こんにちは!
ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。
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2012年以来ポストシーズン進出を逃したことのないドジャースを含め、現在7チームが複数年にわたって連続でプレーオフ出場記録を保持しています。
少し前にMLB.comサイトでは、地区優勝連覇の予想ランキングをリリースしたばかりですが、
今度は、昨年プレーオフに出場できなかったものの、2026年に進出の可能性が高いチームを両リーグ各地区から選び、その勝算を予測・分析していました。
当記事では、
そこで名前の挙がった6球団について、独自調査も交えつつ詳しく紹介していきます。
【ア・リーグ】2026プレーオフ進出を誓う注目3球団
AL東地区:オリオールズ
MLB担当のウィル ・リーチ記者曰く、
「オリオールズは2026年の今年こそ、プレーオフに進出しなければならない」状況なのだといいます。
2023年、彼らは101勝を挙げて地区優勝を果たし、華々しいブレイクを遂げたはずでしたが、そこからの転落は急激でした。
- 2023年: 地区優勝するも、地区シリーズ(ALDS)でスイープ負け。
- 2024年: 91勝に後退しワイルドカードシリーズ2連敗、1勝もできずプレーオフを逃す。
- 2025年: ついに75勝87敗まで成績を落とし、地区最下位へ転落。
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レイズを破りMLBプレーオフ出場権を獲得。
記事でチラッと触れられている、
このチームは東地区だけでなく、ア・リーグ全体をリードする未来の王者になる筈だった
とする背景には、複数の“期待の根拠”が積み重なっていたようなのです。

一つひとつ紐解いてみよう!
未来の王者と呼ばれた”期待の根拠”
1.MLB屈指の黄金世代ぞろい
オリオールズは 2022〜2024 年頃、全30球団でNo.1と評されるほどの最強ファームシステムを持っていました。
特に名前が挙がっていたのは、
- アドリー・ラッチマン
→ 捕手版フランチャイズプレーヤーとまで言われた存在 - ガナー・ヘンダーソン
→ 2023年新人王、MVP級の成長曲線を描きつつあった - ジャクソン・ホリデー
→ MLB全体トップ・プロスペクト - コルトン・カウザー、ヘストン・ケルスタッド など外野の有望株
- グレイソン・ロドリゲス
→ エース候補として期待されていた(今季エンゼルス移籍)
この、若手有望株がずらりと揃う状況は、王朝の始まりを予感させる典型的な構図でした。
2.101勝が期待を一気に高める
2023年の101勝での地区優勝、これは未来の王者どころか、すでに王者の入口に立ったと見られるほどの成果だったのです。
- 若手中心でこれだけ勝てる
- しかもまだ伸びしろがある
- さらに期待のプロスペクト軍団が控えている
この三拍子が揃うチームは、10年に1度レベルのレアケースという絶妙なタイミング。
3.年齢構成が理想的だった
2023〜2024 年の主力はほぼ全員が 20代前半〜半ば、
- これからピークを迎える選手ばかり
- 契約年数だってまだ残っている
- コアメンバーが長期的に固定できる
つまり、5〜7年続く強さを築ける条件が揃っていたわけです。
4.ア・リーグ東地区の勢力図が変わる予兆
ここがなかなか興味深いのですが、当時から当地区は常に強豪揃いだったとは言え、
- ヤンキース:高齢化とケガ・故障で安定感に欠く
- レッドソックス:ベッツ放出の衝撃が続く再建途上期
- レイズ:エースのグラスノーはじめ主力流出
- ブルージェイズ:ゲレーロ Jr.の成績下降など伸び悩み
といった時期で、オリオールズだけが上り坂のチームと認識されていました。
5.フロント・オフィスの高評価
GMのマイク・エリアス氏はアストロズ再建の中心人物で、現代型の育成・分析主導のチーム作りを球団に持ち込んだと言われる人物。
これらが噛み合い、アストロズのような王朝再現か?という機運が高まっていたのです。
オリオールズ/新シーズンに向けた展望
昨シーズンの大失速を受けて、フロントはこれまで以上に強いプレッシャーにさらされ、補強にも一気に積極的になりました。
エリアスGM体制は、ピート・アロンゾ、テイラー・ウォード、シェーン・バズ、ライアン・ヘルズリー、アンドリュー・キトリッジといった実力者を次々に獲得。
さらに先発投手の補強も狙っているようで、チーム事情を考えると確かにそれも必要かもしれません。
チームには依然として才能ある選手が多く、若手野手があともう一段成長できれば、ボルティモアが再びポストシーズンに戻る姿は十分に想像できます。
ただし、
もし今年も結果が出なければ、フロント体制が変わる可能性すら出てくるーーと、MLB公式サイトは指摘しています。
AL中地区:ロイヤルズ
2025年のロイヤルズは82勝80敗でシーズンを終え、
リーチ記者さえ見落とすほどだったそうですが、わずかに勝ち越しています。
これはア・リーグ中地区で3位という成績。
最終的にはタイガース、ガーディアンズには及びませんでしたが、“この方向で進めばチームは確実に強くなる”という手応えをつかんだと言われるのには、いくつか理由があるようです。
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9月11日、ガーディアンズ戦でのひとコマ。
”道は間違っていない”と実感できた理由
1.若手の核が本物になりつつある
- ボビー・ウィット Jr. が完全に球団の顔へ
→ 2025年の主なタイトル:オールMLB・ファーストチーム(遊撃手)、2年連続ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞、プラチナ・グラブ賞受賞 - ビニー・パスカンティーノ、マイケル・ガルシアなど若手が軒並み成長
→ 育成の成果が実際の勝利につながり始めたことが最大の収穫
2.投手陣の明確な改善
- 先発ローテーションが安定し、試合を壊さなくなった
- 若手投手の台頭+補強が噛み合った
→ エース候補コール・ラガンズを中心に、シンガー・ルーゴの安定感、マッカーサーのクローザー定着、若手ブルペンの台頭、これらが合わさり勝てる投手陣の形が見えてきた
3.接戦に勝てるようになった
- 2024年までのロイヤルズは、競ると負ける典型だった
- 2025年は1点差ゲームや延長戦での勝率が改善
→ チームの勝ち方が変わったことは再建への確かなサイン
4.球団方針の一貫性
- 育成 → 戦力化 → 補強のポイントが明確
- フロントと現場の方向性が揃い、迷いがなくなった
→ 「この路線で行けば勝てる」という確信につながった
2025年は、若手の成長、投手陣の改善、勝ち方の変化と、戦える土台を確立したことで強くなるチームの兆しが一気に芽吹くシーズンに。
順位は上位に届かなかったものの勝てるチームの形が見えたという点で、ロイヤルズにとっては非常に価値のある一年だったと言えそうです。
ロイヤルズ/新シーズンに向けた展望
このオフ、球団は補強ポイントをブルペン(救援陣)に絞り、外野手のアイザック・コリンズを加えましたが、それ以外は目立った動きをせず、ほぼ昨年と同じ布陣で今季に臨みます。
この地区は、どのチームが抜け出してもおかしくない混戦状態。 ならば、その主役にロイヤルズが躍り出たとしても何の不思議もありません。
昨年の後半戦の粘りが本物なら、2026年は一気に地区優勝まで狙えるかもしれない、というのがリーチ記者の見立てでした。
AL西地区:アスレチックス
この地区は、レンジャーズやアストロズといった無難な選択ではなく、あえて大博打を打ってフレッシュなチームがセレクトされました。
次世代の才能がひしめく場所
アスレチックス打線が、メジャー全30球団の中でも1、2を争うほどエキサイティングだということは、もはや説明不要ーーまさに、若き才能の宝庫です。

どんな選手がいるのかな??
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5月のマーリンズ戦で三塁ベースを踏んだニック・カーツ
野球ファンならこの顔ぶれを見てワクワクせずにはいられませんし、これほど伸びしろのある若手ラインナップは全球団が羨むレベル。
そこにブレント・ルッカーやメッツから移籍のジェフ・マクニールといった頼れるベテランが脇を固めています。
一方で、投げるほう…、投手陣に関しては、(改善の余地がある程度に)課題がまだ山積みだということです。
アスレチックス/新シーズンに向けた展望
それでも、今年のアスレチックスは間違いなく”最高の夜の楽しみ”になるはず、とリーチ記者。
派手な乱打戦で勝とうが、息詰まる投手戦で制しようが、勝ち方はどうあれ楽しいし価値があるのでこのチームに全力で乗っかると宣言、
しまいには、
皆も一緒にこの波に乗ってみませんか?と読者に向けた呼びかけもーー。
「投手力は…まぁ置いても、打線が派手に打ちまくるから見ていて最高に面白いし、そのまま勢いで勝っちゃうかもよ!」
という、非常にファン目線の熱い解説で盛り上げてくれています。
【ナ・リーグ】ポストシーズンで逆襲を狙う3有力候補
NL東地区:メッツ
次のチームは、まさに今(2026年1月後半)飛び込んできた大型トレードのニュースを反映、
怒涛の勢いで「勝ち」にいき、
相次ぐ人気選手の放出で、不満が渦巻いていたファンの声もぴたりと静めてみせたメッツ。
ナ・リーグ東地区ライバルのブレーブスとの差もコイン投げのように実力は拮抗していますが、
ここで本気の補強を次々と決めてきたメッツが、ポストシーズン進出候補に選ばれました。
既存戦力と新戦力で強みが倍増?
1.既存戦力は球界最高の二本柱
たとえ打者数人が抜けようと、攻撃面では球界最高峰の二本柱が揃っている時点で揺るぎようのない土台が築かれていました。
- フアン・ソト(43本塁打・OPS .921・WAR 5.8 )
→ MLB屈指の圧倒的打撃力と出塁力 - フランシスコ・リンドーア(31本塁打・172安打・OPS .811)
→ 攻守走すべてが高水準の総合力
2.打線強化の新ピース
そこに打線をさらに強化するために加えられた新ピースが嵌(はま)ることで、隙のない即戦力が完成することになります。
- ボー・ビシェット(打率 .301・出塁率 .347・OPS .812)
→ 高打率と二塁打量産のヒットメーカー
3.勢いを増す大型補強
ところで、
メッツの補強はまだ終わっていないのでしょうか?…、直近に電撃発表された2件のトレードも今後を左右しそうです。
- ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックスの中軸打者)
→ 外野守備の強化と、打てば長打力で勝利に貢献 - フレディ・ペラルタ(ブルワーズのエース投手)
→ 奪三振率が高く、試合を支配できるタイプ
メッツ/新シーズンに向けた展望
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WSのワークアウト・デー(練習日)でのビシェット
ボー・ビシェットの右打者としての安定性はソト(左)・リンドーア(両)とも相性が良く、ペラルタは勝てる先発ローテの柱、ロバート Jr.はメジャーでもトップクラスの身体能力。
若手先発投手が台頭し、デビュー間近の有望株たちが打線に食い込み、補強のブルペン陣がリードを守りきることができれば、今年こそは終盤の大崩れを回避できるはず。
記事では、
ブレーブスも昨季を考えると報われるべきでしょうが、メッツにも同じくらい運が向き、幸運に恵まれる番が回って来てもいいのでは?と伝えています。
NL中地区:パイレーツ
ナショナル・リーグ中地区は、そもそも選択肢が少ないようで。
勝つ気が「ある」か「ない」が分かれ道
2025年にブルワーズ、カブス、レッズが全てプレーオフ進出を果たしており、となると、パイレーツかカージナルスの2択しか残されていません。
カージナルスは若手(超有望株のJJ・ウェザーホルトなど)は非常に面白いものの、2026年に本気で勝ちに行く体制にはまだ…ないチーム。
選択肢はただ、’今季は勝ちたい’ という意欲が「ある」のか「ない」のかーー
その一点のみで、パイレーツが地区予想にピックアップされましたっ!

ヒエ~~選出理由が..弱っ!
パイレーツ/新シーズンに向けた展望
■ 奇跡のようなエースを無駄にするな
パイレーツにはポール・スキーンズという、チームへの贈り物のような球界の至宝がいます。
契約年数が進み、年俸調停やFAまでのカウントダウンが始まる前に、一刻も早く彼の全盛期を勝利で飾らなければなりません。
この、新人でサイ・ヤング賞受賞の超エースを筆頭に、3人が揃う先発ローテーションはMLB屈指の破壊力を秘めています。
- ポール・スキーンズ
→ メジャー全体でもトップの支配力を持つ怪物エース - ミッチ・ケラー
→ 安定感と耐久性を兼ね備えたローテーションの柱 - バッバ・チャンドラー
→ 潜在能力&将来性抜群のブレイク目前スター候補
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今季は23歳シーズンを迎える、元二刀流のチャンドラー
■ MLBで最少得点の打線
MLB2025【得点力】ワースト5チーム一覧
| 順位/チーム | 総得点 | 補足 |
|---|---|---|
| 1位 / パイレーツ | 583 点 | MLB最少得点、打線が壊滅的 |
| 2位 / ロッキーズ | 597 点 | 打者有利球場で異例の低さ |
| 3位 / ガーディアンズ | 643 点 | 打率・長打ともに低迷 |
| 4位 / ホワイトソックス | 647 点 | 再建期で打線が弱い |
| 5位 / ロイヤルズ | 651 点 | 若手中心で得点力不足 |
2025年は、投手は良かったものの打線が壊滅的な状態で終了。が、今オフは打撃陣の立て直しにも着手。
ブランドン・ロウにライアン・オハーン、ジェイク・マングムを獲得しています。
あとはスペンサー・ホーウィッツがフルシーズン稼働し、オニール・クルーズが期待値とのギャップを埋めてくれれば、得点力が上がる公算は高くなるでしょう。
■ 打線はどこまで改善しそうか
もっとも、率直に現状を語るのであれば、その得点力UPも2025年のメジャーワースト記録からすると、なかなか容易ではないと言わざるを得ません。
スキーンズという絶対的なエースがいるうちに、フロントが本気で打線を補強してプレーオフを狙えるか?
という、パイレーツファンなら誰もが抱く期待と不安を代弁したような内容でした。
NL西地区:ダイヤモンドバックス
まだチーム形成途上といった印象の強いジャイアンツに比べると、ダイヤモンドバックスは ”今すぐ勝つ” 必要があります。
今すぐ勝たなければならない3つの理由
1.すでに勝つための補強をしたから
ダイヤモンドバックスは今オフ、明らかに即戦力を揃え既存の主軸に厚みを加えました。
- ノーラン・アレナド:三塁守備だけで勝利に貢献できる稀有な存在
→ カージナルスから金銭トレードで獲得 - メリル・ケリー:先発ローテーションの柱
→ 昨季途中まで所属、復帰する形で再契約 - ケテル・マルテ:オールMLBファーストチーム2年連続選出
→ 主軸を残留させキープ - 既存の主力:ヘラルド・ペルドモ、コービン・キャロル、ガブリエル・モレノ
これらの布陣を敷いたのは、
未来のための育成ではなく、今勝つ“win now” ための戦力に他なりません。
2.時間的余裕がない
エースのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術のリハビリ中で、シーズン前半戦を欠場する見通しであることから投手陣には不安が残ります。
- バーンズはトミー・ジョン手術明けで 2026年前半は不在
- つまり 本来の最強ローテが揃うのは後半だけ
この状況で勝つために、”バーンズ不在の前半を他の戦力で乗り切らなければならない” とするプレッシャーと切迫感がチーム全体を突き動かしているのです。
3.じつは“強い時期”が短いチームだから
- 2023年のワールドシリーズ進出は、例外的な快進撃
- それを除けば 2017年以来ずっとプレーオフから遠ざかっている

なぜ2023年の快進撃は例外なの?
実際この年の彼らは、レギュラーシーズンを84勝のギリギリ滑り込みでプレーオフ進出、
そのあと普通なら勝てない相手すべてを撃破(NLDSでドジャース、NLCSでフィリーズ)。
しかしながら、
2024年、2025年はその勢いを再現できず、むしろ “2023年は例外” であることが証明される形となったのでした。
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NLDS第3戦でドジャースに勝利しプールでセレブレーション
ダイヤモンドバックス/新シーズンに向けた展望
ダイヤモンドバックスが2026年にプレーオフ出場を果たすには、
アレナドを獲った意味が数字に表れ、主力打線が健康でフル稼働し、さらに7〜9番の底上げで厚みを補う、
加えて若手投手陣の急伸と、毎年の課題となっているブルペンが安定しつつ、
前半戦を37歳のケリーが支え、後半戦を復帰後のバーンズでいかに勝ち星を積めるかも大きな鍵となってくるでしょう。
ピークのベテランと伸び盛りの若手、その2つが重なる「今」というチャンスをできる限り活かし切り、
今年こそ、その実力が一過性などではなく ’本物’ だということを示さなければなりません。
