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ちょっかんライフです。
日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページ――。

2026年、野球界最大の祭典「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」がついに幕を開けます。
開幕を目前に控え、MLB公式サイト(MLB.com)が全20ヵ国の 優勝候補ランキング を発表しました。
今回の格付けは、メジャーリーグを知り尽くした2人の記者が、全チームを交互に指名していくという刺激的なスタイル。
連覇を狙う侍ジャパン、現役最強右腕ポール・スキーンズらを擁する史上最強のアメリカ代表、そしてリベンジに燃えるスター軍団ドミニカ共和国。
上位勢の激突はもちろん、近年、目覚ましい進化を遂げている国々やメジャーとの意外な繋がりまで――専門家ならではの視点で徹底解剖されています。
世界一へのカウントダウンが始まる今、大会の行方を占う究極のガイドとして、その詳細をチェックしていきましょう!

MLBエキスパートによる全20ヵ国・戦力格付けランキング
本記事では、MLBの専門家であるウィル・リーチ氏とマイケル・クレア氏が、指名ドラフト形式で全20ヵ国をランク付けした最新データと多角的な分析をご紹介。
まずは、専門家たちが導き出した期待度ランキングの一覧から見ていきましょう。
WBC2026 期待度ランキング一覧
MLB.comのエキスパートが、各国の現状の戦力と優勝の可能性を考慮して指名したランキングは以下の通りです。
| 順位 | 代表チーム | 指名記者 |
|---|---|---|
| 1 | アメリカ合衆国 | ウィル・リーチ |
| 2 | 日本 | マイケル・クレア |
| 3 | ドミニカ共和国 | ウィル・リーチ |
| 4 | ベネズエラ | マイケル・クレア |
| 5 | プエルトリコ | ウィル・リーチ |
| 6 | メキシコ | マイケル・クレア |
| 7 | カナダ | ウィル・リーチ |
| 8 | チャイニーズ・タイペイ | マイケル・クレア |
| 9 | 韓国 | ウィル・リーチ |
| 10 | イタリア | マイケル・クレア |
| 11 | コロンビア | ウィル・リーチ |
| 12 | オランダ | マイケル・クレア |
| 13 | パナマ | ウィル・リーチ |
| 14 | イギリス | マイケル・クレア |
| 15 | キューバ | ウィル・リーチ |
| 16 | オーストラリア | マイケル・クレア |
| 17 | イスラエル | ウィル・リーチ |
| 18 | チェコ | マイケル・クレア |
| 19 | ニカラグア | ウィル・リーチ |
| 20 | ブラジル | マイケル・クレア |
第1勢力:優勝候補筆頭の「ビッグ3」 (1位〜3位)
大会の主役を担うのは、やはりアメリカ、日本、ドミニカ共和国の3カ国です。
これら「ビッグ3」は、他国の追随を許さない圧倒的なスターパワーと、短期決戦を勝ち抜くための分厚い選手層を誇ります。

| アメリカ (1位) |
|---|
| 2023年大会の準優勝という結果において、最大の懸念点は先発の投手力にありました。当時は実績のアダム・ウェインライト、タフさのランス・リン、安定感のメリル・ケリー、といった布陣でしたが、2026年大会ではこの顔ぶれが劇的に変貌します。全米の至宝ポール・スキーンズと、現役最強左腕のタリク・スクーバルという「地球上で最高の2人」がローテの柱となるのです。打線もアーロン・ジャッジ、ボビー・ウィットJr.、ブライス・ハーパーらMLBの顔が並び、前回以上の破壊力を秘めています。 |

| 日本(2位) |
|---|
| 3度の優勝を誇るディフェンディング・チャンピオンであり、国際舞台での支配力はかつてのキューバを彷彿とさせます。大谷翔平が打者に専念する可能性が高いものの、投手陣は山本由伸に加え、2025年沢村賞右腕の伊藤大海という鉄壁の2枚看板が君臨します。打線にはメジャー移籍が期待される村上宗隆や岡本和真、前回欠場した鈴木誠也が加わり、さらにセ・リーグMVPの佐藤輝明も含めた隙のない布陣は、相手投手に息をつく暇を与えません。 |

| ドミニカ共和国(3位) |
|---|
| 前回大会のグループステージ敗退という屈辱を晴らすべく、伝説の打者アルバート・プホルスが監督としてチームを率います。彼の存在は強固な精神的支柱となるでしょう。フアン・ソト、フェルナンド・タティスJr.、フリオ・ロドリゲスという史上最強クラスの外野陣に、ブラディミール・ゲレーロJr.、マニー・マチャドらが加わる打線は、文字通り相手を「叩き潰す」威圧感を持っています。 |
第2勢力:上位進出を狙う強豪国 (4位〜6位)
トップ3を脅かすのは、国民的な野球熱を背負い、前回大会の雪辱を誓う中南米の強豪たちです。

| ベネズエラ(4位) |
|---|
| ロナルド・アクーニャJr.、ジャクソン・チョーリオ、サルバドール・ペレスの3人はいずれもMLBを代表するパワーと出塁能力を兼ね備えたパワーヒッターです。懸念材料は、エース候補だったパブロ・ロペスがトミー・ジョン手術により離脱が濃厚な点ですが、レンジャー・スアレスを中心とした投手陣の層は依然として厚く、悲願の初優勝を狙える位置にいます。 |
| プエルトリコ(5位) |
|---|
| カーディナルスのレジェンド捕手、ヤディアー・モリーナ監督の下、チームの団結力は随一です。かつてアメリカ代表として出場したノーラン・アレナドが加わり、守護神エドウィン・ディアスやセス・ルーゴといった超実力者が顔を揃えます。島全体の熱狂的な支持を背に、下馬評を覆す粘り強い戦いが期待されます。 |
| メキシコ(6位) |
|---|
| 前回大会で日本と死闘を演じたことで国内の野球人気は爆発。カリブ海シリーズ制覇の勢いそのままに、ランディ・アロザレーナに加え、2025年MLBオールスター選出のジョナサン・アランダ、アンドレス・ムニョスが名を連ねます。特にアレハンドロ・カークは、MLBでもトップクラスの捕手として評価されており、彼のリードが躍進の鍵となるでしょう。 |
第3勢力:番狂わせを狙う実力派 (7位〜13位)
このグループは、MLBの主力級や成長著しい若手を擁し、短期決戦でジャイアントキリングを起こす可能性を十分に秘めています。

| カナダ(7位) |
|---|
| 今大会、同じグループ(POOL A)のプエルトリコを上回るメジャーリーガーを擁しています。ジョシュ・ネイラー、ボー・ネイラー兄弟に加え、肉体改造で知られるタイラー・オニールは開幕戦で3本塁打を放つほどの爆発力を秘めており、史上初のグループ突破を目指します。 |
| チャイニーズ・タイペイ(8位) |
|---|
| ’24年プレミア12制覇という歴史的快挙を遂げた勢いがあります。陳傑憲(チェン・ジェシェン)主将を筆頭に、林昱珉(リン・ユーミン)やMLB球団からの誘いを断りNPB入りを選択した徐若熙(シュ・ルオシー)ら若手投手が台頭。MLB傘下で成長するスチュアート・フェアチャイルドらの合流にも期待です。 |
| 韓国(9位) |
|---|
| かつての栄光を取り戻すべく、復興の舵を大きく切っています。KBOのスターたちに加え、ジャーマイ・ジョーンズやデーン・ダニング、さらにはライリー・オブライエンやシェイ・ウィットコムといった韓国にルーツを持つMLB選手の招集を戦略的に進めてきました。 |

| イタリア(10位) |
|---|
| アーロン・ノラの加入で投手力が飛躍的に向上しました。注目はサムエル・アルデゲリ。彼はイタリアで育ち、MLBまで昇り詰めた史上初の選手であり、世界の野球レベルの偏りをなくし、つり合いを取ることのできる象徴的な存在です。 |
| コロンビア(11位) |
|---|
| 予選を圧倒的なスコアで勝ち抜いた勢いがあります。ホセ・キンタナやフリオ・テヘランといったMLBでの実績豊富なベテラン投手を軸に、再び番狂わせを狙います。 |
| オランダ(12位) |
|---|
| 2025年欧州選手権王者。オジー・アルビーズ、ザンダー・ボガーツといったMLBの豪華内野陣に加え、レジェンドの息子であるドリュー・ジョーンズの参戦が、チームに新たな風を吹き込みます。 |
| パナマ(13位) |
|---|
| ローガン・アレンを筆頭に、過去最高レベルのMLB経験者が揃いました。エドムンド・ソーサらを中心とした打線は、混戦のPOOL A(サンフアン・プール)を勝ち抜く実力を持っています。 |
第4勢力:成長と物語を背負う代表たち (14位〜20位)
野球のグローバルな普及を体現するこれらの国々には、次世代の希望や心を打つストーリーが詰まっています。

| イギリス(14位) |
|---|
| ジャズ・チザムJr.が参戦を決め、ルーシャス・フォックスとの「オール・バハマ(バハマはかつて英国領)」二遊間コンビが結成されます。このスピードとパワーの融合は、大会のダークホースとなる可能性を予感させます。 |
| キューバ(15位) |
|---|
| 第1回大会で未知の強豪として準優勝を飾り、世界を驚愕させたキューバ。今回、MLB現役はヨアン・モンカダのみですが、大注目は44歳で代表入りしたアレクセイ・ラミレス。かつてWソックスで数々の伝説的プレーを見せた名遊撃手の帰還は、古参ファンにとって胸アツ光景となるでしょう。 |
| オーストラリア(16位) |
|---|
| 2024年ドラフトでオーストラリア人として初の1位指名となったトラビス・バザーナが出場。7年前、スマホに「代表入りして1番を打つ」とメモしていた夢が現実となりました。デイブ・ニルソン監督の緻密な継投策を信じ、消防士として戦うティム・ケネリー主将の有終の美を飾ります。 |
| イスラエル(17位) |
|---|
| 現役メジャーリーガー、ハリソン・ベイダーのほかにもMLB経験者と豪華スタッフ陣が多数集結。ブラッド・オースマス監督のもと、戦略的な野球で粘り強く勝利を拾いに行きます。 |

| チェコ(18位) |
|---|
| 消防士や医師(パベル・ハディム監督)が本業の「野球愛」に溢れるチームですが、欧州選手権銅メダルという実力は本物です。「米国や日本で生まれていればプロだった」と言わしめる高いレベルを証明し続けています。 |
| ニカラグア(19位) |
|---|
| メッツの若き主砲、マーク・ビエントスが中心です。格上の国々を相手に、いかに自分たちの野球を貫けるかが焦点となるでしょう。 |
| ブラジル(20位) |
|---|
| ダンテ・ビシェットJr.(メッツに移籍したボーは弟)や、マニー・ラミレスの息子ルーカス・ラミレスら、MLBレジェンドの血を引く次世代が揃いました。未来の発展に向けた種まきのステージとなります。 |
結論:2026年大会が示す野球の未来
2026年WBCの勢力図を俯瞰すると、野球というスポーツがかつてないほど世界規模で深化していることが分かります。
投手力を再構築したアメリカ、圧倒的な支配力を誇る日本、レジェンド率いるドミニカ共和国と、「ビッグ3」はたしかに群を抜いているとはいえ、
イタリアやチェコに見られる自国育成選手の台頭は、世界の野球レベルがグンと底上げされてきた証――。
短期決戦であるがゆえに、
筋書きのないドラマが次々と塗り替えられていく ”予測不能さ” に痺れ、野球の新たな魅力に心震え、ファンの熱狂は大きなうねりを巻き起こしてきたのでしょう。
2026年、私たちは再び、白球が描く世界の頂点への軌跡に立ち会うことになります。
これまでにない激闘の幕開けは、もうすぐそこです。
