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MLB現役終盤まで活躍したメジャーリーガーと大谷の将来予測!成功の鍵は?

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

Embed from Getty Images 2016年
ALDSに出場しキャリア最後の打席で出塁、両手で観客を盛り立てるオルティス。

MLBにおいて、選手のパフォーマンスが30代をピークに下降していくのは一般的な傾向。

ですが、中にはキャリア終盤までトップクラスの成績を維持できた選手が少なからず存在します。

特にビッグ・パピことデビッド・オルティスは、41歳を目前に控えた2016年のディビジョンシリーズ(ALDS)にも出場。

最後の打席で出塁すると大歓声を浴び、プロ最終年で自身2度目のハンク・アーロン賞を受賞したあと、その輝かしいキャリアに終止符を打っています。

一方、現役選手の大谷翔平は、2025年オフに日本のメディアとのオンライン取材に応じた際、

トレーニングの反応的にも身体的にも今が ”ピークあたり” かなと思っている

と自己評価し、オフの過ごし方次第でさらに高められるとコメント。

はたして長きにわたって活躍し続けるには、何か特別な要素や秘訣でもあるのでしょうか。

ということで今回は、先人たちの事例をもとに様々な角度から大谷選手の未来予測をしていきます。

通常の年齢曲線を超えたところで、来季32歳シーズンから先もずっと ”ピーク持続期” の只中にいるユニコーン像を思い描きつつーー。

それではどうぞ。

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キャリア終盤期まで活躍したメジャーリーガー

1. 指名打者(DH)という守備負担の少なさ

オルティスのキャリア後半は、ほぼ指名打者(DH)専任でした。これが彼のパフォーマンスを維持できた最大の要因とされます。

  • 肉体的な負担の軽減:守備や走塁による激しい動きや消耗がなく、その分のエネルギーを打撃に集中させることができました。
  • ケガのリスク低減:ポジションにつかないことでケガなどの故障リスクが大幅に下がり、体力を温存しながらシーズンを通して高いコンディションを保てました。

2. 選球眼とパワー維持

年齢を重ねるにつれ、多くの打者はバットスピードや反射神経が衰え、打率(特に速球への対応)が低下するといわれます。

けれども、オルティスは終盤になっても以下の能力を維持&向上させました。

  • 卓越した選球眼(出塁率):打率は落ちても、四球を見極める能力は最後まで衰えず。これにより高い出塁率を維持し、OPS(出塁率+長打率)を確保。
  • パワーの保持:年齢を重ねても打球をホームランにできる力を保持。長打率(SLG)の衰えを最小限に抑え、DHとして求められる役割を果たす。引退直前の2016年シーズンでも、打率.315、38本塁打、127打点のキャリアハイ級スタッツを残しています。

3. 精神的なタフさと勝負強さ

オルティスは「クラッチヒッター」(チャンスに強い打者)として知られた選手。

  • 経験に基づくアプローチ:豊富な経験により、ピンチやチャンスの場面で冷静に投手のアプローチを読み、最適な打撃を選択する精神的なタフさが磨かれました。
  • チーム内での役割:レッドソックスの主砲として、またチームリーダーとしての存在感がプレッシャーをものともしない原動力につながったようです。

そんな「クラッチヒッター」の名声を不動のものとし、ビッグ・パピが最も必要とされる場面で必ず結果を出すという伝説を象徴したプレーが、

2013年アメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第2戦 8回裏の同点満塁ホームラン

オルティスは現役後半の円熟期に入った37歳(しかも38歳の誕生日寸前)で、この劇的クラッチヒッティングを達成。

ベテランの域に達してなお、ここ一番で驚異的な集中力とパワーを発揮できたことが彼の評価をより一層高めたのでした。

大谷選手は過去に「肉体的には26〜27歳がピーク」と語っていましたが、

冒頭で触れたように31歳で再び ”ピークあたり” と表現したことは、

フィジカルが度重なる手術やリハビリを経て、高水準で回復・維持できているという自信の表れではないでしょうか。

しかも「このオフシーズンの過ごし方次第で…」と続けていて、

ピークを頂点ではなく「ここからさらに上積みできるかも」と捉え、オフシーズン中の自己管理に焦点を当てることにより、

  • この最高の状態をどこまで長く持続させられるか
  • さらに進化することができるか

を考えていることがわかります。

Embed from Getty Images 世界最高峰のメジャーリーグでただ一人、オンリーワンのプレーヤー。

その上で、

大谷がオルティスのようなDH主体の打者として長期的な活躍を目指すのであれば、

打席での選球眼の維持やバレルを生み出すパワーの持続は外せないカギとなるでしょう。

けれども大谷の場合は唯一無二の二刀流であって、投手としての負担もあるため、故障を防ぐためのコンディショニング管理はDH専任選手より遥かに重要になってきそう…。

オルティス以外にも、30代後半から40代にかけて高いパフォーマンスを維持した選手の事例とその成功要因を探っていけば、大谷の将来へのヒントが浮かび上がってくるかもしれません。

リッキー・ヘンダーソン
最終シーズン:44歳(2003年)

成功要因詳細大谷選手への手がかり
卓越した選球眼の持続打率が落ちても、四球率(BB%)が極めて高い水準を維持。通算出塁率(.401)が通算打率(.279)を大きく上回り、打率に頼らない出塁能力があった。大谷選手がOPSで1位を維持するためには、選球眼が最後まで衰えないことが極めて重要。
比類なきプレースタイル走塁能力(盗塁)が最後まで大きな武器として機能し、打撃の衰えをカバーできた。二刀流という唯一無二のスタイル自体が、打撃が衰えても投手として貢献し続ける大きなアドバンテージになり得る。

バリー・ボンズ
最終シーズン:42歳(2007年)

成功要因詳細大谷選手への手がかり
スイングアプローチの精度年齢によるバットスピードの低下を、コンタクトの正確性と圧倒的なパワーで補い続けた。打者として徹底的に完成度を高めた。バットスピードが落ち始めたとしても、スイング軌道ミートポイントの精度を高め続ける。
超人的な選球眼全盛期後半は四球攻めにあっても、故意四球(敬遠)の数が記録的なレベルに達し、打率に関係なく出塁し続けた。勝負を避けられる傾向が増したとしても、打席での忍耐強さとストライクゾーンの見極めをさらに研ぎ澄ます。

エドガー・マルティネス
最終シーズン:41歳(2004年)

成功要因詳細大谷選手への手がかり
DH専任による体力温存オルティス同様DH専任、守備負担から解放され打撃技術の向上と維持に専念できた。守備負担がないDHは、打者寿命の延長に有効(ではあるが将来大谷に適用されるかは不明)。
バットコントロールとコンタクト能力打率を高く保つ確かなミート技術と、投球への対応力を最後まで保持。パワーだけに頼らない打撃スキルを見せた。MLB公式分析によると、修正の引き出しが増え変化球への打撃成績が年々改善していることから、磨き続けることで打率低下を防ぐ。

キャリア終了間際まで活躍した強打者の資質や特徴には、以下のような点が共通しています。

共通項は3点に集約
  • 守備負担の軽減DHでの起用
    ・体力的な消耗とケガのリスクを最小限に抑える。
  • 選球眼の維持
    ・打率が低下しても四球を選び出塁率を維持、OPSの土台を崩さない。
  • 熟達の打撃アプローチ
    ・身体能力の衰えを、経験・技術・精神的集中力で補う。
    ・打球の質(パワー)もしくは打率(ミート)のいずれかを最後まで維持する。

大谷選手の場合、DHの起用が多い打者としての利点に加え、投手としての貢献度が衰えをカバーするという二重の強みを持っていることは大きなプラス。

しかし、その分、ケガ予防に対する取り組みは他にもまして欠かせない大事な要素となってくるでしょうか。

リリ
リリ

ストレングス管理の達人、スミスコーチがいる限り大丈夫っしょ!!

次に、大谷選手が投手として迎える2026年シーズンの予測スタッツと、そのずっと後、将来の契約・FA市場に関する見通しについても取り上げていきます。

2026年シーズン 投手大谷の予測スタッツ

来季は、2度目のトミー・ジョン手術からの完全復活イヤー。
投球イニング制限が緩和されると仮定して、ナ・リーグ(NL)での予測を立ててみるとーー。

※先発5人ローテで回し、シーズンを通した登板数を約32試合目安で予測(162試合÷ 5人=32.4試合→1試合平均イニング=約5.1イニング→投球回数=(162 ÷ 5)× 5.1=165.24≒165.0)

スタッツ項目予測スタッツ予測順位 (NL)成功の鍵
投球イニング (IP)165.0回トップ15圏内・故障なくシーズンを完走し、安定して中5日を守れるか
防御率 (ERA)2.85トップ5圏内・カッターなど新変化球の精度向上と、登板時の疲労管理
自責点目安は約52失点
奪三振数 (K)225トップ3圏内・スプリッターとスイーパーのキレの維持
・打者との駆け引き
・1試合9イニング換算で12.3奪三振ペースで達成
奪三振率 (K/9)12.30トップ3圏内・圧倒的な球速と変化球の組み合わせ
・逆算式でK/9=12.30 を記録するには165イニングで約225奪三振
WHIP (投球回あたり出塁数)1.05トップ10圏内・四球率を抑え安定した制球力を発揮できるか
・逆算式で打者の出塁回数を約173以内に抑える必要あり
Embed from Getty Images 2025年
NLCS第4戦では投打二刀流の歴史的な活躍。
  1. イニング数: 完全に肘が回復したとしても、投球過多による疲労蓄積は避けたいところ。ドジャースは慎重な管理を続けるため、一気に200イニング超えというよりは160~170イニング台で質の高い投球を目指すとします。
  2. 防御率の改善(ERA): 2025年よりも投球時の感覚が完全に戻り、球の伸びとキレが増すことで被本塁打率が下がり、防御率は2点台後半で安定すると予測します。
  3. 奪三振率の高さ(K/9): 最大の武器であるスイーパーとスプリッターは、バットに当てること自体が非常に難しい球種。この組み合わせにより、奪三振率はトップクラスを維持すると推測されます。

大谷選手の将来的な契約やFA市場に関する予測

大谷は2024年オフにドジャースと10年契約を結んでいますが、その契約は繰延べ支払いが主体。ここで、彼の将来的な市場価値や契約への影響について深掘りします。

大谷はドジャースとの10年契約が終了する2033年シーズン終了時には39歳になります。

リリ
リリ

前例のない、比較対象のない選手への市場価値をどう見出すのだろう

2033年以降の価値&予測
  • 打者としての価値
    ・DH専任として、デビッド・オルティス選手やネルソン・クルーズ選手のように40代前半までパワーと選球眼を維持することで、依然として市場価値は高いはずです。
  • 投手としての価値
    ・40歳近くまで先発として投げるのは通常なら困難(ただ大谷に当てはめるべきか?)。ひょっとして契約終盤には、リリーフエースやクローザーへの転向、あるいは打者専任となっている可能性も否定できません。
  • 予測・展望
    ・39歳でのFAでは、3年総額4500万ドル〜7500万ドル(年俸1500万ドル~2500万ドル)あたりの、 ”プレーヤーとしての貢献” と ”ブランド力” を評価した契約を結ぶ可能性が高そうです。

大谷が2033年に、上記のような3年総額4500万~7500万ドルの契約を結ぶ場合、

現在の為替レート(1ドル=約155.89円)で換算すると約70億円~117億円(年俸23~39億円)程度になります。

Embed from Getty Images 2019年
マリナーズ復帰後、東京ドームで引退したイチロー氏。

ちなみに、イチロー氏のキャリア後期ですが、マーリンズ(2015~2017年)で1年200万ドル(約3億円)の契約を再延長する形で3シーズン、

ベテラン枠として低額契約ながらも代打や控え外野手としてチームに貢献。

マリナーズ復帰(2018~2019年)の際は、さらに低額の1年75万ドル前後でサイン。

とはいうものの、稀代のスターとしての存在価値を反映し、球団側は東京ドーム開幕戦での幕引きを演出。

盛大に、華々しく、ドラマティックな引退セレモニーでレジェンドを見送りました。

大谷翔平選手とドジャースとの現在の契約には、特殊なオプトアウト条項や特別なトレード拒否権が含まれており、その内容は非常に柔軟とされています。

トレードの可能性は?

契約の途中で大谷選手がトレードされる可能性は極めて低そうです。
まず、大谷の10年総額7億ドル契約には球団側が異例の判断でトレード拒否権を付帯。
ドジャースはこれまで通常の選手契約にトレード拒否権を認めない方針をとってきましたが、大谷に限っては例外を設けています。

加えて、大谷の契約総額の約97%が後払い方式であり、これは球団に財務面で有利に働きますが、他球団への移籍を非常に複雑化するためトレードの可能性はさらに低くなります。

このようなことから、大谷本人の同意なしに他球団へ移籍させることは不可能です。

オプトアウトの可能性は?

オプトアウトとは選手が途中で契約をやめて、もっと良い条件を探しに行ける権利のこと。

大谷のケースでは「キーマン条項」 と呼ばれる特殊な条件付きの契約となっています。
具体的には、球団オーナー、編成本部長のいずれかが退任した時のみオプトアウト権が発生。
要は、運営中枢が変わらない限り大谷は契約を破棄できず、言い換えれば彼がドジャースを選んだ大きな理由が現球団への信頼であり、それが契約条項に盛り込まれたとも受け取れます。

よって、オプトアウトの可能性はかなり低いでしょう。

結論として大谷選手は、2026年を投手としても打者としても高いレベルで安定させ、さらにその先も「史上最高の野球選手」としてゆるぎない評価を保ち続けるのではないでしょうか。

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