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MLBドジャース40人ロースターとは?メジャー目指すライアン・ウォード選手

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

MLBロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズ2連覇を果たした数日後、マックス・マンシーの2026年1000万ドルの球団オプションを行使。

それに伴い、オフシーズン滑り出しから大幅なロースターの入れ替えを実施。

ワールドシリーズで外野フェンスに挟まった打球への賢明なプレーで窮地を救ったヒーロー、ジャスティン・ディーンはチーム放出となりましたが、すぐにサンフランシスコ・ジャイアンツに完全ウェーバーで獲得されました。

リリ
リリ

よかった!ディーンは新天地ではレギュラーとして活躍できるといいネ!

そしてドジャース球団は、40人の登録枠に ”一塁手兼外野手” ライアン・ウォードを加えたと発表。

「ルール5ドラフト」のロースター設定期限までに若干の猶予があるとはいえ、ウォードの契約は今オフシーズンで満了予定でしたので、もしロースターに追加されていなければマイナーリーグフリーエージェント(マイナーFA)となるところでした。

ルール5ドラフト
メジャーリーグの選手育成・救済システムの一つ。有望な選手がマイナーで埋もれてしまうのを防ぐ目的で他球団に獲得される機会を提供する制度。

ということで今回は、

ようやくメジャーリーグの扉を開く鍵を手にした、ライアン・ウォード選手について

紹介してまいります。

さっそく見ていきましょう。

※ライアン・「ワード」と表記するケースもありますが、今回当記事では「ウォード」で統一しています。

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未来のドジャースを担える逸材?

Embed from Getty Images 2024年
Los Angeles Dodgers Photo Day

MLB屈指の名門であり、人気も実力もリーグトップクラスのロサンゼルス・ドジャース。

メジャーの第一線でプレーするレギュラーメンバーといえば、将来の殿堂入りが確実視されるようなスーパースターや各種タイトル保持者など豊富なタレントがずらり。

ですが、同球団には自慢のファームシステムとスカウト力で、マイナーリーグであっても大きなポテンシャルを秘めた優秀なプレーヤーがたくさんいます。

そしてライアン・ウォードはまさに、そんな有望株の筆頭に数えられる選手でした。

名前:ライアン・ウォード(Ryan Ward)
生年月日: 1998年2月23日(27歳)
出身:アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウースター
身長:約178cm

高校時代は野球部で2年間チームキャプテンを務めた優等生であり、またゴルフ部員としての顔も持っていたアスリート。

2019年、ブライアント大学からドジャースにドラフト8巡目(全体251位)で指名されプロ入り。

最初のシーズン、マイナーリーグ49試合で打率.271、本塁打4本、打点23、二塁打11を記録。

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2020年
ドジャース傘下オグデン・ラプターズでプロ1年目の頃。

2021年シーズンをハイA(High-A)のグレートレイクス・ルーンズで過ごし、 109試合で打率.278、出塁率.352、長打率.524、本塁打27本、打点84、二塁打21を記録。

2022年シーズンはAA(ダブルエー)のタルサ・ドリラーズで116試合に出場、打率.255、本塁打28本、打点78の成績。

2023年シーズン開幕では、パシフィック・コースト・リーグ(PCL)のマイナーチーム、AAA(トリプルエー)オクラホマシティ・コメッツに配属。139試合で打率.234、21本塁打、95打点。

2024年は同チームで、120試合に出場して打率.258、33本塁打、101打点を挙げます。

コメッツで3年目を迎えた2025年は、143試合で打率.290、36本塁打、122打点、wRC+(得点貢献度;100が平均)132。

2021年以降、傘下チーム選手として最多の146本塁打を放ち、今年は4試合でマルチホームラン、さらに1ゲームでキャリアハイとなる3本の長打や6打点をマーク。

本塁打、打点以外にも、塁打(315)、出塁率(.380)でマイナーリーグ・トップの成績を収め、PCL主要選手中、得点(113)では2位、長打率(.557)とOPS(.937)ともに3位、安打(164)は4位にランクイン。

今シーズンのマイナーリーグ最多本塁打記録者に贈られるジョー・バウマン賞に輝き、また、パシフィック・コースト・リーグでの最優秀選手MVPを獲得。

これで、彼と同学年のマイケル・ブッシュ(2023年)に続き、オクラホマシティ・コメッツ出身選手として2人目のPCL MVP受賞者となりました。

マイケル・ブッシュ
  • 1997年11月9日生まれ(27歳)
  • 2019年ドラフト1巡目(全体31位)でドジャース入り。
  • 2022年オフに「ルール5ドラフト」での流出を防ぐため40人枠に登録されるも、2023年は開幕をオクラホマシティ・コメッツで迎える。
  • 同年4月下旬メジャー昇格を果たすが、内野ポジションがフレディ・フリーマンやマックス・マンシーでロックされていたため、その後出場機会に恵まれずわずか27試合にとどまる。
  • 2024年カブスにトレード移籍すると5試合連続で本塁打を放ち、球団最長タイ記録達成。
  • 2025年シーズンは打率.261、34本塁打、90打点、OPS.866とカブスの主力として活躍。

ところで、そんな才能も実績も兼ね備えた選手がなぜプロ入りから6年経ってなお、メジャーリーグ40人枠にさえ入ったことがないのでしょうか。

しかもMLBのロサンゼルス・ドジャースからは過去3シーズンにわたり、スプリングトレーニングに招待され続けてきたにもかかわらず…。

Embed from Getty Images 2025年
今シーズン開幕前にもスプリングトレーニング試合に招待され出場。

実際、2025年のレギュラーシーズンも中盤になってくると、メディアやスポーツ記事を通じてライアン・ウォード待望論が浮上。

  • ジェームズ・アウトマン(現ツインズ)の低迷する過去2シーズンスタッツを引き合いに、ずっとメジャーリーグのロースターに名を連ねているのはなぜか
  • マイケル・コンフォートが開幕から不振に陥り結果を残せない状況であるのに、どうしてメンバー変更が検討されないのか
  • 日の目を見ないまま顕著な成績を残しているマイナーリーガーに、チャンスを与えないチームがないとは考えにくい

といった声が数多く上がりましたが、これらの機運に乗じた組織改革は実現しませんでした。

それというのも、

ライアン・ウォードの場合、マイケル・ブッシュのケースと同じように、元々の定ポジションは内野手で一塁手。

ですが、メジャーのフレディ・フリーマンは不動の一塁、MLBきってのパワーヒッター大谷翔平も指名打者固定で空きがない状況だったことから、招集リストからはじき出された格好に。

球団はウィークポイントの ”外野手の補強” をまずは優先して、ジャスティン・ディーンやエステウリー・ルイーズのような守備やスピードに優れた選手を選択したのでした。

ジェームズ・アウトマン
  • 1997年5月14日生まれ(28歳)
  • 2018年ドラフト7巡目(全体224位)でドジャース入り。
  • 2021年オフに「ルール5ドラフト」での流出を防ぐため40人枠に登録されたが、2022年開幕はマイナーリーグからスタート。
  • 2024年ワールドシリーズ優勝を経験したものの、ポストシーズン中は一度もロースター入りを果たせなかった。
  • 2025年シーズンは22試合44打席で打率.103、2本塁打、4打点の成績。
  • 同年7月末ツインズへ移籍し、37試合104打席に立ち、打率.147、4本塁打、7打点を記録。
リリ
リリ

精鋭ぞろいのチームでアウトマンも出場機会は限られてたんだよね

メジャー昇格 (コールアップ)を目指して

はたしてライアン・ウォードは、

40人ロースターという単なる「リザーブリスト」の一員ではなく、アクティブ・ロースターとしてベンチ入りし、ペナントレースでそのポテンシャルをフルに生かす機会は得られるでしょうか。

26人枠(26-man roster)と40人枠(40-man roster)
  • 26人ロースター
    全員がベンチ入りしMLB公式戦に出場できる選手登録枠で、アクティブ・ロースター と呼ばれる。メンバーはレギュラーシーズン開幕から8月末までのペナントレース、ポストシーズン中の各試合で起用される。
  • 40人ロースター
    メジャー契約は結べるが26人枠には含まれないため、他の40人枠外マイナーリーガーたちと共にマイナーリーグで調整や公式戦を行いながら、メジャー昇格 (コールアップ) する機会を待つ。
mic
mic

MLBトップ球団で常にスターターズでいることの凄さよ

Embed from Getty Images 2024年
非ロースター枠ながら春季トレーニングのエキシビションマッチにも呼ばれていた。

これまでドジャースファンはいかなる時も彼を応援し、ことあるごとに強力プッシュしてきました。

同球団に関するニュース、最新情報、分析などを発信している DodgersDaily の Xアカウント(@dodger_daily)はこの7月、ウォードについて次のように投稿。

彼は強打者だが、ドジャースは選手層が厚いからなかなかチャンスが巡ってこない。彼にとっては特にそう。でも、この男には何らかの方法で、何とかしてチャンスを与えるべきだ。Dude is a masher, but the Dodgers are loaded, so opportunity is very hard to find many times, and certainly has been for him. But, this dude deserves his chance, some way, somehow.

ファン待望の選手がついに来シーズン、メジャーの舞台で躍動することを願って。

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