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大谷・ソト超え48億円要求!スクーバルが挑むMLB年俸仲裁、20億の溝と裏側

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

MLBでは、球団と選手の契約がまとまらない場合、双方が希望額を出し合う「年俸仲裁」という制度があります。

今回、特に世間を驚かせたのがタリック・スクーバル投手のケース。

ニュースの要点をまとめます。

  • 1300万ドルの「溝」
    デトロイト・タイガースのエース、スクーバルは、史上最高額3200万ドル約48億円)を要求。対する球団側の提示は1900万ドル約28.5億円)。その差は1300万ドルにものぼります。
  • 歴史を塗り替える可能性
    もしスクーバルが勝てば、あのフアン・ソトが持つ仲裁年俸の史上最高額(3100万ドル)を塗り替えます。
  • 投手としては「異次元」の数字
    これまでの投手最高額はデビッド・プライスの1975万ドル。スクーバルの要求額は、これまでの常識を破壊するレベルの巨額設定でした。

今回は、この衝撃の最新報道を入り口に、MLB 独自のシビアな契約ルールの仕組みも交えながら、交渉の舞台裏について深掘りしていきます。

大谷選手も経験した年俸仲裁ーー。2026年は歴史が動くかもしれません。

※ 情報はすべて、日本時間1月9日時点のものです。

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現役最強投手が挑むMLBマネーゲームのカラクリ

ここで、年俸仲裁という制度の「面白いカラクリ」を整理しておきましょう。

実は、裁判の場で3200万ドルか、1900万ドルかという金額そのものは、それほど重要ではありません。

本当にカギを握るのは、両者の希望額のちょうど真ん中、つまり中間地点の2550万ドル約38億円)という数字です。

裁判の仕組みは、至ってシンプル。

  • 選手側:『スクーバルの価値は、この中間地点38億円)より、1ドルでも上である』と証明できれば勝ち。
  • 球団側:『いや、この中間地点より、1ドルでも下だ』と証明できれば勝ち。

つまり、球団側はスクーバルには1900万ドルの価値しかないと主張する必要はありません。

「さすがに3200万ドル(中間より上)は高すぎるね」と納得させれば、球団勝利となるのです。

もう少し具体的な交渉イメージでいうと・・・

球団提示: 1900万ドル(約28億円)
中間地点:2550万ドル約38億円
スクーバル希望: 3200万ドル(約48億円)

3人の判事(仲裁人)は、独自の調査でスクーバルの適正年俸を割り出します。仮に判事が「彼の活躍なら2500万ドルが妥当だ」と判断したとします。

  1. 判事の結論(2500万ドル)は、中間地点(2550万ドル)よりも球団の提示額に近い
  2. すると、判事は「球団の提示の方が現実に即している」と判断し、1900万ドル(球団の勝ち)を採択します。

スクーバル側からすれば、判事に「いや、彼は2560万ドル以上の価値がある」と思わせなければ、48億円を勝ち取ることはできません。

この中間地点を境にした究極の二択というルールこそが、年俸仲裁というマネーゲームを最高にスリリングにさせている正体です。

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「足して2で割る」は無しってこと?

日本の調停のように、間を取って「じゃ2500万ドルで」という妥協案は存在しません。

裁判では必ずどちらか一方の言い値を100%選ばなければならない勝者総取りのルール。

球団がわざと低い額を提示するのは、意地悪をしているのではなく、この中間地点を自分たちに有利なラインまで引き下げるための戦略でもあるということです。

歴史的20億円の格差と今年の傾向

とはいえ、今回のようなケースは過去に例がありません。

両者の希望額にある、日本円にして約20億円1300万ドル)という格差は、MLBの年俸仲裁史上、最大の開きとなったのですから。

ちなみに、今回のように交換期限までに合意できず、金額をぶつけ合うことになった選手は18名。

昨年の17名よりは増えましたが、過去最多だった2023年の33名に比べれば、多くの選手が裁判を避けて事前に契約をまとめた傾向にあります。

もちろん、今年の主役は間違いなくスクーバルですが、他にも注目すべき動きがいくつか見られました。

ここからは、

交渉期限から浮かび上がった、MLBの勢力図を塗り替える真相についてひも解いていきましょう。

大谷・ソト超え?歴史的高騰と18人の決断

MLBの年俸仲裁には「1年契約の最高額」という、スター選手たちが目指す一つのステータスがあります。

これまでの歴史を振り返ると、2年前にはフアン・ソトが3100万ドル約46.5億円)で、あの大谷翔平の3000万ドル約45億円)を抜いて歴代最高記録を更新しました。

現在、このソトの記録が破られるかどうかは、まさにスクーバルの裁判の行方次第となっているわけです。

  • スクーバルが勝てば 3200万ドル(約48億円)で歴代トップに躍り出る。
  • 球団側が勝てば 1900万ドル(約28.5億円)となり、歴代トップ10にすら入らない。

大谷翔平も通った道】
大谷がエンゼルス最終年に結んだ契約も、まさに今回のスクーバルと同制度の枠組みの中で決まったもの。22年オフ、メジャー6年目でのFA前に年俸仲裁の権利を得ていました。

  • 裁判回避の電撃合意 通常、仲裁制度では選手が希望額を出し球団が提示額を出すというプロセスを踏むところを、大谷とエンゼルスはその前段階で1年3000万ドルの破格条件で早期合意。
  • 当時の史上最高額 この3000万ドルは、年俸仲裁権利を持つ選手が結ぶ1年契約としては、当時のメジャー史上最高額。(それまではムーキー・ベッツの2700万ドルが最高)。
  • 異次元の昇給額 前年年俸は550万ドルだったので、1年で2450万ドル(約37億円)もアップ。これも当時の史上最大級の昇給幅として話題に。

ちなみに、昨年はゲレーロJr.が2850万ドル約42.7億円)でトップ10入りを果たしましたが、

今年の期限日(希望額を出し合う交換期限)に合意した選手の中では、アロザレーナの1565万ドル約23.5億円)が最高額。

こうしてみても、スクーバルの要求額が異次元であることが分かります。

では、改めて年俸仲裁対象の選手が手にした歴代最高額ランキングを見てみましょう。

【歴代ランキング】年俸仲裁対象選手の1年契約 TOP10

選手名年俸(ドル)日本円換算契約年
フアン・ソト3100万ドル約46.5億円2024年
大谷 翔平3000万ドル約45.0億円2023年
V. ゲレーロ Jr.2850万ドル約42.7億円2025年
ムーキー・ベッツ2700万ドル約40.5億円2020年
ノーラン・アレナド2600万ドル約39.0億円2019年
J. ドナルドソン2300万ドル約34.5億円2018年
フアン・ソト2300万ドル約34.5億円2023年
ブライス・ハーパー2162.5万ドル約32.4億円2018年
F. リンドーア2130万ドル約31.9億円2021年
ピート・アロンソ2050万ドル約30.7億円2024年
※1ドル=150円で換算
  • 3000万ドルの壁: 現在、この大台を超えているのはソトと大谷の2人のみ。スクーバルが勝訴(3200万ドル)すれば、この表の一番上に君臨することに。
  • ソトの凄さ: 2023年(7位)と2024年(1位)の2度ランクインしており、FA前の数年間の高評価ぶりが凄い。
  • インフレの加速: 上位10名中、半数以上の6名が直近3年間(2023年〜2025年)の契約。MLBの年俸がいかに急騰しているかが数字に表れている

今回、年俸仲裁を避けて事前に契約をまとめた選手は約150名にのぼります。

しかし、その中で年俸1000万ドル約15億円)以上の好条件を勝ち取ったのは、わずか7名しかいません。

いわゆる、1000万ドルの壁を突破した精鋭たちは以下の通り。

ランディ・アロザレーナ(マリナーズ)1565万ドル(約23.5億円)
ブラディ・シンガー(ロイヤルズ)1275万ドル(約19.1億円)
テイラー・ウォード(オリオールズ)1217.5万ドル(約18.3億円)
ヘスス・ルサルド(フィリーズ)1100万ドル(約16.5億円)
ドールトン・バーショ(ブルージェイズ)1075万ドル(約16.1億円)
アレク・ボーム(フィリーズ)1020万ドル(約15.3億円)
ジャズ・チザムJr.(ヤンキース)1020万ドル(約15.3億円)
※1ドル=150円換算
  • 15億円は一流の証: 約 7/150人は、割合にしてわずか約5%。複数年契約を結んでいるスターを除けば、仲裁対象選手にとって1000万ドルはトップクラスの評価を受けた証といえる。
  • 投手としての歴史的ハードル: これまでの年俸仲裁で投手の最高額はデビッド・プライスの1975万ドル(2015年)。スクーバルは今回、投手としての記録も塗り替えようとしている。

MLBの制度では、メジャー登録日数(サービスタイム)に応じて、前年の年俸から段階的に昇給する仕組みになっています。

そのため、FA(自由契約)権を得る前の選手が、単年で「1000万ドル(約15億円)クラブ」の仲間入りを果たすには、MVPやサイ・ヤング賞級の圧倒的な成績を出し続ける必要があります。

その点、スクーバルは28歳シーズンまでに2年連続でサイ・ヤング賞を受賞するという異次元の活躍を見せています。

この実績を考えれば、今回の巨額要求も決して無茶な数字とは言い切れないかもしれません。

MLB全30球団のうち、過半数を超える16チームは期限までに全選手と無事に合意し、円満に交渉を終えました。

一方で、どうしても金額が折り合わず裁判(仲裁公聴会)までもつれ込む可能性を残したのは14チーム。

その14チームの中でも、複数の選手と火花を散らしているのはアストロズやオリオールズなど4チームのみ。

残りエンゼルスやタイガースなどの10チームは、未解決の選手があと1人だけという状態です。

  • なぜここまで揉めるのか: 「たった数千万円なら譲ればいいのに」と思いたくなりますが、じつはこの仲裁で決まった年俸は、来年以降の昇給のベースになります。選手も球団も、将来の数億円を守るために、今の数百万円を死守しようとしているのです。

そのようなわけで、

裁判を辞さない構えを見せている全18名のリストがこちら。

【全リスト】妥協したくない!18名の言い値

選手名(チーム)選手希望額球団提示額金額差(円換算)
T. スクーバル(タイガース)3200万ドル1900万ドル約19.5億円
I. パレデス(アストロズ)995万ドル875万ドル約1.8億円
W. コントレラス(ブルワーズ)990万ドル855万ドル約2.0億円
T. ステファンソン(レッズ)680万ドル655万ドル約3750万円
J. ライアン(ツインズ)635万ドル585万ドル約7500万円
K. ブビック(ロイヤルズ)615万ドル515万ドル約1.5億円
E. ラウアー(ブルージェイズ)575万ドル440万ドル約2.0億円
Y. ディアス(アストロズ)450万ドル300万ドル約2.2億円
V. パスカンティーノ(ロイヤルズ)450万ドル400万ドル約7500万円
K. ブラディッシュ(オリオールズ)355万ドル287.5万ドル約1.0億円
K. エイキン(オリオールズ)337.5万ドル297.5万ドル約6000万円
R. デトマーズ(エンゼルス)292.5万ドル262.5万ドル約4500万円
B. ミラー(マリナーズ)262.5万ドル225万ドル約5600万円
D. リー(ブレーブス)220万ドル200万ドル約3000万円
C. フォーシェー(マーリンズ)205万ドル180万ドル約3750万円
G. アシュクラフト(レッズ)175万ドル125万ドル約7500万円
E. ウセタ(レイズ)152.5万ドル120万ドル約7500万円
C. カバリ(ナショナルズ)90万ドル82.5万ドル約1100万円
1ドル=150円で換算

この表であらためて注目したいのが、その希望額。

  • スクーバル:3200万ドル(約48億円) ← ド別格
  • それ以外の17名:全員が1000万ドル(約15億円)未満

スクーバルに続く高い希望額を出しているのは、アイザック・パレデス(約14.9億円)やウィリアム・コントレラス(約14.8億円)といった打撃面での主力ですが、それでも1000万ドルには届いていません。

さらに、500万ドル約7.5億円)以上を要求している選手ですら全体でスクーバル含み、6名しかいないのです。

周りは、”あと少しのせめぎ合い”…、MLB相場の範囲内で、球団と数億円程度のズレを争っている感じでしょうか。

リリ
リリ

なぜみんな1000万ドル未満なの?

年俸仲裁になる選手の多くは、まだメジャー生活の ’前半戦’ にいる選手たち、

通常はこの段階で1000万ドル約15億円)を超えることは稀。

それだけに、その壁を大きく飛び越えて、

”大谷・ソト級”の超ビッグ年俸を、それも裁判で勝ち取ろうとしている

スクーバルの立ち位置がいかにリスキーで、かつ自信に満ちたものかが浮き彫りとなってきます。

この18名は、今後2月に行われる仲裁裁判(公聴会)までに合意(裁判を回避しての和解)できなければ、第三者である判事の前で互いの主張をぶつけ合うことになるでしょう。

果たしてスクーバルも、大谷・ソトを超える48億円を勝ち取り歴史に名を刻むのか…、それともタイガースが28億円のラインを守り切るのか…。

全米が注目するこのマネーゲームから、目が離せません!

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