Images 2020年
ア・リーグ・チャンピオンシップシリーズ第5戦の1回表にソロホームラン。

ワールドシリーズ(WS)2017
アストロズ(アメリカンリーグ) VS ドジャース(ナショナルリーグ)
アストロズが4勝3敗で球団創設56年目にして初優勝

クリス・テイラー(ロサンゼルス・ドジャース)

レギュラーシーズンで100勝以上を挙げた球団どうしの頂上決戦。

計7試合を戦い、全ゲームを通じての総本塁打25本、本塁打を放った選手の数14人など、複数の記録が塗り替えられたシリーズ。

その前のNLCS(リーグ優勝決定シリーズ)でMVPを手にしたテイラー(現エンゼルス)は、

1回裏の第1打席、初球でホームランを放ち第1戦目の勝利に貢献。

これは、ドジャースにとって1978年ワールドシリーズ第6戦でデイビー・ロープスが記録して以来となる、ポストシーズンでの先頭打者ホームランでした。

Embed from Getty Images 2017年
WS第1戦、1回表に先頭打者ソロホームラン。

ワールドシリーズ2016
カブス(ナ・リーグ) VS インディアンス(現ガーディアンズ;ア・リーグ)
カブス(ナショナルリーグ)が4勝3敗で108年ぶり3回目の優勝

デクスター・ファウラー(シカゴ・カブス)

ファウラーは、ワールドシリーズの第7戦目で史上初となる先頭打者ホームランを記録。

チームは延長10回の末に8-7で勝利し、ついにワールドシリーズ優勝を果たしました。

カブスにとって2016年は、奇しくも46年前にビリー・サイアニスが亡くなったのと同じ日に、リーグ・チャンピオンシップシリーズ突破と71年ぶりのワールドシリーズ進出を決め、

”ビリー・ゴートの呪い” が解かれた歴史的シーズンとなったのです。

ビリー・ゴートの呪い
1945年カブスのファンだったビリー・サイアニスという男が、飼っていたヤギの球場同伴を拒否されたのに腹を立て、「カブスはワールドシリーズで優勝できない」と呪いをかけたという逸話

ワールドシリーズ2015
ロイヤルズ(アメリカンリーグ) VS メッツ(ナショナルリーグ)
ロイヤルズが4勝1敗で30年ぶり2回目の優勝

アルシデス・エスコバー(カンザスシティ・ロイヤルズ)

エスコバーはシリーズ史上86年ぶりに、先頭打者によるインサイド・ザ・パーク・ホームラン(ランニングホームラン)を放った選手。

チャンピオンシップシリーズでMVPに輝いた勢いそのままに、第1戦の初回からいきなり初球をスイングしベースを激走。

飛距離はわずか372フィート(約113.4メートル)でしたが、ワールドシリーズ制覇に大きな弾みをつけました。

Embed from Getty Images 2015年
1回裏にランニング・ホームランを放った後、爆走塁。

ナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズ(NLCS)2008
フィリーズ(東地区) VS ドジャース(西地区)
フィリーズが4勝1敗で15年ぶり6回目のリーグ優勝

ジミー・ロリンズ(フィラデルフィア・フィリーズ)

第3戦では、ドジャースの黒田博樹投手がフィリーズのバッターの頭近くへ投球したことをきっかけに乱闘が発生した曰くつきのシリーズ。

そんな中、敵地ドジャースタジアムに観客5万6800人を集めた第5戦で、ロリンズが1回表に先頭打者1号ソロ

同年は故障の影響でナ・リーグMVPイヤーだった前シーズンほどの成績は残せなかったものの、

シリーズ正念場でのこの一撃は、1980年以来となるWS優勝に向け、チームが一丸となる引き金となりました。

ワールドシリーズ2004
レッドソックス(ア・リーグ) VS カージナルス(ナ・リーグ)
レッドソックスが4勝0敗で86年ぶり6回目の優勝

ジョニー・デイモン(ボストン・レッドソックス)

プレーオフでは、ヤンキースとのALCS(リーグ優勝決定シリーズ)第7戦で優勝を決定づける満塁本塁打をマークしたデイモン

そして進出したワールドシリーズ、

初回表、トップバッターとして2ボール1ストライクからの4球目を捉えると、打球は右中間フェンスを越え、カージナルスのブルペンに飛び込む先制アーチに。

この先頭打者ホームランは、レッドソックスがようやく ”バンビーノの呪い” を破る象徴的な一打となりました。

mic
mic

ヒェ!またもや ”呪いシリーズ” だって~~!?

バンビーノの呪い
1918年の優勝を最後にワールドチャンピオンになれないというジンクス。この呪いの原因は、スター選手ベーブ・ルースがライバルチームのヤンキースへトレードされたことだとされる

第96回ワールドシリーズ2000
ヤンキース(ア・リーグ) VS メッツ(ナ・リーグ)
ヤンキースが4勝1敗で3年連続26回目の優勝

デレク・ジーター(ニューヨーク・ヤンキース)

ニューヨークの象徴、ビリー・ジョエルの国歌斉唱で始まった”サブウェイ・シリーズ”(Subway Series)がワールドシリーズで実現。

ジーターは連勝記録を止められた翌日の第4戦、初回表に初球先頭打者ホームランを放ち先制。

キャプテンとしての輝かしい伝説に新たなページを添えるとともに、同シリーズで打率.409、2本塁打を記録し、MVPに輝いています。

Embed from Getty Images 2020年
WS第5戦を終えインタビューに応えるジーター、当時26歳。

ワールドシリーズ1989
アスレチックス(ア・リーグ) VS ジャイアンツ(ナ・リーグ)
アスレチックスが4勝0敗で15年ぶり9回目の優勝

ブ・ヘンダーソン&リッキー・ヘンダーソン(アスレチックス)

1989年、2人のヘンダーソンはレギュラーシーズンを通し左中間で鉄壁の守りを誇った名コンビ。

ワールドシリーズ優勝を決定づけた大事な試合では、

まず第3戦で、アスレチックス打線が4回表の先頭打者デイブ・ヘンダーソンを皮切りに1試合で5本塁打の猛攻。

お次は第4戦の初回表、リッキー・ヘンダーソン先頭打者アーチで先制。

ともにチームにリードをもたらす先頭打者ホームランを放ち、見事勝利を引き寄せたのです。

Embed from Getty Images 2009年
WS出場を称えるセレモニーに出席した、ともに今は亡き在りし日のデイブ(左)とリッキー(右)。

ワールドシリーズ1986
メッツ(ナ・リーグ) VS レッドソックス(ア・リーグ)
メッツが4勝3敗で17年ぶり2回目の優勝

レニー・ダイクストラ(ニューヨーク・メッツ)

はたして第3戦の先頭打者ホームランがなければ、

第6戦の延長10回に2点を勝ち越されてからの同点サヨナラ、そして第7戦での3点差を覆す勝利と、シリーズ史上初となる「あと1球からの逆転優勝」につながったかどうか…。

2連敗の中、ダイクストラは初回表にフェンウェイ・パーク右翼にあるファウルポール(通称ペスキー・ポール)を抜ける本塁打を放ち、チームは1回に4点を先制。

3試合目で勝利を掴むと、メッツはそのあと3勝をもぎ取り念願のタイトル獲得したのでした。

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