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ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
Embed from Getty Images 2016年
最優秀リリーフ投手賞トロフィーが用意された授賞式。
メジャーリーグベースボール(MLB)において、ワールドシリーズ・タイトルはチームにとっての最高栄誉ですが、プレーヤー個人の活躍を称える各賞もまた選手にとっての名誉でしょう。
サイ・ヤング賞から最優秀新人、ゴールドグラブにシルバースラッガー、MVPに至るまで、
2025年シーズンの表彰に関する発表日程をすべてご紹介します。
それではどうぞ!
※日付はすべて「日本時間」で表示しています。
MLB2025 各賞の表彰スケジュール
ローリングス・ゴールドグラブ賞
11月3日(月)10:30 (現地11月2日午後8時30分東部時間)
ローリングス社が主催する、各リーグ各ポジションの最優秀「守備」選手に贈られる賞で、ESPN番組生中継にて発表。
Embed from Getty Images ジャイアンツのマット・チャップマンに授与された2023年度ローリングス・ゴールドグラブ賞。
ローリングス社
主にメジャーリーグの公式試合球を供給している歴史ある野球用品メーカー。
同賞は1957年に創設・協賛している。
ボールの他ヘルメット、グラブなどMLB公式サプライヤーとしても非常に重要な存在。
すでに今年のファイナリストは10月中旬に公表されており、伝統的な9ポジションに加え、2022年からはユーティリティ部門の表彰も開始しています。
各リーグごとに、それぞれ3人のファイナリストが選ばれました。
| アメリカンリーグ | ファイナリスト |
|---|---|
| 投手 | ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ) マックス・フリード(ヤンキース) ルイス・セベリーノ(アスレチックス) |
| 捕手 | ディロン・ディングラー(タイガース) アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ) カルロス・ナルバエス(レッドソックス) |
| 一塁手 | タイ・フランス(ツインズ/ブルージェイズ) ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) カルロス・サンタナ(ガーディアンズ) |
| 二塁手 | アンドレス・ヒメネス(ブルージェイズ) ルイス・レンヒーフォ(エンゼルス) マーカス・セミエン(レンジャーズ) |
| 三塁手 | アーニー・クレメント(ブルージェイズ) マイケル・ガルシア(ロイヤルズ) ホセ・ラミレス(ガーディアンズ) |
| 遊撃手 | コーリー・シーガー(レンジャーズ) テイラー・ウォールズ(レイズ) ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ) |
| 左翼手 | スティーブン・クワン(ガーディアンズ) ワイアット・ラングフォード(レンジャーズ) タイラー・ソダーストロム(アスレチックス) |
| 中堅手 | カイル・イズベル(ロイヤルズ) セダン・ラファエラ(レッドソックス) フリオ・ロドリゲス(マリナーズ) |
| 右翼手 | ウィルヤー・アブレイユ(レッドソックス) アドリス・ガルシア(レンジャーズ) キャム・スミス(アストロズ) |
| ユーティリティ | アーニー・クレメント(ブルージェイズ) マウリシオ・デュボン(アストロズ) ダニエル・シュニーマン(ガーディアンズ) |
| ナショナルリーグ | ファイナリスト |
|---|---|
| 投手 | マシュー・ボイド(カブス) デービッド・ピーターソン(メッツ) ローガン・ウェブ(ジャイアンツ) |
| 捕手 | パトリック・ベイリー(ジャイアンツ) カーソン・ケリー(カブス) ルイス・トーレンズ(メッツ) |
| 一塁手 | ブライス・ハーパー(フィリーズ) マット・オルソン(ブレーブス) スペンサー・スティアー(レッズ) |
| 二塁手 | ゼイビアー・エドワーズ(マーリンズ) ニコ・ホーナー(カブス) ブライス・トゥラング(ブルワーズ) |
| 三塁手 | キブライアン・ヘイズ(パイレーツ/レッズ) ライアン・マクマーン(ロッキーズ) マット・ショウ(カブス) |
| 遊撃手 | ニック・アレン(ブレーブス) ムーキー・ベッツ(ドジャース) メイソン・ウィン(カージナルス) |
| 左翼手 | イアン・ハップ(カブス) トミー・ファム(パイレーツ) カイル・スタワーズ(マーリンズ) |
| 中堅手 | ピート・クロウ=アームストロング(カブス) ビクター・スコット2世(カージナルス) ジェイコブ・ヤング(ナショナルズ) |
| 右翼手 | コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス) サル・フレリック(ブルワーズ) フェルナンド・タティスJr.(パドレス) |
| ユーティリティ | ミゲル・ロハス(ドジャース) ハビアー・サノーハ(マーリンズ) ジャレッド・トリオロ(パイレーツ) |
シルバースラッガー賞
11月7日(金)~8日 (土)
1980年以来、ア・リーグとナ・リーグにおいてその年のシーズン最も「打撃」に秀でた選手を各ポジションから1人ずつ計9人、各チーム監督・コーチの投票によって選出されてきました。
Embed from Getty Images 2022年フィリーズではJT・リアルミュート、トレイ・ターナー、カイル・シュワーバーが同賞を獲得。
ナ・リーグでは投手のシルバースラッガー賞もありましたが、2022年以降同リーグでもDH制が採用されたため、その表彰はなくなっています。
また守備面で万能な選手が増えたことでユーティリティ部門が設けられ、今年で4年目。
ナショナルリーグの受賞者は11月7日に、アメリカンリーグの受賞者は翌日の発表となります。
プラチナ・ゴールド・グラブ賞
11月8日(土)
その年のゴールドグラブ賞受賞者から両リーグそれぞれ1人ずつ計2人、
最も守備に優れると思われる選手をローリングス社WEBサイト上からファン投票により選出。
Embed from Getty Images 2017年
ツインズのバイロン・バクストンがゴールドグラブ&プラチナグラブを受賞。
この最優秀守備選手に贈られるプラチナ・グラブは、ニューヨークで開催のローリングス・ゴールド・グラブ・ディナーで発表されます。
2024年受賞者は、マリナーズの捕手カル・ローリーとブルワーズの二塁手ブライス・トゥラン。
BBWAA 最優秀新人選手賞
11月11日(火)
BBWAA(全米野球記者協会)は、2025年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤー Rookie of the Year Awardを皮切りに、主要なアワード・ウィークの幕開けを飾ります。
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これは、1947年に初代受賞者ジャッキー・ロビンソンの名を冠した歴史ある賞で、記者投票によって各リーグからそれぞれ1人が選出。
イチロー(2001年)は、最優秀選手賞であるMVPとの同時受賞を果たした史上2人のうちの一人。
日本人受賞者には他に、野茂英雄(1995年)、佐々木主浩(2000年)、大谷翔平(2018年)がいます。
2024年は、ヤンキースのルイス・ギルとパイレーツのポール・スキーンズともに投手が受賞。
BBWAA 年間最優秀監督賞
11月12日(水)
各リーグの最優秀監督に贈られるこの賞は、レギュラーシーズンのみの成績に基づき毎年授与されます。
2024年の受賞者は、ガーディアンズのスティーブン・ヴォートとブルワーズのパット・マーフィーで、ともに監督就任1年目での同時受賞という快挙を達成。
| スティーブン・ヴォート |
|---|
| アスレチックスなどで活躍し、現役時代から人望厚くロッカーの周りにはいつも人が集まり、ファンからも絶大な人気を誇っていた元選手。同賞投票では27/30票で1位票を集め圧倒的支持を得ました。 |
| パット・マーフィー |
|---|
| 前監督や複数の主力選手が移籍しシーズン前の評価が低かったチームを率い93勝を挙げ、ナ・リーグ中地区優勝に導くなど際立った功績を残し、ブルワーズ球団監督として史上初の受賞を果たしました。 |
BBWAA サイ・ヤング賞
11月13日(木)
1955年に他界した球史に残る大投手サイ・ヤングを称え、翌年に制定された賞で、シーズンに最も活躍した投手を表彰します。
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アメリカンリーグとナショナルリーグからそれぞれ1人ずつを選出。
当初は全球団のうち1人だけが選ばれていましたが、1967年以降は「各リーグごと」という現在の形式に変わりました。
2024年はタイガースのタリック・スクーバルとブレーブスのクリス・セールが受賞。
スクーバルは連覇の可能性が高く、ナショナル・リーグではスキーンズが最有力候補として注目されています。
BBWAA MVP賞
11月14日(金)
現在では、メジャーリーグベースボール(MLB)における ”MVPアワードの公式記録” とされる権威ある賞。
Embed from Getty Images 2023年のア・リーグMVPを受賞した大谷が翌年1月のBBWAAアワードディナーに登壇。
もともとは1931年よりBBWAAが、最も活躍した最優秀選手(Most Valuable Player)を表彰したのが始まり。
大谷翔平は5シーズンで4回目、ドジャース在籍からは2年連続となるMVP受賞の最有力候補とみなされています。
一方アメリカンリーグのMVPは、マリナーズのカル・ローリーか、2024年に続いてヤンキースのアーロン・ジャッジか、二者を争うきわどい展開のようです。
オールMLBチーム
11月14日(金)
2019年に創設したばかりのベストメンバーを決める賞。
オールスターが前半戦のみの成績で選出されるのに対し、レギュラーシーズン通しての成績が評価対象で、ファン投票と専門家の評価によって決定。
リーグの区別なく、両リーグ全体から計16人でワンチームが組まれ、「ファーストチーム(1軍)」と「セカンドチーム(2軍)」に分けて表彰します。
発表の舞台は、MLBネットワーク放送の「MGMリワード MLBアワード」。
MLBアワードの冠スポンサーを務めるMGMリワードが主催するメジャーリーグ公式イベントですが、同日には他主要個人賞の受賞者も続々と発表されます。
MLBアワードで発表されるその他の主要個人賞
これら、栄えある賞の全体像も見ていきましょう。
ハート&ハッスル賞
11月21日(金)
この賞はMLB選手同窓会(MLBPAA)が主催し、OB選手に現役選手を加えた投票によって選出。
30チームからそれぞれ1名の候補者がpickされ、その中から「野球への情熱を示し、その価値観、精神、伝統を最もよく体現している」現役選手を選び表彰します。
受賞者はMLBネットワークの情報番組 ホットストーブ(Hot Stove)で当日発表予定。
2024年の受賞者はロイヤルズの遊撃手、ボビー・ウィットJr.でした。
MLB2025 すでに発表された賞
ロベルト・クレメンテ賞
10月28日(火)
米野球界で最も権威のある賞の一つロベルト・クレメンテ賞。
卓越した人格、地域コミュニティへの貢献、慈善や社会奉仕、そしてフィールド内外での精力的な貢献を通してMLBを最も象徴する選手に贈られます。
コミッショナー賞として1971年に制定されましたが、翌72年暮れ、ニカラグア地震の救援活動途上の事故で他界したロベルト・クレメンテの名にちなみ同賞へと改称。
今年も9月の段階で全30球団から1人ずつ候補者を選出。
そこから絞り込みがなされた結果、ドジャースのムーキー・ベッツが2025年の受賞者に輝きました。
Embed from Getty Images 2025年
ベッツが現地10月27日(日本時間28日)WS第3戦の試合前にロベルト・クレメンテ賞を授与。
