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WBC2026で再注目!最強スターの衝撃をスタットキャストが証明

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページ――。

2006年の第1回大会から20年。野球というスポーツは、劇的な進化を遂げました。

かつては「目視」と「感覚」で語られていた超一流のプレーが、今やStatcast(スタットキャスト)という最新技術によって、1インチ、1マイル単位で100%可視化される時代です。

2023年大会から全面的に導入されたこのシステムは、2026年大会でも全試合でトラッキングが行われ、その興奮は正確な数値として刻まれます。

「2023年、侍ジャパンが世界一を奪還した要因の一つには、打者の手元で消える魔球スプリットを操る(当時)NPB 3投手の存在が大きかった」――。

そんなデータを基に、スタットキャストが解き明かした前大会の意外な「真実」を振り返り、2026年への期待を膨らませていきましょう。

※ 1インチ:約2.54cm、1マイル:約1.61キロ、102マイル:約164キロ

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あの衝撃をふたたび!再登場が期待される選手たち

2023年大会、カイル・シュワーバーは米国打線において最も危険な打者の一人でしたが、2026年でもその脅威は変わりません。

前回大会、彼は長打率.643を記録し、決勝の日本戦ではダルビッシュ有から放った衝撃の一発(打球速度約178キロ、飛距離約133m)を含む2本塁打を放ち、チームを準優勝へと導きました。

これほどの結果を残しながら、野球の神様が最終的に微笑んでくれなかったのは、彼が単に「不運」に見舞われていたということです。

スタットキャストが算出した、打球の質(角度や速度)に基づくシュワーバーの「期待長打率(xSLG)」は、驚異の1.007

これは、

打球の内容からすれば、本来は長打率1.000(全打席で二塁打以上を打っている計算)を超えていてもおかしくなかった。

ことを意味します。

つまり、記録上の数字以上に、彼のバットは大会で最も凄まじい破壊力を秘めていたのです。

2023年に「大会1位」を記録したこの圧倒的なポテンシャルが、2026年に完全に解き放たれる瞬間を、私たちは目撃することになるでしょう。

2023年WBC 期待長打率(xSLG)ランキング(10打席以上) 

  1. カイル・シュワーバー(アメリカ):1.007
  2. フアン・ソト(ドミニカ共和国):.973
  3. ヤン・ウィジ(韓国):.967
  4. トレイ・ターナー(アメリカ):.951
  5. マニー・マチャド(ドミニカ共和国):.895
専門用語の「裏側」補足ポイント
  • 不運の正体:統計学上は実際の長打率.643よりも期待長打率1.007の方が圧倒的に高いため、ヒットになってもおかしくない打球が、運悪くアウトにされたり単打に留まったということです。
  • 期待長打率(xSLG)の凄さ:通常の強打者でも長打率.500〜.600あれば一流ですが、1.000超えとなると「バットに当たればほぼ長打」という異常な状態。リストにあるフアン・ソトやトレイ・ターナーを抑えての1位という点が、彼の異質さを際立たせています。

また、パワーの指標として忘れてはならないのがフアン・ソト(ドミニカ共和国)。

彼はシュワーバーに次ぐxSLG(.973を記録しただけでなく、プエルトリコ戦で放った448フィート(約136.55m)の一撃は、大谷翔平と並ぶ大会最長タイのムーンショットでした。

大谷翔平がチェコ戦で放った118.7マイル約191キロ二塁打は、最も強烈な打球として記録されています。

しかし、本塁打に限れば、2023年大会で最も速い打球速度をたたき出したのは村上宗隆でした。

決勝のアメリカ戦、メリル・ケリーから放った同点弾は、打球速度115.1マイル約185.2キロ、飛距離432フィート(約131.7m)。

これは大会で放たれた全本塁打の中で最速の数値。

準決勝メキシコ戦での劇的サヨナラツーベース(111マイル)を含め、彼は大会を通じて平均97.9マイルという、メジャーでもトップ5に入る驚異の平均打球速度をマークしていたのです。

そして、2026年大会から新たに導入される「バットスピード」測定は、彼の評価をさらに決定的なものにするでしょう。

115マイル超の打球を飛ばすスイング――2023年には計測できなかったそのスピードデータが、ついに明確な数値として姿を現します。

ホワイトソックスでのメジャーデビューを控え、さらに進化した「世界のムネ」がどれほどの記録を打ち立てるのか…全米のスカウトやファンも、その瞬間を待ちわびているはずです。

2023年WBC 本塁打・打球速度(Hardest HR)ランキング 

  1. 村上 宗隆 (日本):115.1マイル (約185.2キロ) vs. アメリカ
  2. 大谷 翔平 (日本):113.2マイル (約182.2キロ) vs. オーストラリア
  3. ランディ・アロザレーナ (メキシコ):112.5マイル (約181.1キロ vs. コロンビア
  4. ポール・ゴールドシュミット (アメリカ):112.0マイル (約180.2キロ) vs. キューバ
  5. マニー・マチャド (ドミニカ):110.8マイル (約178.3キロ) vs. イスラエル

WBCの醍醐味は、無名の選手が、球界の神話級スターを一瞬だけ追い越してしまう奇跡の瞬間にあるのかもしれません。

その象徴が、チェコの右腕オンジェイ・サトリアです。

普段は「電気技師」として働く身長175cmの彼が、マウンドで大谷翔平を3球三振に仕留めたシーンを誰が予想したでしょうか?

127キロの “なんちゃって速球” で見逃しを奪い、114キロのバッグス・バニーのようなチェンジアップで空振りを誘い、最後は115キロ同球種で大スターのタイミングを外してみせたのです。

このバグズ・バニー・チェンジアップですが、

日本チームに対し非常に効果を発揮しました。なぜならプロリーグでは日頃、ジャンクボーラー(超・ゆる軟投手)のたぐいは、まずお目にかかる機会などなかったからです。

バグズ・バニー・チェンジアップ(Bugs Bunny Changeup):
アニメ『バッグス・バニー』が野球をするエピソードで、あまりに遅い球を投げ、バッターがボールを待てず何度もスイングしてしまうシーンから名付けられました。このボールが来ると「分かっていても振ってしまう」「手元に来るまでに3回スイングできそうなほど超遅い」という現実離れしたボールとして認識されています。

Statcast(スタットキャスト)によれば、サトリアはこの「ゆるゆるチェンジアップ」で21スイング中じつに11回の空振り52%を奪い、日本のエリート打線を翻弄しました。

2026年大会、日本とチェコは再び同じプール(POOL-C)に入っています。

データ予測を超えた緩急の魔術師と世界最高峰リーグのユニコーンとの再戦は、次大会でも最大のドラマとなることでしょう。

日本代表が世界一の座に返り咲いた最大の要因は、打者の手元で消える魔球スプリットの存在でした。

山本由伸佐々木朗希、そして戸郷翔征の3人は、

それぞれがスプリットだけで8つの三振を奪い、「特定球種での奪三振数」で大会1位タイに並んだのです。

さらに、当時弱冠20歳だった高橋宏斗のスプリットは空振り率67%(打者がスイングすれば3回に2回は空を切る計算)という異常な数値を記録。

そこに、今やメジャートップクラスのエースとして凱旋する山本由伸の、洗練された最高精度の決め球が加わります。

彼らが放つスプリットは、2026年大会でも世界で最も攻略困難な武器となり、その存在感は確実に歴史へ刻まれることでしょう。

さらに、クローザーを務めた大勢の投球もデータ的に際立っており、Statcast(スタットキャスト)は単なる球速だけでは測れない、データの裏側に隠された凄みを暴き出しました。

大勢(T.Ota)の『物理的チート』とも言うべきインパクトですが、

15度という極めて低い腕の角度(大会3位)から、平均96マイルのシンカーと、わずか876 rpmという超低回転のスプリットを投げ込みました。

プロの平均が1500回転ほどであることを考えれば、この数値はもはや「回転を止めている」と言っても過言ではありません。

回転による浮力が一切働かないため、ボールは打者の手元で重力に引きずり込まれるようにストンと急落します。

これが、空振り率56%を叩き出した「落ちる」のではなく「消える」魔球の正体です。

2014年に父親が亡くなり、家族を支えるため翌15年、母と相談の上で亡命を決意。

夜のカリブ海を簡素なカヤックで8時間かけてメキシコへ渡り、亡命したランディ・アロサレーナは、今年もメキシコ代表として出場します。

前回は腕組みポーズや華やかな守備で大会を彩りましたが、その彼を「エンターテイナー」と呼ぶだけでは不十分です。

スタットキャストによれば、アロサレーナの平均打球速度98.9マイル約159.2キロで、10打席以上の全打者中1位でした。

つまり、2023年大会で最も安定して「強い打球」を放ち続けていたことになります。

2026年、彼が再び数字と記憶の両方を支配することができるか、注目して見守りたいところです。

2023年WBC 平均打球速度(Avg. Exit Velocity)ランキング
10打席以上の打者が対象

  1. ランディ・アロサレーナ(メキシコ):98.9マイル (約159.2キロ)
  2. オーウェン・ケイシー(カナダ):98.4マイル(約158.4キロ)
  3. 村上 宗隆(日本):97.9マイル (約157.6キロ)
  4. カイル・シュワーバー(アメリカ):97.1マイル (約156.3キロ)
  5. カイル・タッカー(アメリカ):95.9マイル(約154.3キロ)
専門用語の「裏側」補足ポイント
  • この「平均打球速度(Average Exit Velocity)」は、一発の最大飛距離とは異なり、「常にどれだけ質の高い打球を打ち続けているか」を示す指標です。95マイル(約153キロ)を超えればメジャーでも「ハードヒット」と呼ばれる一流の証ですが、この5人はその基準を大きく上回る、まさに「世界最恐の打者リスト」と言えます。

2023年、勝利の歓喜の中で負傷という悲劇に見舞われたエドウィン・ディアス

しかし、彼はすでに前を向いています。

今季からドジャーブルーをまとうこととなった新守護神は、その前に再びプエルトリコのトリコロール(青・白・赤)カラーを身につけ「圧倒的なスライダー」を世界に披露します。

前回大会での彼のスライダー平均は、およそ147キロにおよぶ91.2マイル

最高100マイル(約161キロ)に達する直球とのコンビネーションで、空振り率71%という誰も太刀打ちできないほどの威力を発揮しました。

ディアスについては、その球速以上に、他を寄せ付けない、触れることさえままならない(no one could touch)『支配力』こそが異次元の領域なのです。

2023年WBC 変化球(非速球)の平均球速ランキング 

  1. サンディ・アルカンタラ(チェンジアップ):92.6マイル(約149.0キロ)
  2. サンディ・アルカンタラ(スライダー):91.8マイル(約147.7キロ)
  3. エドウィン・ディアス(スライダー):91.2マイル(約146.8キロ)
  4. 佐々木朗希(スプリット):90.9マイル(約146.3キロ)
  5. 大谷翔平(スプリット):90.7マイル(約146.0キロ)

結び:2026年、新たなデータが物語る真実とは?

Statcastが導入されたことで、

私たちはデータの裏付けを通して、「シュワーバーの統計学的に見た期待長打率の凄さ」や「日本のスプリットに見られる空振り率の脅威」といったことに実感を持てるようになりました。

2026年大会、さらに進化したトラッキング技術が選手の努力と才能を余すことなく数値化し、新たな熱狂を「真実の記録」として刻んでくれるはずです。

はたして、次にスタットキャストの記録を塗り替え世界を驚かせるのは、どの国の、誰になるでしょうか?

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