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ケテル・マルテまた不可解な失踪?無断欠場でチーム大敗!今後の影響
プレーオフ進出に向けた熾烈なワイルドカード争いが佳境を迎えるなか、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに激震が走りました。オールスター選出3回を誇る中心選手、ケテル・マルテ内野手(32)が現地時間8月17日(日本時間18日)、敵地フェンウェイ・パークでのボストン・レッドソックス戦に現れず、球団から「制限リスト(Restricted List)」に入れられたことが判明したのです。
主砲を欠いたチームは同日の試合に1対11で惨敗。激しさを増すワイルドカード争いの渦中で起きたコアプレーヤーの予期せぬ不参戦は、現地メディアでも大きな波紋を呼んでいます。
【異例の事態】メンバーリスト提出の直前まで待った指揮官

事態の発端は17日の朝でした。アトランタでの遠征を終え、前夜にチームと共にボストンへ移動していたトーリ・ロブロ監督のもとに、「マルテが球場に現れないかもしれない」という一報が入ります。
ロブロ監督はマルテを「指名打者(DH)」として先発ラインナップに組み込み、本人が現れることを信じて試合開始約20分前ギリギリまでメンバーリストの提出を保留し続けました。
しかし、プレーボールまでに彼が姿を見せることはありませんでした。
球団は急遽、マルテを制限リストへ登録。MLBにおける制限リストは、無許可の離脱や個人的な不測の事態などの際に適用される公式の手続きで、期間中はアクティブ・ロースターから外れ、給与の支払いも停止されます。
球団側は欠場理由を「個人的な問題(personal matter)」とだけ説明しており、具体的な真相は何も明かされていません。
「裏切りと感じたことも」…長年の絆があるからこその苦悩

試合後、二桁差を付けられた大敗も重なり、疲労感をにじませたロブロ監督は、記者団に対し込み上げる心境を吐露しました。
「クレイジーな一日だった。彼が個人的な問題に対処していること以外、私にも分からない。今朝も、そして午後にも連絡を試みたが、返答はほとんどなかった。我々は指導者であり教育者だ。時に失望したり、裏切られたように感じたりすることもあるが、どうやってこれを乗り越えていくかを考えていくしかない」
長年マルテを温かく見守り、親密で強い信頼関係を築いてきたロブロ監督だけに、その言葉には困惑とやるせなさが入り混じります。復帰時期についても「分からない」と語り、「今夜はしっかり休み、グラス一杯のワインを飲んでから今後のことを考えたい」と述べるにとどまりました。
一方、クラブハウスの選手たちも混乱しつつも、仲間を思いやる姿を見せています。
- ヘラルド・ペルドモ内野手(マルテの親友)
「何も分からない。ただ試合をするために来て…彼の姿がなかった。でも我々は家族だ。何があっても彼をサポートする」 - コービン・キャロル外野手
「異様な一日だった。短いテキストのやり取りはあったけれど理由は分からない。ただ、彼が無事(OK)だと分かってからは皆少し落ち着いて、試合に集中しようとした」 - マイク・ヘイゼンGM
「今夜彼がいなかったのは非常に残念だ」
以前にもあった「謎の離脱劇」と今回の背景

じつは、マルテがこのような形で突然チームを離れるのは今回が初めてではありません。
昨シーズン(2025年)、オールスターゲーム期間中にアリゾナの自宅が空き巣被害に遭った際にも、母国ドミニカ共和国へ帰郷したマルテはそのまま連絡を絶ち、チームに合流せず制限リスト入りして3試合を欠場しました(その後チームに謝罪して復帰)。
今回の離脱についてAP通信は「2シーズン連続で無断離脱(went AWOL)した」と報じており、過去の経緯もあってか現地での注目度はよりヒートアップしています。
今季のマルテはここまで118試合に出場し、打率.249、21本塁打、67打点を記録。打線の中核としてチームを牽引してきただけに、戦線を外れるダメージは計り知れません。
1勝が命取りとなるワイルドカード争いへの打撃

現在のダイヤモンドバックスは、一戦も落とせない過酷な「ワイルドカード争い」の渦中にあります。これはリーグ優勝を逃したチームの中で、成績上位に入りプレーオフ進出を目指す激しい生き残り戦――。
この日の敗戦で66勝60敗となったチームは、同日に敗れたパドレスを1ゲーム差で追い、フィリーズとは2ゲーム差という、文字通り薄氷を踏むような状況に立たされました。
- サンディエゴ・パドレス(67勝59敗): 1ゲーム差(ワイルドカード最終枠)
- フィラデルフィア・フィリーズ(68勝58敗): 2ゲーム差(ワイルドカード2位枠)
命運をかけた勝負どころで主力を欠くことは、戦力面の痛手だけでなく、チームの士気をも揺るがす大きな試練です。まさに今、シーズン終盤に向けて真の結束力が試されようとしています。
残された課題と今後の展望
マルテの制限リスト入りに伴い、球団はマイナーからホセ・フェルナンデス内野手を緊急昇格させました。
日曜日のアトランタ戦で体幹の不快感(trunk discomfort)を訴え途中交代したサードのノーラン・アレナドのバックアップとして、フェルナンデスはすでにボストンに帯同していたのです。(※今季加入したアレナドの負傷は長期離脱にはならない見込みですが、この日の試合は欠場)
現時点でマルテの問題がいつ解決し、いつフィールドに戻ってくるのかは全くの「未定」であり、彼が抱える問題の詳細は厚いベールに包まれたままです。
ダイヤモンドバックスがこの激動の時期を乗り越え、プレーオフの切符を掴めるかどうか。それは、チームが彼を再び「家族」として温かく迎え入れ、マルテ自身がその信頼にどう応えるかにかかってくるのではないでしょうか。
最強のクラッチヒッターが再び満面の笑みでクラブハウスへ戻り、アリゾナに歓喜をもたらすその日まで――反撃と覚悟の物語から、一時も目が離せません。
