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元ドジャース!あのディーンがMLB初安打で「泣きそうになった」話

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページへようこそ。

メジャーリーグベースボール(MLB)をこよなく愛する皆さん、ジャスティン・ディーン選手を覚えているでしょうか?

日本時間6月20日(土)、MLB公式サイトは同選手にまつわる、あるレポートを発表しました。タイトルの頭に「’I almost cried’(泣きそうだった)」とあるように、マイナーリーグで8年間という気の遠くなるような下積み時代を経て、ついに掴み取った“メジャー初安打”の瞬間を伝える物語です。

気にかけていた方も少なくないでしょう。ディーン選手のここ1年の歩みは、まさに波乱万丈でした。

  • 2025年: ドジャースで代走・守備のスペシャリストとしてワールドシリーズ制覇に貢献。しかし、打撃では快音が響かぬまま11月にDFA(事実上の戦力外通告)に。
  • その後: 同日にジャイアンツへ移籍が決まりファンも安堵したものの、わずか2ヶ月後に再びDFA。ウェイバー公示を経てカブスとマイナー契約。

激動のオフを乗り越え、迎えた2026年シーズン。カブスでメジャー昇格を果たしたディーンは、ブルージェイズ戦で長年果たせなかった「記念すべき初ヒット」を放ったのです。

シカゴの聖地リグレー・フィールドに巻き起こるスタンディングオベーション。チームメイトたちも、彼の初安打を我がことのように喜びました。

マイナーで3,000回以上も打席に立ち続け、ようやく掴み取った夢の瞬間――。今回は、苦節を乗り越えた一人のマイナーリーガーが、メジャーの舞台で大きな光を放ったエモーショナルなストーリーをお届けします。

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【2026年MLB】ジャスティン・ディーン、悲願のメジャー初安打!

人生には、どんな名脚本家も描けないような、ペーソスと感動が入り混じる瞬間があります。シカゴ・カブスの外野手、ジャスティン・ディーン選手が経験した現地6月19日(金)の朝は、まさにそんな運命のいたずらから始まりました。

物語の幕を開けるのは、ある「指輪」を巡る奇妙なシンクロニシティです。

昨シーズン、ドジャースの一員としてワールドシリーズ制覇を経験したディーン。彼のもとへ、ようやく世界一の象徴であるチャンピオンリングが届こうとしていたその矢先、1本の電話が鳴り響きます。

メジャーへ昇格(コールアップ)だ。今すぐリグレー・フィールドへ向かってくれ

彼が大急ぎで荷物をまとめ、マイナー(AAA級アイオワ)を飛び出したのと入れ替わるように、勝利の指輪が事務所へと届けられました。

「本当にクレイジーなタイミングだったよ」と、ディーンは笑顔で振り返ります。

過去の栄光の「証」を手にし感慨にふけるよりも、彼は「今」目の前に開かれたメジャーのグラウンドへと迷わず飛び込んでいきました。数年間に渡りずっと追いかけ続けた本物の夢を、その手で掴み取るために――。

メジャーリーグ(MLB)は、一握りのエリートだけが立てる輝かしい舞台。しかし、そこへたどり着くルートは決して一つではありません。
気が遠くなるような年月を泥にまみれ、這い上がってきた者たちもいるのです。

2018年、ドラフト17巡目という下位指名から始まったジャスティン・ディーンの旅路。
それは決して平坦なものではありませんでした。

  • マイナー生活: 8年間
  • 出場試合数: 745試合
  • 積み重ねた打席: 3,000以上

プロ・リーグの世界において、マイナーで29歳という年齢はすでにベテラン。
「いつチャンスが来るのか」「あるいは、一生来ないのではないか」
そんな底知れぬ不安に襲われる夜もあったはずです。

それでも彼は、アメリカ各地の小さな町をバスで巡りながら、淡々と、しかし情熱を失わず準備を続けてきました。今回のメジャー昇格は、決して偶然舞い込んだ幸運ではありません。現実をシビアに見つめながらも、一度としてバットを置かなかったハングリー精神が手繰り寄せた ”必然” だったのです。

華々しいホームランバッターの陰で、特殊な任務を完璧に遂行する「職人」のようなプレーヤーがいます。
ディーンの生きる道は、まさにそこでした。

彼の武器は、稲妻のような俊足と、確実な外野守備。
試合終盤の最も緊迫した場面で送り出される代走や守備固めは、「失敗が許されない」過酷な専門職です。

実際、昨年ドジャースで18試合に出場(ポストシーズン含め31試合)しながら、打席に立てたのはわずか3回。今季のカブスでも同様の役割を期待されており、彼にとって「バッターボックスに立つこと」自体が、極めて稀で特別な機会なのです。

しかし、その限られた役割の中で、ディーンは職人としての価値を証明し続けてきました。
昨年のワールドシリーズ第6戦。センター守備に就いた際、フェンス下部に挟まった打球に対し咄嗟に見せた「両手を挙げる判断(ボールがフェンスに挟まった際の審判へのアピール)」。

無駄な進塁を防ぎ、ドジャースの窮地を救い、勝利をも決定づけたあのシーンは、彼の高い野球IQを何より物語っています。

そして、現地6月19日(日本時間20日)。ついに運命の瞬間が訪れます。
カブスの本拠地リグレー・フィールド。ブルージェイズを相手に16-2と大量リードを奪った7回裏、二死走者満塁という最高の舞台で1番ディーンに打席が回ってきました。

カウント1-2。追い込まれた5球目。
低めのシンカーを鋭く振り抜くと、打球は右翼手の頭上を越えていきました。

打球が弾んだ瞬間、『あぁ、ついにやったぞ。これが初ヒットだ』と思った

ディーンは弾かれたように走り出します。
そのあまりの加速ぶりに一塁を回る頃にはヘルメットが脱げ落ちましたが、そんなことはお構いなしにダイヤモンドを疾走。三塁に到達したとき、もはやスライディングをする必要すらありませんでした。

立ったまま三塁ベースへ駆け込む「スタンディング・トリプル(3点タイムリー三塁打)」。

電光掲示板に ”メジャー初安打” の文字が躍ると、スタンドを埋め尽くしたカブスファンからは、地鳴りのようなスタンディングオベーションが沸き起こります。――8年間の沈黙を破り、聖地に響き渡ったその大歓声は、彼が積み重ねてきた努力に対する、世界で最も美しい報酬でした。

無我夢中のあと、三塁ベース上で一息ついたときになって初めて、ディーンの目には熱いものが込み上げていました。

落ち着いた瞬間、泣きそうになっちゃった。涙はグッとこらえたけどね。本当に、本当に幸せだった。ずっと、ずーっとこの瞬間を待っていたから。このスタジアムで、このチームの仲間たちと一緒に迎えられて最高だよ

何度も、何度も、数え切れないほど夢に見てきた光景。
その中心に、今、自分が立っている――。

ベンチを見ると、カウンセル監督やチームメイトたちが我がことのように狂喜乱舞していました。
若きスターのピート・クロウ=アームストロングは、特別な想いでこの瞬間を振り返ります。2020年の自主トレ時代からの旧知の仲であり、ディーンのひたむきさを誰よりも近くで見つめてきた戦友です。

「彼がどれほど働き続け、準備し続けてきたかを僕は知っている。だからこそ、これが彼にとってのメジャー初安打だということの方に、むしろ驚いたくらいよ(それほどメジャー級の選手だと思っていたからね)」

カウンセル監督もまた、感慨深げです。
「彼がこれまでに球界で経験してきたこと、歩んできた道のりの長さを思えば….メジャー初安打が出たあの瞬間、スタジアムにいた全員が同じように胸を熱くしたはずだ」


諦めなかった者にしか見えない景色

ジャスティン・ディーンの物語は、私たちに大切なことを教えてくれます。
成功とは決して華々しい才能だけで掴み取るものではなく、いつ訪れるかわからない「その瞬間」のために、どれだけ真摯に準備を続けられるか。そのひたむきな積み重ねこそが、奇跡を呼ぶのだと。

29歳で手にした、眩いメジャー初安打。
「遅咲きのヒーロー」であるディーンの歩みは、夢の途中で立ち止まりそうになっている全ての人々にとって、静かで、けれども力強い希望の光となるでしょう。

ワールドシリーズの優勝リングも、そしてこの初ヒットの記念ボールも、彼にとっては等しく「諦めなかった自分」への最高の贈り物。

カブスの一員として、ついに本物の「メジャーリーガー」へ。
世界一を経験した誇り高きプロフェッショナルの眼前には今、8年間の重みを乗り越えた者だけが目にすることができる、最高に晴れやかな景色が広がっています。

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