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2026WBC展望┃スタットキャストで判明!優勝を左右する6つの鍵

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページ――。

いよいよ開幕する2026年WBC。

MLB公式サイトでは、統計アナリストのマイク・ペトリエロ氏が、前回大会の「スタットキャスト(高度解析システム)」データを基にした興味深い分析を公開しています。

「データや数字は少し難しそう……」と感じるかもしれませんが、実はそこには、今大会の勝敗を分ける ”次なる激闘のヒントが凝縮されています。

本記事では、専門的な統計をどこよりも分かりやすく噛み砕いて解説します。

世界一をかけた戦いが始まる前に、数字が明かす野球の深淵を一緒にのぞいてみませんか?

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前回の驚きから今回の確信へとつながるストーリー

まず知っておかなければならないのは、

WBCで展開される野球は、私たちが普段目にしているメジャーリーグのスタイルとは別ブランドと言っていいほど中身が違うということ。

前回の2023年大会、チェコの電気技師(サトリア投手)が大谷翔平から三振を奪ったシーンは、観る者にかなりのインパクトを与えました。

あのような ”何が起こるかわからない” 意外性こそがWBCの醍醐味であり、データで見るとさらにもっと面白い事実が浮かび上がってきます。

 数字で見る WBC vs MLB 

三振率(約22%)こそMLBと変わりませんが、決定的な差は出塁率ヒットの出やすさでしょう。

指標2023 WBC2025 MLB(昨季)
打率.265.245
出塁率.358.315
四球率11%8%
mic
mic

WBCの方が圧倒的にランナーが出るんだ!

特に注目すべきは、BABIP(バビップ)という指標です。

ホームランと三振を除いた「バットに当たってグラウンドに飛んだ球」が、どれだけヒットになったかを示す割合(=グラブをすり抜けてヒットになる確率)のこと。

この「.326」という数字、もしメジャーリーグで1シーズン通して記録されたら、150年以上の歴史の中で史上最高になってしまうほどの異常な高さなのです。

リリ
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なぜこんなにヒットが出るの?

理由はいくつか考えられます。

  1. 対戦データの不足(スカウティングしきれていない)
  2. 急ごしらえチームゆえの守備連携の難しさ
  3. 実力差のあるチーム同士の対戦
  4. 短期決戦特有のスモールサンプル(わずか数試合の限定的データ)

理由は多々あれど、結論はひとつ。

安打がたくさん出て、ランナーがどんどん溜まるエキサイティングな展開になりやすいのがWBC。

「とにかくヒットが飛び交う試合が見たい!」というファンにとって、これほど最高の舞台はありません。

2つ目の鍵は、優勝候補筆頭のアメリカ代表(Team USA)の変貌についてです。

前回2023年大会、アメリカは準優勝しましたが、実は「投手力」に関しては、決してトップクラスを揃えたわけではありませんでした。

前回のアメリカは「速球派」ではなかった?

驚くべきことに、前回大会のアメリカ代表の平均球速は92.4マイル(約148.7キロ)。

これは全20チーム中9位という意外なほど平凡な数字で、イタリアやパナマと同レベルだったのです。

その理由は、先発陣の顔ぶれにあり、アダム・ウェインライト(当時:約138.2キロ)、カイル・フリーランド(約143.4キロ)等々、

実績はあるものの、全盛期のスピードで押すタイプではないベテランが中心だったからです。

 2026年 USAのマウンドは「火を吹く」 

しか~し!今年の顔ぶれたるや…データ上、前回とは明らかに別物のチームになっているではありませんか。

今回選出された投手16人の昨シーズンの平均球速は95マイル(約152.9キロ)!!前回の平均を大きく上回っています。

注目すべきは、その圧倒的な球威です。

  • タリック・スクーバル & ポール・スキーンズ:球界の至宝サイ・ヤング賞コンビが先発
  • メイソン・ミラー:人類最速のクローザーが王座奪還に向けた最後の砦として君臨

なんと、選ばれた16人のうち15人が、前回大会のチーム平均を上回る剛速球を投げ込みます。

唯一の例外はレジェンド、クレイトン・カーショーですが、彼は引退表明後の「保険」として控えに回るという贅沢過ぎる存在。

今年のチームUSAは、卓越したスキルと見る者を圧倒するスピードを融合させ、世界の頂点だけを真っ直ぐに見据えています。

メジャーのスター軍団であるアメリカとドミニカ共和国が、ともに非常に強い打球を飛ばしてくるのは、ある意味予想がつくことかもしれません。

しかし、データで見るとその突出ぶりは凄まじいものでした。

 ハードヒットで他を圧倒  

ここで、3つ目の鍵として注目したいのが、ハードヒット率(Hard-hit rate)という指標。

Statcast(スタットキャスト)による定義で、打球速度が95マイル(約153キロ)以上だった割合のこと。つまり「どれだけ力強い打球を飛ばしたか」という、打撃の質を示す数字です。

前回大会、全チームの平均ハードヒット率は35.7%でした。ところが、アメリカとドミニカの2チームだけは別次元の数字を叩き出していたのです。

なんと、全チーム中でこの2カ国だけが42%の壁を突破。打球のほぼ半分が「爆速」だったというわけです。

 日本の「個」 vs 両国の「層」 

ただ、面白いのが、個人ランキングで見ると日本勢も負けていなかったという点。20打席以上の打者の中で、ハードヒット率のトップ4のうち3人は侍ジャパンメンバーでした。

ところが、日本は下位打線では小ワザやコンタクト重視タイプが増えるのに対し、アメリカとドミニカは1番から9番まで全員がボールを粉砕できるパワーの持ち主。

これが「個」と「層の厚さ」の差、ということのようです。

 2026年 さらに激化するパワー勝負 

そして、この傾向は今大会でも変わりそうにありません。

今回選出されたメンバーの、昨季MLBレギュラーシーズン・データを見ると、アメリカ代表のハードヒット率が47.3%、ドミニカ共和国は47.2%で、ほぼ同率トップに並んでいます。

まさに最強同士の激突。

この2チームを相手にする投手にとっては、試合開始から終わりまでずっとクリーンアップ(主軸)と対峙しているような、一瞬の油断も許されない究極の緊張感が続くことになります。

4つ目の鍵を開けるために、

前回大会、世界中のファンやアナリストが「日本の投手は一体何を投げているんだ!?」と驚愕した、あの熱狂を振り返ります。

前回2023年大会をリアルタイムで観戦していた世界中の人々が、最も衝撃を受けたもの

それは、侍ジャパンの投手たちが次々と投げ込むエグすぎるスプリットでした。

スプリットの何割を日本人は投げていたか?

データで見ると、その偏りぶりは異常なほど。

大会で投げられた全スプリットのうち、じつに約62%が日本人の右腕から放たれたものでした。

全20チームのうち半数以上の国がスプリットを1球も投げなかった一方で、日本は実に12人もの投手がこの球種を操っていたのです。

その顔ぶれは、まさに豪勢の極み。

  • おなじみのスター: 大谷翔平、ダルビッシュ有
  • その後MLBへ渡った怪物: 今永昇太、山本由伸、佐々木朗希、松井裕樹
  • 国内屈指の使い手: 戸郷翔征、大勢など
リリ
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なんで日本のスプリットは打てないの?

統計データRun Value(100球あたりの失点阻止率)でも、日本のスプリットは大会トップ5に入る極めて価値の高い球種だと証明されています。

さらに恐ろしいのは、日本には「速球」もあったこと。 現に前回大会におけるチーム平均球速(95.5マイル/約153.7キロ)は、あのドミニカ共和国と並んで世界1位でした。

 150キロ中盤の剛速球 + 消えるスプリット 

この無敵の組み合わせがあったからこそ、世界中の強打者たちは面白いように空振りを繰り返したのです。

日本が生み出したこの相乗効果を目の当たりにし、メジャーリーグでもスプリットが見直され再流行が起きたほど、世界に与えた影響は絶大でした。

2023年大会は、日本の若き才能たちが、単なる遠い国の逸材から世界が警戒すべき怪物へと変貌を遂げた歴史的転換点。

MLB.comの統計アナリスト、ペトリエロ氏は、この大会こそが彼らの真価を世界に知らしめた舞台だったと位置づけています。

そこで、5つ目の鍵のヒントとなるのが、

世界に最も鮮烈な衝撃を与えたデータのひとつ、佐々木朗希が記録した異次元の数字です。

 佐々木朗希:世界が目撃「未完の怪物」 

彼の平均球速は100.3マイル(約161.4キロ)。これは全出場投手の中でのナンバーワン。

MLB公式のアドラー記者は当時、佐々木のスタイルを「エリート級の速球とシュート回転、そして別次元のスプリットを持つ反面、完成度はまだ発展途上」と分析していました。

事実、昨季のメジャー1年目では未だ大きな伸びしろを感じさせつつも、リリーフとしてWBCで見せたあの圧倒的な武器が本物であることを、改めて証明して見せたのです。

 山本・今永・松井…そして村上へ 

一方で、山本由伸投手のカーブは大会屈指の“高回転”を記録し、今永昇太投手や松井裕樹投手も、のちにメジャーへ渡るにふさわしい実力をデータで示しました。

また野手では、村上宗隆選手が大会でも屈指の強い打球(ハードヒット)を記録。強打者としてのポテンシャルを世界に印象づけた形です。

 2026年 次に「見つかる」のは誰? 

WBCは、無名の選手が一夜にして人生を変える場所。

前回、ドミニカ共和国の超豪華打線を三者三振に仕留め、その場で契約を勝ち取ったニカラグアのヘバート投手のようなドラマが今年も期待されます。

そして、今回の侍ジャパンで世界が「次なる怪物」としてマークしているのがこの二人。

  • 伊藤大海: 2025年の沢村賞右腕。変幻自在の投球で世界を翻弄するか
  • 佐藤輝明: 40発のセ・リーグMVP。破壊力で勝負する和製スラッガー

彼らが今大会でどんな凄いデータを叩き出し、世界を驚かせるのか。スカウトたちの視線もこれまで以上に熱くなっています。

最後、6つ目の鍵を見ていきましょう。

前回2023年大会、イタリア代表は準々決勝まで進出する健闘を見せましたが、その戦い方は「スモールベースボール」そのものでした。

しかし、データで見るとその攻撃力には大きな課題があったことがわかります。

スモールベースボール:
ホームランに頼らず、バントや盗塁、手堅い守備で1点ずつ積み上げる戦術のこと。

 前回大会は全チームで最弱クラスのパワー 

2023年大会のイタリア打線が放ったホームランは、大会通じてわずか「1本」。

さらに、

打球の質を示すハードヒット率は、全20チーム中下から3番目の20%という低さで、これは大会全体の平均の半分程度しかありません。

当時のメンバーは守備の名手が揃っていた一方で、一発で試合をひっくり返す長打力が圧倒的に不足していたのです。

フロントも一新!新生イタリアの正体とは?

2026年、イタリアの陣容はガラリと変わりました。

ドジャースの元GMネッド・コレッティ氏を招聘し、名捕手だったフランシスコ・セルベーリ氏が指揮を執る新体制は、明らかに「長打力」を補強してきています。

注目すべきは、メジャーで実績を積んだ超若手の新勢力勢です。

  • ドミニク・キャンゾーン: 鋭いスイングから長打を量産、パンチ力抜群のパワーヒッター
  • ジャック・カグリオン: 爆発的な打球速度を誇る、全米注目の超大型・投打二刀流
  • アンドリュー・フィッシャー:圧倒的長打力と選球眼を兼ね備える超有望株(プロスペクト)

今回メンバー入りした9人のメジャーリーガーの、昨シーズンの平均ハードヒット率は43%。

前回の20%から、なんと2倍以上の破壊力を手に入れたことになります。

 「台風の目」になる可能性 

もちろん、アメリカやドミニカのような ”全方位大砲軍団” ではありません。

とは言え、持ち前の堅い守りに長打力が加われば、イタリアは単なるダークホースから、大本命たちにプレッシャーを与える真の脅威へと進化を遂げます。

「イタリア戦は長打を警戒しなくていい」という常識は、2026年大会では通用しなくなりそうです。

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