こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
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現地7月13日(日本時間14日)、MLB2025ドラフト第1ラウンドが、オールスター開催地であるトゥルーイスト・パークに隣接するコンサート会場で行われました。
結果は意外な展開もありましたが、当事者である選手と指名する球団側にはさまざまな思いや目論見が交錯しているようでーー。
MLB2025 衝撃のドラフト指名
イーサン・ホリデイ
今年のドラフトの目玉としてトップ指名が有力視されていたイーサン・ホリデイ(18歳)は、大方の予想に反し全体4位でコロラド・ロッキーズが指名。
傍からは、兄のジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)と同じ全体1位とはならなかったことに落胆か?と余計な心配をしてしまいますが、中継で映し出された本人や家族たちを見るとこの結果を心底喜び、受け入れている様子が伝わってきました。
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イーサンはそのあとのインタビューにも屈託のない笑顔でこたえています。
「この機会にめちゃくちゃ感謝します。 ロッキーズは信じられないほどの組織で自分の家族もよく知っていますから超ワクワクしています。“I’m super thankful for this opportunity. The Rockies are an incredible organization with which my family is very familiar, so I’m super juiced.”」
そう、彼がまだ幼いころ、家族である父親を通じ慣れ親しんだチームからの指名だったのですから興奮して当然でしょう。
父マット・ホリデイは1998年ドラフト7巡目(全体210位)でロッキーズから指名されプロ入り。現役時代はオールスターに7回選出され、2007年にはほとんどの記録でキャリアハイを更新し、「首位打者」と「打点王」に輝いたチームを代表するスターでした。
イーサンは今回、メジャーリーガーが所属していた球団からその息子としてドラフト上位5位以内で指名された初の選手となったのです。
選出後まもなく、コロラド・ロッキーズは思わずグッとくるようなキャプションを添え、立て続けにX(旧Twitter)を投稿。
球団史上最高の選手の一人であるホリディの息子をチームを挙げて歓迎しました。
もはやそれは運命だった Meant to be
Meant to be 💜 pic.twitter.com/Ua1T5h3xT6
— Colorado Rockies (@Rockies) July 13, 2025
2007年以来 紫色(ロッキーズのチームカラー)の象徴 Reppin’ the purple since ’07
Reppin' the purple since '07 pic.twitter.com/KT93t2fekd
— Colorado Rockies (@Rockies) July 13, 2025
イーライ・ウィリッツ
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4位のホリデイとは同じような境遇、同じ高卒でのドラフトで全体1位指名となったのがイーライ・ウィリッツ。
父親は2003年ドラフト7巡目(全体210位)でエンゼルスから指名を受け6シーズンプレーしたあと、ヤンキースでもコーチを務めた元メジャーリーガーのレジー・ウィリッツ氏。
予想ランキングでは5位に位置付けていた彼ですが、スカウティング評価では優れた打球感覚と遊撃手としての守備力の高さが評判の高校生アスリートでした。
THE moment 🥹@EliWillits x @OU_Baseball pic.twitter.com/vMg5EepKy2
— Washington Nationals (@Nationals) July 14, 2025
パワーはまだそれほど身についてはいないものの、メジャーでコンスタントに20本塁打-20盗塁(20-20)を記録できるポテンシャルを秘めているとされています。
また今年の全体1位指名選手の年俸は、史上最高額の11075900ドル(日本円で約16億600万円)にも及ぶのだそう。
全体トップ指名に至った理由については、
ドラフトで最高の打者であり、ドラフトで最高の野手 “the best hitter in the draft and the best fielder in the draft.”と判断したから。
と、ワシントン・ナショナルズのマイク・デバートロ暫定GM(ゼネラルマネージャー)は報道陣に対しコメント。
ウィリッツ本人も自身の強みについて問われ、今後の意気込みとも併せてその想いを語っています。
打撃力は良いと感じているので、それを次のレベルに引き上げたい。“I feel like I have good hittability and I’m going to take that to the next level,” パワーは向上し始めているけれど、さらにそれを伸ばし、次のレベルに引き上げるのに役立つナショナルズのような組織に入る必要がある。“And I feel like my power is up-and-coming, but I needed to get into an organization like the Nationals that can help develop that and take that to the next level.”
MLBドラフトにおいて17歳216日という若さは、マリナーズが1987年にケン・グリフィーJr.を獲得して以来、最年少で全体1位指名された選手となりました。
近い将来、彼ら二人がメジャーリーグで名前がアナウンスされる日を楽しみに待ち望みたいですね!