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MLBプレーオフからワールドシリーズへ!プレッシャーのかかるチームリスト

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

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9月23日(日本時間24日)、米スポーツ専門ネットワークESPNのブラッドフォード・ドゥーリトル記者は、MLB2025ワールドシリーズで優勝を狙うチームのなかで最も重圧のかかるチームはどこなのかを、独自のプレッシャースケールから導き出しランク付け。

ESPNのこのシステムは、ビル・ジェームズ氏の「プレッシャーポイント」計算法に基づき、測定可能な要素を加味し機能させたもの。現在ポストシーズン進出を懸けている球団の背景や今シーズンの成績も考慮しつつ、シミュレーションによってはじき出されたランキングです。

今回は、そこで名前の挙がったチームの中からランク15までを紹介していきます。

それではどうぞ。

※文中の成績状況は、日本時間9月25日時点のものです。

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ワールドシリーズへの重圧ランキング

下記の「最終リーグ優勝」とは、リーグチャンピオンシップシリーズで勝利(それぞれのリーグチャンピオンに輝き)し、ワールドシリーズ進出を決めたことを意味します。

【プレッシャー指数/ランキンググラフ】

Rank1. ミルウォーキー・ブルワーズ
プレッシャー指数: 109.5
最終リーグ優勝:1982年
ワールドシリーズタイトル獲得:なし

ブルワーズは昨年、2年連続6回目の中地区優勝を果たし、ポストシーズンではワイルドカードシリーズでメッツに1勝2敗で敗退。

今季2025シーズン予想ではプレーオフ進出の可能性は低いと見られていましたが、結果は球団史上最高のシーズンを送っており、ワールドシリーズ初制覇に向け絶好の位置にいます。

ナ・リーグ移動前のア・リーグ時代、1982年には両リーグトップのチーム本塁打216本という強力打線を武器に初の地区優勝。リーグチャンピオンシップシリーズで初のリーグ制覇を成し遂げましたが、ワールドシリーズではMLB最下位のカージナルスに3勝4敗で惜敗した苦い経験が…。

直近の2023年には2年ぶりの地区優勝を飾ったものの、ワイルドカードでDバックスに敗れています。

Rank2. サンディエゴ・パドレス
プレッシャー指数: 108.0
最終リーグ優勝:1998年
ワールドシリーズタイトル獲得:なし

パドレスは既存の選手のみならず、今季トレードデッドラインまでに獲得したメンバーの中にも、来年フリーエージェントとなる見込みの選手が少なからず存在しているため、チームの内情として切羽詰まったプレッシャーがかかっているようす。

市場に出る可能性を秘めた選手としては、昨季トレード移籍して4ヶ月目に球団史上2度目となるノーヒットノーランを達成したディラン・シース、MLB史上初3つの球団それぞれで首位打者となったルイス・アラエス、彼らはともに2025年までの契約であり、最短FAは2026年。

他に、25年シーズン1年+相互オプション契約のマイケル・キング、来年にはアービトラージ資格(裁定取引)が得られるロベルト・スアレス(選手オプション)といった投手陣もいます。

これらのFAリストと、今季トレード期限ギリギリでの球団フロントオフィスの動きを照らし合わせると、パドレスにとって勝利をつかみ取る時期はまさに今しかない、とされました。

Rank3. シアトル・マリナーズ
プレッシャー指数: 107.8
最終リーグ優勝:MLB30球団で唯一進出経験なし
ワールドシリーズタイトル獲得:なし

今季トレードでマリナーズがジョシュ・ネイラーとエウヘニオ・スアレスを獲得したことは、 ”今すぐ勝ちを呼び込む” 本気度合いがダイレクトに伝わってきますが、両選手ともシーズン終了後にはフリーエージェントとなる身。

また、カル・ローリーの歴史的なシーズンは今回のプレッシャー指数には反映されていないうえ、来年以降も彼がこのレベルを維持する保証はどこにもないわけで、そういった意味合いからもチームにかかる重圧は計り知れません。

メジャーリーグ球団の中で唯一リーグ優勝経験のないチームとして、今シーズン後半戦になって地区首位の座に立ったマリナーズでは、チーム創設以来ガチのプレッシャーが高まっています。

Rank4. クリーブランド・ガーディアンズ
プレッシャー指数: 106.5
最終リーグ優勝:2016年
ワールドシリーズタイトル獲得:1948年

シーズン終盤の猛攻とまさかのタイガースの失速とが相まって、ガーディアンズが当ランキングのこの位置にランクイン。

ワールドシリーズ(WS)初出場は、さかのぼること1920年。この年チームは首位を快走していましたが、8月のヤンキース戦で悲劇が…。相手投手の投じたボールが当時インディアンスのレイ・チャップマンの頭部を直撃し、翌日チャップマンが逝去。その後シーズン中選手達は喪章をつけてプレーし、初の世界一に輝きました。

それから28年ぶりとなる1948年に2回目のワールドシリーズ制覇。以降、チームがWS進出を決めたのはインディアンス時代の2016年。ペナントレースを制し、ア・リーグチャンピオンとしてカブス(ナ・リーグ)と対決しましたが3勝4敗で敗れています。

Rank5. トロント・ブルージェイズ
プレッシャー指数: 105.1
最終リーグ優勝:1993年
ワールドシリーズタイトル獲得:1993年

エクスパンション(リーグ拡張)で創設されたチームとしては唯一の2年連続ワールドシリーズ優勝を誇るブルージェイズ

昨季は地区5位に沈んだものの、今シーズンは序盤から大きく躍進したことで、30年以上MLBチャンピオン決定戦から遠ざかっていた球団が再び脚光を浴び、と同時ににわかに緊張感も高まっています。

そしてブルージェイズにも又、ボー・ビシェット(打率ア・リーグ3位)、マックス・シャーザー(3度のサイ・ヤング賞)、クリス・バシット(23年の最多勝利投手)といった2025年までの契約で、最短FAを2026年に控える大物フリーエージェントが何人もいる状況。

現在、シーズン数試合を残したところでヤンキースにア・リーグ東地区トップタイに並ばれたこともあり、まずは地区優勝に向け1試合も落とせない争いが続きます。

Rank6. ニューヨーク・メッツ
プレッシャー指数: 104.6
最終リーグ優勝:2015年
ワールドシリーズタイトル獲得:1986年

ナショナルリーグのワイルドカード最後の1枠を狙うチームはどこでしょう。

メッツのファンたちは皆、今季開幕前のオフにフアン・ソトが加入した時点ではポストシーズン進出を確実視していました。

実際には、終盤戦の重要な試合で幾度となくミスを犯し、現在チームは首位フィリーズに12ゲーム差をつけられ重いプレッシャーにさらされているところ。

もしもメッツが限られた時間の中で、ナ・リーグ最後のポストシーズン進出枠を獲得できれば、精彩を欠いた後半戦の不振は ”なかったモノ” としていったんリセットされ、そこからプレーオフで上位進出を果たせば、ファンの期待に報いることができるかもしれません。

Rank7. ニューヨーク・ヤンキース
プレッシャー指数: 104.5
最終リーグ優勝:2024年
ワールドシリーズタイトル獲得:2009年

アメリカンリーグのディフェンディングチャンピオン!それで十分ではないかーーなどとは誰一人として、これっぽちだって思わないーーそれが名門ヤンキースの宿命。

昨年10月、両リーグの「最高勝率」球団どうしの対戦でいうと、1995年の地区シリーズ導入以降では2020年以来、4年ぶり5度目となったワールドシリーズ。結果は1勝4敗でドジャースに完敗でした。

ヤンキースが直近最後にMLB世界一決定戦を制したのが、フィリーズを下し9年ぶり7回目のチャンピオンに輝いた2009年。で、それから16年が経過した今、常勝チームに求められるのはただ一つ、再びまたワールドシリーズを制覇し優勝トロフィーを頭上高く掲げることのみなのです。

Rank8. デトロイト・タイガース
プレッシャー指数: 102.8
最終リーグ優勝:2012年
ワールドシリーズタイトル獲得:1984年

昨シーズンは地区3位からワイルドカードを突破しポストシーズンへと駒を進めたのですが、今年はシーズンを通し、ほぼア・リーグ中地区首位に立ち続けてきたタイガース

一時はガーディアンズに2ケタのリードを築いていた時期もあり、プレーオフ進出は確実とみられていたはずが、ここにきて雲行きが怪しくなってきました。

40年間タイトルから遠ざかっていることがチームのプレッシャー指数を大いに高めてしまったのか、今になって地区首位の座を明け渡すことになろうとはだれも予測がつきませんでした。

ただ、たとえプレーオフ早期敗退に終わったとしても、タイガースファンは若い選手層の厚さと充実したファームシステム(マイナー制度)に慰めを見いだすはず、ともされています。

Rank9. フィラデルフィア・フィリーズ
プレッシャー指数: 101.4
最終リーグ優勝:2022年
ワールドシリーズタイトル獲得:2008年

このシステムで最も重視される要素、”勝利渇望ポイント” から見れば、フィリーズは2008年のWSタイトルと2022年のナ・リーグ優勝を経験しているため、このカテゴリーのスコアは低く抑えられました。

しかし、主要選手らの迫りくるフリーエージェントの波と、平均年齢で2位にランクインするベテラン層を擁するチームであることから、プレッシャー指数ではトップ10入りしてこの順位に。

19世紀から存在する古豪球団フィリーズは、これまで積み上げてきた成果を3度目のワールドシリーズ制覇という形で結実させることが求められています。

Rank10. シンシナティ・レッズ
プレッシャー指数: 101.2
最終リーグ優勝:1990年
ワールドシリーズタイトル獲得:1990年

プレーオフ進出の可能性をかけ、ナショナルリーグのワイルドカード最後の1枠を争うシンシナティ・レッズ

今シーズンは、スター選手のエリー・デラクルーズ以外にも、内野手からライトへポジション変更し結果を出したノエルビ・マルテ(23歳)、そしてハンター・グリーン(26歳)、ニック・ロドロ(27歳)、アンドリュー・アボット(26歳)といった若手先発陣の躍進も光りました。

レッズはこれまでにワールドシリーズ優勝5回を誇る古参チームですが、最後にワイルドカード(WCS)進出を果たしたのは2020年。翌シーズンオフには年俸削減のため、球団側は当時の主力選手放出に舵を切り、以来プレーオフ出場からは遠ざかったままです。

Rank11. シカゴ・カブス
プレッシャー指数: 99.9
最終リーグ優勝:2016年
ワールドシリーズタイトル獲得:2016年

9月中旬、ポストシーズンへの切符を5年ぶりに手にし歓喜に沸いたシカゴ・カブス

2020年のワイルドカード進出以降は4シーズン連続でプレーオフ出場を逃してきましたが、それでもファンの期待を一身に浴びてきた人気球団でもあります。

シーズン後半戦の打撃不振はあったものの、ここからプレッシャーをはね退け、各トーナメントを勝ち進めることができるでしょうか。

Rank12. アリゾナ・ダイヤモンドバックス
プレッシャー指数: 99.4
最終リーグ優勝:2023年
ワールドシリーズタイトル獲得:2001年

2023年は地区2位からワイルドカードで2位に入りポストシーズン進出。リーグチャンピオンシップシリーズでフィリーズを下し、22年ぶりのナ・リーグ優勝を決めたDバックス

ただ今年は昨季に続き、さほどプレッシャーのかからないシーズン展開になっている様子。なぜなら今季わずかに見えた希望の星は、メッツの低迷が継続することでのみ輝ける状況だったから。

ドジャースが地区優勝を決めた対戦で敗れたチームは現在、ナ・リーグのワイルドカード最後の1枠を争う中でメッツとは2ゲーム差となっています。

Rank13. ボストン・レッドソックス
プレッシャー指数: 99.3
最終リーグ優勝:2018年
ワールドシリーズタイトル獲得:2018年

2023年は2年連続で地区最下位、2024年が地区3位、そして2025年シーズンではアメリカンリーグ東地区で首位タイのヤンキース、ブルージェイズに次ぐ3位をキープ中の伝統チーム。

1903年から始まったワールドシリーズの初代王者レッドソックスは今季、2021年以来となるポストシーズン出場権獲得のチャンスがあり、その大事な対戦カードをホームのフェンウェイ・パークで決めようとしているところです。

Rank14. ヒューストン・アストロズ
プレッシャー指数: 97.3
最終リーグ優勝:2022年
ワールドシリーズタイトル獲得:2022年

同地区争いを繰り広げていたマリナーズがア・リーグ西地区を制したことで、アストロズは10年近く守り続けた地区優勝という栄光を手放すことになりました。

現在まで地区優勝8回、ワイルドカード獲得3回を誇るチームは、選手不足に悩まされているわけではありませんがロースターの高齢化が進んでおり、現在の平均年齢はMLB全体で9位。

8年にも渡って続いたプレーオフ連続出場の望みが薄れ、勢い自体も下降しつつあるチームは今、残り最終週末3試合すべてに懸け全力を尽くそうとしています。

Rank15. ロサンゼルス・ドジャース
プレッシャー指数: 90.0
最終リーグ優勝:2024年
ワールドシリーズタイトル獲得:2024年

ドジャースの ”勝利渇望ポイント” は昨シーズンの世界制覇をもって一度リセット。…したと思われましたが、2025年シーズンもまた彼らは自らにプレッシャーをかけているようです。

実際に重圧指数だけでは推し量れないほど、「優勝を逃したシーズン」=(イコール)このチームの場合、少なからず軽い失望感を世間に呼び起こしてしまうのですから。

さらに今年のドジャースには、勝ちにこだわる大きなソフトファクターが一つありました。それは、クレイトン・カーショウにとって最後のシーズンを2年連続の優勝で引退させたいという思いがチーム内に強く渦巻いているということです。

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