こんにちは!
ちょっかんライフです。
今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。
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2024年のMLBは、ロサンゼルス・ドジャースが4年ぶりにワールドシリーズを制しチャンピオンとなりました。
各タイトル発表も終了し、これから春のスプリングトレーニングまではオフシーズンに。
楽しみが無くなったファンにとって、オフ期間に入ってもメディアに顔を出し、プレー時とは異なる素顔を見せてくれるメジャーリーガーはとてもありがたい存在ですよね。
そんな最中(さなか)、優勝パレード後のドジャースメンバーがムーキー・ベッツ選手の自宅に集い語り合うシーンがOnBase(コンテンツサービス・プラットフォーム)にて公開。
世界制覇までの道のりについて、さまざまなエピソードトークが繰り広げられました。
ーー配信では数人がソファに集結したのですが、そこでひときわ印象的だった人物がいます。
言葉のチョイス、理路整然とした言い回しなどからただならぬスマートさが滲み出ていて、見過ごせなくなった選手が!
シーズン途中でセントルイス・カーディナルスからトレード加入したトミー・エドマンがその人。
今回は、大きな体格&ワイルドな見た目のチームメイトに囲まれるなか、ひとり異彩を放っていたトミー・エドマン選手にフォーカス。
本記事では、スポーツに限らず勉強もずば抜けて良くできたといわれる多才な素顔に迫っていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
プロフィール
名前:トーマス・ヒョンス・エドマン
生年月日:1995年5月9日
出身:アメリカ合衆国 ミシガン州 ポンティアックで生まれ、カリフォルニア州 サンディエゴで育つ
身長:177.8cm
2016年 MLBドラフト6巡目(全体196位)で指名を受けセントルイス・カージナルス入団
2021年 ナショナルリーグ最優秀守備二塁手としてゴールドグラブ賞受賞
2023年 WBCで韓国系アメリカ人として大韓民国代表チーム入り
2024年 7月よりロサンゼルス・ドジャースに移籍 同年のリーグチャンピオンシップシリーズMVP
プライベート
引用元:@kristenedman
Kristen Edman Instagram
多文化的家族構成
祖母:チョン・テフ(デボラ・クァク)
両親:父ジョン・エドマン、母モリン・エドマン(クァク・ギョンア)
兄妹:兄ジョニーエドマン、妹エリスエドマン(クァク・ヒョンエ)
妻:クリスティン・エドマン
子:イーライ・ジャック・エドマン
トミー・エドマン選手は、韓国系アメリカ人の母親とアメリカ人の父親を持つ多文化的背景を持つ家に生まれました。
韓国系アメリカ人として育ったトミー少年の遺伝的特徴は、ズバリ『理数系一家』。
祖母は韓国で最も有力な私学の一つ・高麗大学出身、祖父は元獣医師。
【孫のWBC選出で韓国番組に出演しインタビューにこたえる祖母】
そして、韓国生まれで5歳の時に米国に移住した母親は医大出身者。
父親は長年全米リベラルアーツランキング1位の名門校・ウィリアムズ大学の野球チームOB。
大学卒業後はトミー・エドマン選手の母校ラホヤカントリーデイスクールで数学教師のかたわら代表野球コーチを務めたという経歴。
兄はMLBミネソタ・ツインズでデータ分析家としてのキャリアを持ち、妹は南部屈指の名門・デイビッドソン大学でバレーボールをプレー後、2022年初頭までMLBセントルイス・カージナルスのシステムエンジニアとして働いていました。
結婚相手のバックボーンも多文化的
引用元:kristenedmanと tommyedman
Tommy Edman Kristen Edman Instagram
2019年11月23日、トミー・エドマン選手はかねてより交際していたクリスティンさんと結婚。
夫妻の間には2023年10月17日生まれの子ども(息子)が1人います。
フェイスブックのプロフィールを見ると、妻のクリスティンさんはサンディエゴ出身で、両親、そして2人の姉妹とともに育ったのだそう。
結婚前の名前はクリスティン・シオタニ(Kristen Shiotani)といい、父親が日本系、母親はフィリピン系のハーフ。
彼女の場合は、日系アメリカ人として育ったことになります。
トミー・エドマン選手とクリスティンさん二人には多文化的背景が共通点としてあるようですね。
クリスティンさんはコンコルディア大学アーバイン校で学生アスリートとしての経験があり、2015年にカリフォルニア州立大学サンマルコス校に転校しています。
2017年に人間発達、家族研究、関連サービスの学士号を取得して卒業。
彼女のLinkedIn(ビジネスに特化したSNSプラットフォーム)によると、大学卒業後いったんは教師となったものの、2022年秋、自身のインスタ(Instagram)で不動産業に転職すると公表。
ただ2024年現在、クリスティンさんが2年前に転職し今も何らかの職に就いているのかは不明です。
プレースタイル
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プレーヤーとしての特色・強みとは
チームスポーツにおけるトミー・エドマン選手を一言で表すとしたら、誰もが皆、どのチームも一人は欲しい”ユーティリティプレーヤー”だと口を揃えるでしょう。
知能的で多様なプレースタイルが持ち味で、カージナルス時代はバッテリー(投手と捕手)以外の複数ポジションを守ることのできる守備型選手として重用されてきました。
プロフィールでも触れているように2021年にはナ・リーグのゴールドグローブを受賞。
トレード先のドジャースでは主ポジションのセカンドベース(二塁手)のほか、ショート(遊撃手)を高い守備力でこなすばかりか、打撃面においてもマルチプレーヤーぶりを発揮。
ケガの途中での移籍だったにも関わらず、バントなど細工の利いた小技を駆使し、俊足を生かしては高い出塁率を誇るなど、巧みなスモールベースボールを展開します。
さらには、チャンスやプレッシャーのかかる場面でヒットをよく打つクラッチヒッターとしての役割も果たし、攻守にわたってチームに貢献。
ポストシーズンも輝きを失うことはなく、リーグチャンピオンシップシリーズMVPまで獲得する活躍を見せたのでした。
頭脳明晰な素顔
引用元:dodgers
Los Angeles Dodgers Instagram
打力守備走力と隙の無いユーティリティプレーを誇るトミー・エドマン選手ですが、単に野球IQが高いだけではありません。
彼には学力面においてもロジカルな頭脳と高いインテリジェンスが備わっているのです。
驚きの学業成績
トミー・エドマン選手は、学業とスポーツの両方に打ち込み、大学は奨学金を得て入学。
アメリカの超名門、スタンフォード大学でMathematical Computational Science(数理的計算科学)を専攻します。
卒業時には科学、テクノロジー、ソシオロジー(社会学)の学位を取得。
運動選手を兼ねていたにもかかわらず頭の良さは群を抜いており、傑出した学業成績を残す優等生でもありました。
Mathematical Computational Scienceとは
数学的計算科学は、数学のアイデアや解析手法を基に数学的モデルとその定量的評価法を構築し、コンピュータシミュレーションを用いて自然現象や複雑な科学技術上の問題を解明する学問分野。
全米でも最高峰のエリートを輩出する同大において、大学GPA(学校での成績平均値のことで4.0が最高評価点)3.82を記録。
一般に大学生の《平均》GPAが3.1
GPA 2.4~3.4で《優秀な成績》
GPA 3.5~最高点4.0で《大変優秀な成績》
とされるグレードポイントが3.82だったということ。
例年、世界大学ランキング上位にランキングされてきたスタンフォード大学(2024年は第2位、ちなみに日本の最高学府・東京大学は毎年30位前後の位置付け)。
トミー・エドマン選手はスタンフォード大学進学後は学業オンリーではなく、同校のベースボールチームに所属して3シーズン、プレーしました。
その間(かん)、大学野球オールスターに選出されたり最優秀守備選手に選ばれるなど実績も重ねてきたことから、日本式に言うとまさに文武両道を極めたことになりますね。
卒業時はスタンフォード大学の歴代ベースボール選手の中でのNO.1に!
同大チーム史上、最も高い成績をおさめたというのですから本当に凄い。
これらの逸話を知ったうえで改めてトミー・エドマン選手の過去の発言を見返してみると、一言ひと言が聡明で賢明さに溢れており、つくづく感心させられてしまいます。
最後に・・・
今季、トミー・エドマン選手の背景にある多文化的多様性は、チームワークを重んじる彼のベースボールプレイヤーとしてのゲームアプローチにうまく反映されていました。
そして、移籍後はじめて知ったそのプレースタイルやインタビューなどからは、謙虚で誠実でひたむきな情熱がダイレクトに伝わり、エドマン選手のファンを大いに増やしました。
ド軍の他選手にも共通するチームスピリットにぴたりとフィットした彼の活躍を、ぜひ来シーズンもドジャースの一員として見守り応援したいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。