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5年目の真実!スカウト予想を覆した?2021年ドラフト12人の今

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページへようこそ。

メジャーリーグ(MLB)の運命を左右する運命のドラフト会議まで、あと1か月半。現在はまさに大学野球の全米トーナメント(NCAAリージョナル)が開催されており、スカウティングの最終盤としてスカウト陣が熱い視線を注ぐシーズンです。

そんな中、MLB公式サイトでサム・ダイクストラ記者ら3人のエキスパートによる、非常に興味深いレポートが発表されました。

球団のフロントが何年もかけて分析を重ねるドラフトですが、野球の専門家でさえ「数年ののちに何が起こるか」を確実に予測するのは不可能です。MLB.comの記者たちは、あれからちょうど5年が経過した2021年ドラフトを振り返り、各球団が下したその後の ”答え合わせ” をしています。

  • 当時の下馬評: 有名大学のスター投手や、超大物高校生遊撃手に注目が集中
  • 5年後の現実: 実際に驚異的な貢献を見せているのは、中位・下位指名で獲得された大学出身の選手たち

今回はこの記事の中から、上位指名で高い期待を背負ったエリートたちの現在地や、まさかの下位指名からワールドシリーズのヒーローやタイトル候補へと登り詰めた選手たちをピックアップ。

スカウトたちの予想を様々な形で裏切った、それぞれのストーリーをお届けします。

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あれから5年、メジャーリーグの未来を担う12人の成長物語

2021年のドラフト当時を思い返してみると、世間の注目は一握りのエリートたちに集中していました。将来を嘱望された超大物高校生遊撃手、名門ヴァンダービルト大学の剛腕たち、そして全体1位で指名された強打の捕手…。

ところが、5年という月日が流れた現在、球界の主役に躍り出たのは、当時はけっして最注目とは言い難かった大学出身の投手たちでした。事実、現在のMLBで最重要視される貢献度指標「bWAR」の上位を占めるのは、1巡目20位以降に指名された投手ばかりという驚きの結果が出ています。

形勢を一変させたのは投手だけに限りません。

これから紹介する12人の物語には、ドラフト時の評価とプロ入り後の実績がダイナミックに様変わりしていく様子が描かれています。

選手への期待度がプロ入り後にどう変化していったのか――そこには、机上の分析通りには決して進まないスカウティングの難しさと、野球という予測不能なスポーツ特有のドラマがありました。

ドラフト1巡目。それは、数千人のアマチュア選手の中から選ばれたエリートの称号。であると同時に、彼らは巨額の契約金とともに「チームの象徴」としての重圧も背負うことになります。

その才能がメジャーの舞台で花開くかどうかは、球団の育成計画に噛み合い、本人がメジャーの壁をどう乗り越えるかにかかっています。

まずは、期待を受け止めながら戦う上位指名選手のリアルな現在地から見ていきましょう。

  • 指名順位: 1巡目(全体28位)
  • 当時の期待: パワーとスピードを兼ね備えた、ポテンシャル抜群の高校生遊撃手。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
抜群の身体能力とショートとしての高い守備力が高く評価され、今年の春まで「全米TOP100プロスペクト(有望株)」の常連だったウィリアムズ。現在は念願のメジャー昇格を果たしていますが、最高峰の舞台は甘くありませんでした。スイングの穴を徹底的に突かれ、現地5月13日(水)の時点でメジャー通算三振率40%と、現在は大きな壁にぶつかっています。

【今後の展望】
しかし、彼はまだ22歳(6月25日で23歳)。発展途上の段階であり、課題を修正して本来のポテンシャル(天井)へと到達するための時間はたっぷりと残されています。
同じ2021年ドラフト組であるカイル・マンザード(2巡目)やメイソン・モンゴメリー(6巡目)といった同期たちを抑えて「レイズのベスト指名」に選ばれたその才能。スイングの穴さえ克服すれば、レイズを牽引する「走・攻・守が揃った看板選手」へ大化けする可能性を秘めています。

  • 指名順位: 1巡目(全体4位)
  • 当時の期待: 2021年ドラフト組の中で「最高評価」を受けた、超大物の高校生遊撃手。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
レッドソックスにとっては1967年以来のハイディジット(高順位)となる全体4位指名、球団史上最高額となる6,664,000ドルの契約金で入団したのがマイヤーです。当時は「コーリー・シーガーの打撃とブランドン・クロフォードの守備を併せ持つ」とまで絶賛され、マイナーでは輝かしい実績を残してきました。しかし、ここ2年間(22〜23歳)でメジャー計92試合に出場しているものの、打率.219、出塁率.273、6本塁打と、現在は世界最高峰のメジャーの壁に直面し、自身の地位を確立しようともがいている段階です。

【今後の展望】
メジャーの適応には苦しんでいるものの、名門レッドソックスが威信をかけて獲得した至宝であることに変わりはありません。彼の覚醒こそが「チーム再建のバロメーター」であり、未来のフランチャイズプレーヤーとしてのファンの期待は今も決して揺らいでいないのです。


  • 指名順位: 1巡目(全体22位)
  • 当時の期待: インディアナ州の高校時代はバスケットボールでもスターだったフィジカルモンスター。「大型の左打ち遊撃手」として、当時から名手コーリー・シーガーに何度も例えられていました。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
マイナーリーグを順調に駆け上がったものの、2024年から2025年にかけては3Aで一時足踏みを経験。しかし、昨年7月にシカゴへ召喚(メジャー昇格)されると、眠っていたパワーが一気に開花しました。これまでメジャー通算123試合に出場し、打率こそ.232ですが、「34本塁打・長打率.503」という驚異的な破壊力を証明。メジャーの舞台で見事にその長打力を爆発させています。

【今後の展望】
一度はメジャーの1歩手前、ファームの最上位で壁にぶつかりながらも、コールアップ後の舞台で見せた適応力と破壊力は本物です。確かな出塁能力(出塁率.316)も兼ね備えており、そのバットは、ホワイトソックスのラインナップにおける中心軸(センターピース)として、いまや絶対的な地位を築いています。

  • 指名順位: 1巡目(全体15位)
  • 当時の期待: ボストン大学出身。高い身体能力と卓越した野球センスを誇る俊足巧打の外野手。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
2021年ドラフト組の中で、最もタフに戦い続けているのがこのフレリックです。現地5月13日(水)の時点で、メジャー通算394試合出場、1358打数は同期の中で最多。2023年夏のデビュー以来、強豪ブルワーズの中でも不動の存在としてキャリアを積み重ねています。

2024年には早くもゴールドグラブ賞を受賞し、翌25年には142試合で「打率.288・12本塁打」をマーク。課題だった打撃でも大きな一歩を踏み出しました。

【今後の展望】
今シーズン序盤の打撃成績こそ、コンタクトの質は維持しつつもやや停滞気味ですが、毎日スタメンに名を連ねる右翼手としての絶対的な地位は何ら揺らいでいません。守備のスペシャリストから、攻守に計算できるチームの主力へと進化を遂げ、まさに常勝ブルワーズの顔としての階段を駆け上がっています。


ドラフト後半戦で見出される「掘り出し物(お宝)」の存在は、球団経営における最大の勝利です。少ない投資で大きな成果を得ることは、チームの戦力層を劇的に厚くし、強豪であり続けるための重要な戦略的ピースとなります。

ここからは、評価を覆してメジャーを震撼させているプレーヤーたちの紹介です。

  • 指名順位: 12巡目(全体363位)
  • 当時の期待: 当時の世界情勢の煽りを受け、スカウトのレーダーから完全に外れていた「無名の大学生捕手」。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
アイビーリーグの1つであり、全米屈指の超難関大として知られる名門ダートマス大学。パンデミックによるシーズン短縮やリーグ戦中止が重なり、そこでの3年間でわずか30試合しか出場できなかったライス。多くの球団が彼の才能を見過ごす中、ヤンキースのスカウト陣だけは注目し続け、12巡目という下位で指名することに成功しました。プロ入り後には、ストライクゾーンの見極めや打球を高く打ち上げる技術を磨くと一気にブレイク。現在は長打率.615を叩き出し、ア・リーグ長打率部門でトップに立っています。

【今後の展望】
いまや名門ヤンキース打線の中核を担い、リーグ屈指の強打者へと昇りつめた最高のシンデレラストーリー。スカウトの粘り強く一途な眼力と、本人の不屈の努力が結実したライスは、球団にとって極上の「掘り出し物」となりました。

  • 指名順位: 3巡目(全体97位)
  • 当時の期待: ペンシルベニア州の無名校(ディビジョン3)から這い上がってきた、壮絶な過去を持つ不屈の右腕。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
まるで「映画の台本(ムービースクリプト)のよう」と称されるのが、ミラーのこれまでの歩みです。大学(3部リーグ)でのキャリアが終わりかけていた頃、彼は「1型糖尿病」という大きな困難に直面しました。しかし、難病を抱えながら過酷なトレーニングと食事管理を徹底。体重と筋力を増やしたことで球速が爆発的に向上し、1部リーグの大学へ編入。みごとオークランド・アスレチックス(現在のアスレチックス)から3巡目指名を勝ち取ったのです。2024年に中継ぎへ転向後は抑えとして活躍。そして2025年、パドレスへ移籍してからは、もはや「攻略不能(アンヒッタブル)」な剛腕として君臨しています。

【今後の展望】
アスレチックスの2021年ドラフト組からはすでに8人がメジャーデビューしていますが、その中でもミラーの存在感は群を抜いています。病魔を克服し、球界最速のクローザーへと登り詰めたその不屈の精神は、過小評価されていた大学出身投手たちの筆頭格。新天地パドレスでも、対戦相手に絶望を与える “死神”(”Reaper”)として恐れられています。


  • 指名順位: 2巡目(全体53位)
  • 当時の期待: バージニア大学出身。高い野球IQと優れたコマンドを誇り、大崩れしない即戦力として期待された左腕。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
当時、レッズの1巡目指名だったマイルズ・マクレインも堅実に成長していますが、この年の真の主役はアボットです。彼は大学3年目を終えた時点で一度プロ入りを拒否し「大ギャンブル」に打って出ました。自らの価値をさらに高めるため、それまでのリリーフから先発へと転向し、大学4年生(シニア)としてもう1年プレーすることを選択したのです。
この賭けは見事に的中し、レッズと契約。メジャー昇格後は驚異の強靭さを見せつけ、ここ3シーズン連続で20試合以上に先発登板を果たしています。

【今後の展望】
今や、この2021年ドラフト組の中で単独トップとなる通算bWAR「12.2」という圧倒的な数字を叩き出すまでに、自身のステージを上げました。
「大学4年生の指名(シニアサイン)」という、通常であれば契約金を低く抑えられがちな逆境を実力でねじ伏せ、同期の全エリートたちの頂点に立ったアボット。彼もまた、過小評価されていた大学投手を象徴する一人です。

  • 指名順位: 6巡目(全体174位)
  • 当時の期待: カリフォルニア・ポリテクニック州立大学時代にトミー・ジョン手術を受けた直後。高いポテンシャルを秘めながらも、故障というリスクを背負っていた大学出身右腕。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
指名されたのは、術後まもない2021年7月。マリナーズは彼と契約すると、球団施設でじっくりとリハビリを行わせました。この果断な投資は見事に実を結び、2023年にメジャーデビュー。2025年には先発ローテの柱へと急成長を遂げました。この年、自身初となるオールスターゲームに選出されただけでなく、サイ・ヤング賞投票でも票を得るまでに。名実ともにリーグを代表する先発投手の一員となっています。

【今後の展望】
マリナーズはこのドラフトで、4巡目のブライス・ミラー、そして6巡目のウーと、現在のローテーションを支える二大右腕をダブルで獲得する神がかり的な眼力を見せました。
なかでもウーの貢献度は凄まじく、積み上げた通算bWAR「7.8」は2021年ドラフト組の中で堂々の第3位。故障リスクを恐れず、その才能を信じ抜いたマリナーズのスカウティングの勝利であり、ウー自身もそれに応える圧巻のパフォーマンスを続けています。


  • 指名順位: 2巡目(全体59位)
  • 当時の期待: ネブラスカ大学時代に大学球界最優秀の二刀流選手に贈られる「ジョン・オルルッド賞」を受賞。遊撃手としても多球団から高く評価されていたアマチュア界のスター。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
多くの球団が野手としての才能に目を向ける中、ブレーブスは彼を「先発投手」として育てる決断を下しました。大学時代は最終年にクローザーとして投げたのみでしたが、球団スカウトは彼の球質の良さから先発としての適性を見抜いたのです。現在は肘の骨片(遊離体)除去手術を受け、リハビリのため戦線離脱中ですが、健康な時のパフォーマンスは圧巻の一言。これまでメジャー通算38試合に先発し、「防御率3.23・WHIP 1.007・被安打率.222」という抜群の安定感を誇っています。

【今後の展望】
二刀流のスターから、先発ローテーションの柱へと見事な転身を遂げたシュウェレンバック。
リハビリが順調に進み、ひとたびマウンドに戻れば、その支配的な投球でチームを勝利に導くことは過去の数字が証明しています。故障を完全に乗り越えたとき、彼はメジャー屈指の右腕へとさらなる進化を遂げるはずです。

  • 指名順位: 3巡目(全体72位)
  • 当時の期待: 高校では野球とアメフトを兼任し、その前はバスケやゴルフも行っていた類まれな身体能力を誇る元二刀流選手。野手としての素質も高く評価されていた、学生スポーツ界屈指のマルチアスリート。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
2021年のパイレーツは、全体1位で指名した強打の捕手ヘンリー・デービスの契約金を抑え、その浮いた予算をチャンドラーら高評価の高校生有望株たちへ出資するという攻撃的なドラフト戦略をとりました。現在は投手に専念している彼ですが、その短いキャリアにおいてすでに「奪三振率9.0・被安打率.206」という驚異的なスタッツをマーク。打者を力でねじ伏せる圧倒的な球威(スタッフ)を披露しています。今後は、長いイニングを投げ先発ローテに定着し続けるためには、捕手の構えた位置へ正確に投げ分けるコマンドの向上が課題です。

【今後の展望】
ポテンシャル(天井)の高さにおいては、2021年ドラフト組の中でもトップクラス。課題であるコントロールの安定さえクリアすれば、チームの未来を担う絶対的エースへと進化を遂げるはず。そのマウンドで見せる若き才能の輝きは、ファンに無限のロマンを抱かせてくれます。


  • 指名順位: 4巡目(全体107位)
  • 当時の期待: パデュー大学ノースウェスト校出身。契約金35万ドルで入団した、先発ローテの層を厚くすることに期待がかかった実力派右腕。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
Dバックスの2021年ドラフトといえば、全体6位指名で「未来のスター候補」と絶賛された超大物高校生、ジョーダン・ロウラーに大きな注目が集まっていました。しかし、ロウラーが相次ぐ怪我によってメジャーでの成功を掴めずにいる一方、球界を驚かせているのがこのパトリック。2023年だけで2度のトレードを経験するという激動のキャリアを経てブルワーズへ移籍すると、昨年は先発として、そして今季は主に先発とリリーフを兼任する「スイングマン」として無くてはならない存在へ大化けしました。40イニング以上を投げているメジャー全130投手のうち、トップ20に名を連ねるほどの驚異的なブレイクを果たしています。

【今後の展望】
1巡目の超エリートが苦しむ中、2度のトレードという逆境を跳ね除けリーグ屈指の安定感を掴み取りました。元々の指名球団であるDバックスのスカウト陣の眼力の高さはもちろん、環境の変化に適応し続けた本人のタフな精神力が見事に融合した結果と言えるでしょう。ブルワーズの命運を握るユーティリティ(万能)投手として、今まさに全盛期を迎えています。

  • 指名順位: 11巡目(全体342位)
  • 当時の期待: 大学を3年間で3校渡り歩き、ドラフトのわずか2か月前にトミー・ジョン手術を受けたばかり。故障リスクから順位こそ11巡目まで落ちたものの、ドジャースが規定額を超える19万7500ドルの契約金(オーバースロット)を投じた、隠れ実力派左腕。
現状と課題、そして今後の展望

【現状と課題】
手術からの長いリハビリ期間中、ドジャースの最先端施設で肉体を徹底的に鍛え上げたロブレスキー。復帰すると、持ち前の優れた「球の回転(スピン)感覚」に加え、球速が劇的にアップするという躍進ぶり。その才能が一気に花開いたのが、昨秋のワールドシリーズでした。重要な局面で4試合連続無失点という圧巻の投球を披露。その勢いはフロック(まぐれ)ではなく、今シーズンはスター軍団の先発ローテの真ん中へ堂々と定着。ここまで9試合(8先発)に登板し、「6勝2敗・防御率3.07」という圧巻のスタッツで投手陣を支えています。

【今後の展望】
11巡目という低予算の指名でありながら、トミー・ジョン手術直後のリスクを恐れずに最高額のボーナスをプラスして囲い込んだ球団のスカウト力、そして球界随一とされる育成力が見事に結実した最高傑作です。
「世界一の立役者のひとり」という栄誉を引っ提げ、今や常勝チームに欠かせない若き左腕として、ドジャース黄金時代の一翼を担っています。


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