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MLB2025昨オフ移籍・トレード契約で活躍中の選手&好調チームリスト

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

日常のなかで、直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げるページーー。

MLBの2025年シーズン、前半戦も終了間近となり、プレーオフ進出を視野に期限となる8月に向けてトレードが活発化するこの時期。

本記事ではいったん、昨2024年オフに実施された移籍契約(再契約含む)の中で、効果を上げているチームはどこなのか、どの選手が活躍しているのか、いったいどれくらいのお金が動いたのか…。

これらの疑問について調べ、前半戦を振り返ってみましたので紹介していきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

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MLB2025 ナ・リーグ/移籍・トレード

※以下に示す「順位」および「各スタッツ(打率、出塁率、長打率、防御率、奪三振率、自責点など)については2025年6月初旬のデータに基づき記載しています。
※2024年、2025年はドル円平均レート150円/ドルで計算し表示しています。未来年の2026年以降はレート143円/ドルで計算。

メッツの場合、なんといっても主戦投手の強化が最大の効果を上げていて、ヤンキースからFAとなったリリーフピッチャー、クレイ・ホームズと契約を交わし、先発投手で起用したことが功を奏しました。

ここまでホームズ投手は13試合13先発で防御率2.95、1イニングあたりに許した出塁数を示す指標WHIP1.19と安定。

【WHIPとは?】
WHIP (Walks and Hits per Innings Pitched)は、投手が1イニングあたりに何人の走者を許したかを示す指標。値が低いほど確実な投球と評価。
<WHIPの計算方法>
WHIP = (被安打 + 与四球) ÷ 投球回
<数値評価の見方>
・低い値:1.00未満=球界を代表するエース級と評価。1.20未満でも十分エース級と評価される。
・高い値:1.40を上回ると安定性に欠ける可能性大。
・平均値:1.20~1.40程度=一般的。

メッツとホームズとの契約金は3年総額3800万ドル約57億円)。

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クレイ・ホームズ

ヤンキース時代の最終年俸600万ドル約9億円)から大幅アップし、年俸内訳は2025年と2026年が1300万ドル約19億5000万円/1ドル150円)、2027年が1200万ドル約17億1600万円/1ドル143円)の*選手オプションとなっています。

*選手オプション:契約期間終了後、選手側がオプションを主張して契約継続するかを選択できる権利のこと。

加えてブレーブスからノンテンダーFAとなっていたグリフィン・キャニング投手を獲得したことも大きな成果。

同選手の今シーズン成績は6月初旬で12試合12先発、防御率2.90。メッツとの契約は1年425万ドル約6億3750万円)で、最大100万ドルの出来高が盛り込まれた内容。

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グリフィン・キャニング

クレイ・ホームズグリフィン・キャニングは、メッツがMLB全30球団トップのチーム防御率2.81に寄与しており、さらにまたナ・リーグ東地区1位をキープする原動力ともなっています。

打撃面においては、フアン・ソトが15年7億6500万ドル(約1147億円)の契約に見合った結果を出したかは後半戦に期待するとして、ピート・アロンソのメッツ残留、再契約に至ったのは球団にツキがありました。

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ピート・アロンソ

今季アロンソは前半戦においてチーム内のトップ打者であり、打率.296、15本塁打、57打点、wRC+173をマークしています。

ピート・アロンソとメッツとの契約は2年総額5400万ドル約81億円)。詳細は、今季の年俸3000万ドル約45億円)、次の26年は年俸2400万ドル約34億3200万円)の選手オプション。

wRC+とは?
wRC+(weighted Runs Created Plus)は、打者の得点創出能力をリーグ平均を基準に評価する指標。打席あたりの得点貢献を数値化し、球場環境の影響を考慮した比較しやすい相対評価。
<wRC+の概要>
得点創出能力の評価:
打者が打席あたりにどれだけ得点に貢献したかを評価。
相対評価:
リーグ平均(100)を基準に、その基準より高ければ平均的打者より得点創出能力が高いことを意味する。例えば、wRC+130ならリーグ平均の1.3倍の得点創出能力があるということ。
球場環境の影響を考慮:
球場による得点の入りやすさ(パークファクター)を考慮して球場ごとの影響を排除した評価を行う。
総合的な打撃力の評価:
打撃成績(四球、ヒット、本塁打など)を考慮した総合的な打撃力を評価する指標。

カブスは2024年オフに最も意欲を持って補強に動いた球団で、4年ぶりのポストシーズン進出を見据えてほとんどの新加入者が戦力として機能している状況。

特筆すべきはその打線で、今シーズンのチーム打点(RBI)355は全球団中1位、平均打率.261はドジャースに次いで全体2位。

また、ピート・クロウ=アームストロング、鈴木誠也、マイケル・ブッシュらオリジナルメンバーの ”覚醒” もありますが、wRC+で突出しているのは昨年チームにいなかった選手たち。

1人はアストロズからトレード移籍のカイル・タッカーでwRC+153、そしてもう1人が捕手のカーソン・ケリーでwRC+152。ともにカブス加入後の「得点貢献度」は群を抜いています。

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カイル・タッカー

タッカーは1年1650万ドル約24億7500万円)の単年契約、ケリーは2年総額1000万ドル約15億円)、年俸にして500万ドルの契約を結びました。

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カーソン・ケリー

新戦力の投手陣を見渡しても皆安定した投球を見せており、中でも2年総額2700万ドル約40億5000万円)でガーディアンズから加入したマシュー・ボイドは開幕投手の今永昇太を欠くなか、先発ローテで要となる役割を果たしており、12先発で防御率3.01、WHIP1.19としています。

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マシュー・ボイド

MLB2025 ア・リーグ/移籍・トレード

フアン・ソトがFAでチームを抜けたとはいえアーロン・ジャッジは依然としてチームを牽引し、その圧倒的活躍が地区トップの座を支えていますが、新加入者たちもそれぞれ大きな存在感を放っています。

まずは、ぶっちぎりの実力を発揮しているのが22年ナ・リーグMVPのポール・ゴールドシュミット

昨季カージナルスでの最終成績は打率.245、22本塁打。本人としては不本意な自己最低シーズンを送った中での移籍でしたが…。

ヤンキースでは今季ここまで、打率.313、73安打、これはリーグ全体でも1位のジャッジに次ぐチーム2位。今年9月で38歳を迎えますが、このまま好調を維持してメジャーリーガーたちの希望の星で居続けてほしいものです。

なお、ゴールドシュミットの契約金は1年総額1250万ドル約18億7500万円)。

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ポール・ゴールドシュミット

投手ではブレーブスからFAとなったマックス・フリードを獲得。ゲリット・コールがトミー・ジョン手術でリハビリ過程にある中で、ヤンキースのエースとして活躍しており、ここまで防御率1.78はア・リーグ3位、81イニングで77奪三振、WHIP 0.94をマーク。

フリードの契約金ですが、8年総額22億1800万ドル。年俸にして2025年と26年が1450万ドル約21億7500万円/1ドル150円)。以降2027年~2032年まで毎年3150万ドル約45億450万円/1ドル143円)が支払われることに。

これは、投手では山本由伸、ゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグに次いで史上4番目、左腕に限ると史上最大の大型契約となっています。

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マックス・フリード

レッドソックスの場合、スタンディング(成績順位)だけを見るとア・リーグ地区4位に沈んでいますが、2024年オフシーズンの補強がなければ状況はさらに悪化していたはずと言われています。

実際のところヤンキースの地区1位は不動ながら、2位以下の順位の入れ替わりが激しい上に、チーム全体で83本塁打、330得点、打率平均.255は地区2位、両リーグ合わせた30球団の中でも5位の成績。さらにチーム平均長打率(SLG)は同5位タイの位置付け。

そしてそれを支えているのが24年オフシーズンに加入し、今季から新戦力となった選手たち。

筆頭に挙げられるのが、デビュー以来9年在籍したアストロズから移籍のアレックス・ブレグマン

ここまで51試合に出場し、打率.299、11本塁打、長打率.553、OPS.938。

ブレグマンはレッドソックスと3年総額1億2000万ドル約180億円)で契約を結び、今季の年俸は3660万ドル約54億9000万円)。2026年と27年がそれぞれ4160万ドルで合意しました。

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アレックス・ブレグマン

もう一人忘れてはならないのが、ベネズエラ出身で昨季メジャーデビューしたばかり、26歳の若手捕手カルロス・ナルバエス。ヤンキースとのトレードによって加入しています。

ナルバエスのRソックスでの前半戦は、50試合で打率.282、6本塁打、長打率.459、OPS.820の成績。同選手については、トレードに関する対価、海外出身の国際ボーナスプール金を含めた契約詳細は不明。

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カルロス・ナルバエス

【OPSとは?】
OPSとはOn-base Plus Sluggingの略で、打者の総合的な打撃能力を表す指標。出塁率と長打率を足し合わせたもので数値が高いほど優れた打者と評価される。
<OPSの解釈>
出塁率 (OBP):
選手がどれくらい塁に出ているかを表す。四死球も含めた出塁の割合。
長打率 (SLG):
選手がどれくらい長打を打っているかを表す。塁打数を打数で割った値。
OPS:
出塁率と長打率を足し合わせることで得点に繋がる総合的な打撃力を評価。
<OPSの見方>
・.700前後:平均的な打者のレベル。
・.900以上:オールスター級の打者と見なされるレベル。
・1.000以上:非常に優秀な打者と見なされるレベル。

投手では、レッドソックスがプロスペクト4選手と引き換えにホワイトソックスから左腕ギャレット・クロシェを獲得。

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ギャレット・クロシェ

前半戦ですでに大きなインパクトを与えており、先発ローテーションに欠かせない存在に。

ここまで14先発登板し、防御率2.35。投球回数(88イニング)と奪三振数(110三振)でア・リーグトップを誇っています。

クロシェとRソックスは2025年に続き、6年総額1億7000万ドル約243億1000万円)で契約延長。年俸内訳が今季380万ドル約5億7000万円)、26年から一気に2466万ドル約35億2640万円)、27年~30年まで毎年2866万ドル約40億9840万円)、最終年の2031年は3066万ドル約43億8440万円)。

彼ら新戦力を中心に後半戦に向けて巻き返しなるか、要注目です。

 以上、昨2024年オフに実施された移籍契約(再契約含む)の中で効果を上げているチーム、活躍中の選手について前半戦を振り返るとともに、そこで動いたお金についても紹介しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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