こんにちは！
ちょっかんライフです。
今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。
今号のカラー特集「シリーズ 女優という人生」は、「#秋吉久美子 に恋をした」。自然体で蠱惑的な演技、そして独特の言動が人々を強く惹きつけました。その素顔や出演作品をご紹介するとともに、映画監督の #樋口尚文 氏、#大林宣彦 氏に、彼女の魅力を伺います。 pic.twitter.com/ihnGYviLio
— 週刊現代 (@WeeklyGendai) March 27, 2020
「週刊現代」2020年4月4日号シリーズ「女優という人生」で、改めて秋吉久美子さんの魅力を取り上げカラーグラビアを飾りました。
あらゆる時代、さまざまな人気ランキングサイトで名前の上がる常連にして独自の存在感を知らしめてきた女優・秋吉久美子さん。
今回は、彼女がデビューした1970年代、無防備でユニークな言動と鋭い感性がじつに新しい時代のアイコンとなった若い頃を中心に、奔放で自由な恋愛遍歴も絡めてその魅力に迫ります。
どうぞ最後までお付き合いください。
秋吉久美子 1970年代振り返り
1954年 7月29日、戦後に結核を患った研究者の父親、療養先の静岡県で看護師をしていた母親のもと長女として当地富士宮市に生まれました。兄妹に、妹さんが一人います。
1970年代
東スポWeb
1974年当時の紹介記事で『19歳の少女が語る言葉とは思えない…不思議な魅力』と評されていた頃。
1974年 自身の出世作・第1弾となった、藤田敏八監督の青春映画『赤ちょうちん』に主演。
同年 その年、第2弾『妹』、第3弾『バージンブルース』と立て続けに映画が公開されると瞬く間に人気を獲得。
Filmarksフィルマークス
同年 日産チェリーF-Ⅱ車のCMに抜擢。
画面いっぱいに拡がる圧倒的な可愛らしさ、その笑顔にかぶせたキャッチフレーズ。
”クミコ、君を乗せるのだから”ーー。で映画ファンのみならず世間一般にも名前が知れ渡ります。
同年 第12回ゴールデン・アロー賞の映画部門において栄えある新人賞を受賞。
1975年 少女漫画が原作の8月期ドラマ『家庭の秘密』（TBS系）では主役に起用。
当時、本ドラマのエンディングに荒井由実（現：松任谷由実）さんの「あの日にかえりたい」が流れると大きな反響を呼ぶとともに、後世に残る名曲となりました。
Aucfree「TBS テレビガイド」
作中でいつもポニーテールにしていた秋吉久美子さんの、生え際の後れ毛がなんとも愛らしいと評判だったのだそう…。
1976年 三ツ矢サイダーのCMに登場。
山下達郎さんのWest Coastを彷彿とさせるような軽快なサウンドをバックに、キラキラと眩いばかりの爽やかさとみずみずしさで話題をさらいました。
1976年（昭和51年）三ツ矢サイダー 広告#秋吉久美子#昭和 pic.twitter.com/mafELI5cna
— 懐かしい昭和時代（女性） (@natsukashi__) May 13, 2018
1978年 音楽活動にも進出し、LPに続いてEP盤『渇き/ やさしくしたいの』をリリース。
A/B面とも作詞は秋吉久美子さん自らが手がけ、シティポップス調のサウンドが耳に心地よい…。
aucfanオークファン
1979年 『太陽がくれた季節』のヒットで知られるフォークグループ「青い三角定規」のメンバーで作曲家の岩久茂さんと結婚。
同年夏に第1子となる息子を出産（2015年不慮の転落事故により逝去）。
24歳で結婚、出産を経て2年間の芸能活動休止後に女優復帰を果たします。
秋吉久美子 1980年代～
1980年代
1988年 9月公開の映画『異人たちとの夏』では、世間がそれまで抱いてきた秋吉久美子さんの ”小悪魔的イメージ ” とはまったく異なる新たな演技が光りました。
松竹映画「100年の100選」
1989年 この年、10年にわたって築きあげた岩久茂さんとの離婚を発表。
ーー離婚記者会見でのコメント
『私のわがままです。彼がいい人すぎて、理解がありすぎるので、私の方が心苦しくなっちゃって…。結局、いつまでも子供でいたかったんです』
MOVIE WALKER PRESS
30年余の時を経た2019年、東京国際映画祭で「異人たちとの夏」が記念上映。その後のティーチインに登壇し撮影当時の思い出を語りました。
1990年代
離婚後まもなく、当時都会の最先端シーンをプロデュースしていた5歳年下の有名空間デザイナーとの同居生活が伝えられます。
1999年 その後、17歳年下のアイルランド人英語教師との交際を明らかにして、共に沖縄へと移住。
仕事がある時にだけ上京する日々を送るも、2002年に破局。
2000年代
2004年 50歳のとき、26歳年の離れた日系アメリカ人で映像クリエーターのグレン・光さんと結婚し、翌05年の夏に離婚。
2006年 2月に元夫のグレン・光さんと復縁し再び結婚。
2012年 8月に公開の映画、『「わたし」の人生 我が命のタンゴ』で、介護に直面する主婦役を熱演。
映画.com
都内の劇場で公開初日を迎え、舞台挨拶に登壇。この頃のヘアスタイルもとてもお似合いですね！
2013年 公開年の3月に閉館する東京・銀座の老舗映画館「銀座シネパトス」を題材に、同館最後のロードショーとなった異色エンターテインメント作品『インターミッション』に出演。
同映画には当時カフェ経営などもしていた夫のグレン・光さんも登場し、映画館にやってくる日系ハワイアン役を演じました。
シネマトゥデイ
映画.com
メガホンをとる樋口尚文氏（後方）、夫婦初共演を果たした秋吉久美子さん、小野寺・グレン・光さん（前方右）
2014年 この年の10月、秋吉久美子さんはグレン・光さんとの離婚を発表。
8年半の結婚生活に終止符を打ちました。
ーー離婚理由についてのコメント
『生活をしていく上で、年齢と経験による温度差が年を重ねるに連れ精神的に疲れるようになり離婚という結論に至りました』
2020年 1月期連続ドラマ『知らなくていいコト』（日本テレビ系）に出演。
行動派で型破りな映画翻訳家という人物像が秋吉さんと重なるという声もきかれ、ファッショナブルで都会的な役柄が好評を博しました。
日テレドラマ「知らなくていいコト」
主演の吉高由里子さんと醸し出す雰囲気がどこか似ていると母親役が評判を呼んだ秋吉久美子さん。
同年 45年余にわたる女優人生を語りつくした初のロングインタビュー＆秘蔵写真を多数収録した書籍『秋吉久美子 調書』（樋口尚文氏 共著；筑摩書房）出版。
ihavelightihavedog
Kumiko Akiyoshi Instagramより
2022年2月18日付、本人インスタから…。「本『調書』出版記念キャンペーン」とのキャプションを添えたワンショット！
秋吉久美子 現在
2024年 10月、テレビの深夜番組『虫の知らせ』（BSフジ）に登場した秋吉さん。
「とにかくモテすぎた」という自らの半生を振り返りました。
40歳で映画編集を学ぶため、サンフランシスコのアートカレッジに留学。
「モテないようにしよう、勉強だけに励もう」と心して渡米したにもかかわらず、留学先では図らずもモテまくってしまったそうです。
この現象を「すぐにモテてしまう”性（さが）”」だと笑い飛ばす秋吉久美子さんは、昔も現在も自信に満ちあふれていて魅力的。
このところ恋人の噂は聞こえてきませんが、哲学（philosophy）教室、旧約聖書を英語で読む会、詩吟を吟ずるサークルなど、5つほどの教室に所属。
足しげく通う日々を送っているのだとか。
70歳を迎えますます精力的に活動し、よりいっそうの輝きを放っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
