こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
数字って面白いですよね。
日常生活にも、ビジネスの世界でも、そしてあらゆるスポーツを見渡してみても、そこには数字が溢れ、重要な役割を果たしています。
現実を直視する指標となったり、時にその先にある夢実現のシンボルとなることだってあるでしょう。
MLB.comでは年末に各球団について2025年シーズンの成績から、鍵(キー)となる統計を1つずつ選出。
その数字が、2026年のチームの成功・失敗をどう左右するのかを徹底分析していました。
今回は、リリースされた記事の中で目を引いた4チームをピックアップ、
公式データも交え、ご紹介していきます。
オフのこの時期、数字から読み解く各球団事情について、じっくりと深掘りしてみませんか。
2026年 NL主要チームの勝敗を分ける数字
黄金時代のジレンマ
【ロサンゼルス・ドジャース】試される成熟と次なる一手
注目数字:30.7(主要メンバーの平均年齢)
Embed from Getty Images
守備の安定感が増すことで、2026年はよりスムーズな試合展開が期待できそうです。
ドジャースは今、大谷翔平という圧倒的な才能を軸にしながらも、チーム全体としてはキャリア最盛期からベテランの域へと差し掛かっているのです。

チームのパフォーマンスに影響は出たのかな⁈
2025年シーズンのMLBチーム総得点数ランキング・トップ5をまとめました。
この数字は、1シーズン162試合を通してチームが積み上げた「総得点」。
チームがどれだけ多様な得点パターンを持ち合わせ、効率よく、確実にスコアを刻んできたかを示す指標でもあります。
【2025年】チーム総得点ランキング リーグを牽引する最強打線
| チーム名 | 総得点 | 特記事項 |
|---|---|---|
| ニューヨーク・ヤンキース | 849 | メジャー唯一の840点台で首位 |
| ロサンゼルス・ドジャース | 825 | 大谷翔平の貢献もあり堂々の2位 |
| ミルウォーキー・ブルワーズ | 812 | 得点圏に強く26年ぶり800点超え |
| トロント・ブルージェイズ | 798 | シーズン後半に得点力を急伸 |
| シカゴ・カブス | 788 | 101点増の驚異の伸び |
ドジャースは全30球団の中で堂々の2位にランクイン。特筆すべきは、大谷という異次元の才能が単なる個人の記録に留まらず、チーム全体の得点力をここまで引き上げているという事実です。
個人では、大谷が2位ジャッジに9点差をつけ、リーグ1位の146得点をたたき出しました。
その一方、主軸のベッツが彼本来の実力からすると不本意なスタッツで終わってしまいましたが、それでもチーム総得点ではMLBトップ2。
ドジャースの組織としての底力が垣間見えたシーズンだったと言えるでしょう。
ただ、
チーム得点力はトップクラスをキープしたのは確かですが、じつは全体の総得点はここ数年、緩やかに下降線を辿っています。
- 2023年:906点
- 2024年:842点
- 2025年:825点(大谷がいても全体では下降傾向!)
- フレディ・フリーマン:36-37歳シーズン。まだまだ第一線とはいえ年齢的にはベテラン
- マックス・マンシー: 35-36歳シーズンとなりコンディション維持がより重要になる年齢
- ムーキー・ベッツ: 33歳。昨季の彼らしくない成績をどう挽回するか真価が問われる1年
- テオスカー・ヘルナンデス: 33歳。出塁率が少し下がってきており、昨季は出塁率.284
ドジャースが2026年も輝き続けるためには、
これらベテラン選手たちの経験値を活かしつつ、いかにしてチームに若さという新風を吹き込み鮮度を保つことができるかが鍵(キー)となってきそうです。
Q:要するにどういうこと?
現在のドジャース打線は非常に高いレベルで機能しており、特に大谷翔平の存在感は圧倒的。2025年のチーム総得点では世界最高峰の攻撃力を見せつけました。さらなる磨きをかけるため、次にスター軍団が挑むのは、よりバランスの取れた組織のアップデートでしょう。
「勝負強さ」という魔法の正体
【ミルウォーキー・ブルワーズ】驚異の効率性が生んだ26年ぶりの熱狂
注目数字:.279(得点圏での打率)
Embed from Getty Images
こちらは、得点圏(セカンドやサードにランナーがいるチャンスの場面)での打率。
全体の打率.258より2割以上も高く、驚異的な集中力で ”あともう一本” を出し続けました。
- ブライス・トゥラン:通常.288 → 得点圏.368(+80ポイント)
- クリスチャン・イエリッチ:通常.264 → 得点圏.304(+40ポイント)
このような主力たちが、ピンチをチャンスに変える神がかり的な勝負強さを発揮。
結果、1999年以来となるシーズン806得点という記録的な数字を生み出したのです。
【基本データ】ブルワーズが示した驚異の「勝負強さ」(2025年シーズン実績)
2025年のブルワーズが、いかに効率よく得点を重ねたかを示すデータです。ホームランに頼らず、チャンスを確実にモノにするスタイルが鮮明に表れています。
| 項目 | 数値 | MLB全体での立ち位置 |
|---|---|---|
| 得点圏打率 | .279 | メジャー全体 2位 |
| チーム打率(全体) | .258 | 得点圏では2割以上も上昇 |
| シーズン総得点 | 806点 | 1999年以来、26年ぶりの高水準 |
| ホームラン数 | 22位 | 長打力不足を「集中力」でカバー |
ただし、
アナリストの多くは、’得点圏打率は再現性の低いスキル’ であると指摘ーー。
これはいったい、どういうことなのでしょうか。
過去のデータを見ても、前年に勝負強さで得点を稼いだチームの多くが、翌年にはその魔法が解けたかのように得点力を落としています。
ESPNが挙げた、前年好調だったチームの翌年の得点変化をまとめた表がこちら。
2026年への懸念:前年好調だったチームの翌年状況
| 前年好調だったチーム | 翌年の得点圏打率 | 総得点の増減 |
|---|---|---|
| 2024年 Dバックス | .285 → .249 | -95点 |
| 2024年 ロイヤルズ | .282 → .255 | -84点 |
| 2023年 レイズ | .285 → .212 | -256点 |
| 2023年 オリオールズ | .287 → .251 | -21点 |
| 2022年 ドジャース | .272 → .276 | +59点 |
一部を除き、多くのチームが翌年に大きく落ち込んでおり、得点圏打率の維持は非常に難しいのが分かります。
さらにそこから深掘りし、独自に各チームの「絶好調年」と、魔法が解けたような「翌年」の地区順位を整理しました。
【データの検証】過去の好調チームが翌年に辿った軌跡
| チーム | 絶好調年/地区順位 | 翌年/地区順位 | 組織に起きた変化 |
|---|---|---|---|
| Dバックス | 2024年 / 地区3位 | 2025年 / 地区4位 | 順位を一つ下げ後退 |
| ロイヤルズ | 2024年 / 地区2位 | 2025年 / 地区3位 | 前年の躍進から3位へ |
| レイズ | 2023年 / 地区2位 | 2024年 / 地区4位 | 99勝から80勝へ。得点力激減でBクラス転落 |
| オリオールズ | 2023年 / 地区1位 | 2024年 / 地区2位 | 前年優勝から地区優勝を逃す |
| ドジャース | 2022年 / 地区1位 | 2023年 / 地区1位 | 唯一の例外、真価を発揮 |
過去、チームの多くが次年平均20〜40ポイント(0.020~0.040)得点圏打率を落とし順位も下降。レイズやDバックス、ロイヤルズは魔法が解けたかのように翌年、地区順位で厳しい現実に直面しました。
唯一の例外ドジャースを除く多くのチームは、前年から一転して、軒並み苦境のシーズンを送ったのです。
Q:要するにどういうこと?
2025年のブルワーズは、まるで魔法にかかったようにチャンスで打ちまくり、26年ぶりの記録を打ち立てました。ただ、データ上、こうしたミラクルを2年連続で起こすのは至難の業。2026年に最強の覇者として認められるためには、一過性ではない真の実力が問われる1年となります。
2026年 AL主要チームの勝敗を分ける数字
史上空前のアーチ集団
【ニューヨーク・ヤンキース】アーチに秘められた圧倒的パワーと頂点への宿題
注目数字:274(チーム本塁打数)
Embed from Getty Images
かつてメジャーリーグでは、ゴロを打つよりも特定の角度(約25〜35度)でバットを入れ、打球を高く打ち上げる方が、長打や本塁打になる確率が劇的に上がるという理論が広まりました。
これが「フライボール革命」です。
昨季のヤンキース打線は、まさにこの理論を究極まで突き詰めた形で、大谷を擁するドジャースより30本も多い、メジャーでも歴代6位という歴史的な大記録。
主砲ジャッジの53本を筆頭に、下位打線までが ”一振りで試合を決める” 圧倒的な長打の包囲網を築いたわけです。
よって、
ヤンキースはこの数年、常にメジャー屈指の本塁打数を維持しており、2026年もパワー全開の長打で決着をつける勝ちパターンは揺るがないでしょう。
2025年 MLB チーム本塁打数ランキング(トップ5)
| チーム | 本塁打数 | 特記事項(打線の特徴) |
|---|---|---|
| ヤンキース | 274本 | 打線全体で長打を共有する厚みが武器 |
| ドジャース | 244本 | 中軸中心に選球眼の良さと長打力が両立 |
| マリナーズ | 238本 | 若手と中堅が噛み合うフライボール型打線 |
| エンゼルス | 226本 | 得点効率は波があるが、一発で流れをつくる |
| メッツ | 224本 | どの打順からも長打が幅広く生まれる |
また、30本前後を打てる打者がズラリと並んだのも2025年の特徴。
- アーロン・ジャッジ:53本
- トレント・グリシャム:34本
- ジャズ・チザムJr.:31本
- コディ・ベリンジャー:29本
一人の主力頼みではなく打線全体で長打を積み上げた総合力により、ヤンキースはリーグ最多本塁打数トップをつかみました。
実際にポストシーズンでは、このあとに紹介する ’三振しない’ ブルージェイズに敗北。
緻密な野球に屈したこの苦い経験が、2026年に向けての最大の課題となったようです。
Q:要するにどういうこと?
2025年のヤンキースは歴史的な破壊力で、ドジャースすら圧倒する本塁打を量産。このパワーを前面に押し出すスタイルは非常に安定していますが、唯一の死角は三振の多さ。2026年は、長打力に加え打席での確実性を高めれば悲願のワールドシリーズ制覇が現実味を帯びてきます。
「当てる」から「強く叩く」へ
【トロント・ブルージェイズ】意識改革が生んだ緻密なフルスイング
注目数字:17.8(チーム三振率)
Embed from Getty Images
その結果、
前年から得点数を127点も上乗せし、2015年以来となる地区優勝、そしてワールドシリーズ制覇まであと一歩に迫る快進撃を見せたのです。
実際にデータを見ると、打球の平均速度88.1→89.3マイル(約141.8→143.7キロ)や、ハードヒット(強烈な当たり)率が37.0%から41.3%と劇的に向上。

数字は物語るね~!!!
「当てるだけ」のバッティングから、三振を恐れず「芯で捉えて飛ばす」意識改革が、チーム打率を.241から.265へと引き上げました。
個人成績も、
- ダルトン・ヴァーショー:長打率.407 → .548(OPS上昇の主因)、OPS.700 → .832(+133ポイント)
- ボー・ビシェット:打率.225 → .311(リーグ上位クラスへ)、OPS.599 → .840(+241ポイント)
ケガで離脱がありながらも、長打力アップのヴァーショー、スランプ脱出のビシェットなど、各人がそれぞれ自己ベストに近い改善を見せたのは特筆すべき点です。
前年のブルージェイズはメジャーで6番目に三振が少なく、得点につながる打線かに見えましたが、実際はパイレーツよりわずか6点多いだけでした。この数字が示すのは、“三振を減らす=得点が増える”とは限らないという事実。2025年「強く振る」アプローチ導入以来、得点力が急伸したのには、こうした質の改善が欠かせなかった背景があったのです。
年齢を超えプレースタイルをアップデートさせた彼の姿は、2025年のチームの勢いそのものと言えるでしょう。
Q:要するにどういうこと?
2025年のブルージェイズは、三振を抑えつつ強く振る方針が浸透し、打線全体が大きく発展。ベテランの成績上昇も含め、打撃コーチングとアプローチ共有が機能した結果です。2026年は、FA流出の可能性がある主力の穴を、この“強く振る仕組み”でどう補うかが焦点になります。

