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MLBの歴代ナンバーワン有望株トップ・ランキングとその後の野球人生

MLB

こんにちは!

ちょっかんライフです。

今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。

米公式サイト『MLB.com』は、プロスペクト(若手有望株)情報を扱う部門「MLB Pipeline.com(パイプライン)」にて、2025シーズン開幕前に「プロスペクト・ランキング全体トップ100」を発表。

1位には佐々木朗希(ドジャース)が選ばれ、これにより同セクションがランキング発表を開始した2004年以降、22人目のナンバーワン有望株が誕生したことに。

その結果を受けてMLB公式シニア記者 ジョナサン・メイヨー氏が、なんとこの22名をランク付け

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MLBネットワークのシニア記者、ジョナサン・メイヨー氏。

本記事では同記者が選んだランキング紹介とともに、当時ナンバーワンとなったプロスペクトたちのその後の野球人生にも迫ります。

どうぞ最後までお付き合いください。

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MLB 歴代トップ・プロスペクト22

これまでの歴代ナンバーワン有望株の中で、メイヨー記者がトップ オブ ザ トップに選出したのが、ブルージェイズの生え抜きブラディミール・ゲレーロJr.

ゲレーロJr.はマイナー時代から注目され、打撃力の指標ヒットツールで最高評価の80を獲得した初めてのプロスペクト。

そして、今や唯一無二のユニコーン的存在、大谷翔平(ドジャース)が2位、2025年のプロスペクトTop100で1位だった佐々木朗希は4位にランクインしています。

メイヨー記者によるナンバーワン有望株 22人のランキング
太字は、このあと記事内で紹介

  1. ブラディミール・ゲレーロJr.
  2. 大谷翔平
  3. ワンダー・フランコ
  4. 佐々木朗希
  5. バイロン・バクストン
  6. ジャクソン・ホリデイ
  7. デルモン・ヤング
  8. マイク・トラウト
  9. ボビー・ウィットJr.
  10. アドリー・ラッチマン
  11. ジョー・マウアー
  12. ヨアン・モンカダ
  13. デビッド・プライス
  14. ガナー・ヘンダーソン
  15. マット・ムーア
  16. アレックス・ブレグマン
  17. フランシスコ・アルバレス
  18. アンドリュー・ベニンテンディ
  19. ジェイソン・ヘイワード
  20. コーリー・シーガー
  21. ジュリクソン・プロファー
  22. ジェイ・ブルース

ランキング発表が開始された2004年から2025年まで、時系列で全体1位プロスペクトを配列したのが以下の年表。

2018年シーズン開幕前ランキングでは大谷翔平が全体1位有望株に選ばれていますね。

※ランキングがシーズン途中でアップデートされるようになったのは2012年以降
※名前の重複は開幕前と開幕後シーズン途中でのランク更新によるもの

2004年~2010年

NO.1選出時期選手名(ポジション)当時→現所属最終所属
2004年開幕前ジョー・マウアー(捕手、一塁)ツインズツインズ/2018年35歳で引退
2005年開幕前デルモン・ヤング(外野手)デビルレイズオリオールズ/2015年29歳で退団
2006年開幕前デルモン・ヤング
2007年開幕前デルモン・ヤング
2008年開幕前ジェイ・ブルース(右翼、一塁)レッズヤンキース/2021年34歳で引退
2009年開幕前デビッド・プライス(投手)レイズドジャース/22年オフ37歳でFA
2010年開幕前ジェイソン・ヘイワード(外野手)ブレーブス→パドレス現在35歳

2011年~2015年

NO.1選出時期選手名(ポジション)当時→現所属最終所属
2011年開幕前マイク・トラウト(外野手)エンゼルス現在33歳
2012年開幕前マット・ムーア(投手)レイズ→エンゼルス現在35歳
2012年開幕後ジュリクソン・プロファー(外野手)レンジャーズ→ブレーブス現在32歳
2013年開幕前ジュリクソン・プロファー
2013年開幕後バイロン・バクストン(中堅手)ツインズ現在31歳
2014年開幕前バイロン・バクストン
2014年開幕後バイロン・バクストン
2015年開幕前バイロン・バクストン
2015年開幕後バイロン・バクストン

2016年~2020年

NO.1選出時期選手名(ポジション)当時→現所属最終所属
2016年開幕前コーリー・シーガー(遊撃手)ドジャース→レンジャーズ現在30歳 4/27で31歳
2016年開幕後アレックス・ブレグマン(内野手)アストロズ→Rソックス現在31歳
2017年開幕前アンドリュー・ベニンテンディ(外野手)Rソックス→Wソックス現在30歳
2017年開幕後ヨアン・モンカダ(内野手)Rソックス→エンゼルス現在29歳
2018年開幕前大谷 翔平(投手、DH)エンゼルス→ドジャース現在30歳
2018年開幕後ブラディミール・ゲレーロJr.(一塁手)ブルージェイズ現在26歳
2019年開幕前ブラディミール・ゲレーロJr.
2019年開幕後ワンダー・フランコ(遊撃手、三塁)レイズ制限リスト/現24歳
2020年開幕前ワンダー・フランコ
2020年開幕後ワンダー・フランコ

2021年~2025年

NO.1選出時期選手名(ポジション)当時→現所属 最終所属
2021年開幕前ワンダー・フランコ
2021年開幕後アドリー・ラッチマン(捕手)オリオールズ現在27歳
2022年開幕前ボビー・ウィットJr.(遊撃手)ロイヤルズ現在24歳
2022年開幕後フランシスコ・アルバレス(捕手)メッツ現在23歳
2023年開幕前ガナー・ヘンダーソン(遊撃手)オリオールズ現在23歳
2023年開幕後ジャクソン・ホリデイ(遊撃手)オリオールズ現在21歳
2024年開幕前ジャクソン・ホリデイ
2025年開幕前佐々木 朗希(投手)ドジャース現在23歳

MLB 歴代トップ・プロスペクトその後

ではここからは、メイヨー記者によるナンバーワン有望株 22人のランキングの中から、その後の野球人生がどうなったのか気になる選手をピックアップしてお届けします。

ジェイソン・ヘイワード

Embed from Getty Images 2010年
当時20歳、ブレーブス時代。

ナンバーワン有望株がすべて開幕前発表だった時期の選出者で唯一、2025年現在もMLB現役なのがジェイソン・ヘイワード

プロスペクト全体1位に選ばれた2010年は、スプリングトレーニングで好成績を残し、開幕をメジャーで迎えると初打席で初の特大3点本塁打デビュー。

これまで、ゴールドグラブ賞5回、フィールディング・バイブル・アワード3回の受賞歴を誇り、2025年2月にはパドレスと1年100万ドル契約で合意しています。

デルモン・ヤング

Embed from Getty Images 2006年
デビルレイズ時代、マイナーの最優秀選手に選ばれた20歳の頃。

上記ナンバーワン有望株ランキングで、あのマイク・トラウトよりも一つ順位が上の7位となったデルモン・ヤングですが、いったいどのような野球人生を送ったのでしょう。

2006年夏にメジャー昇格を果たすと、翌07年リーグ最高の162試合に出場し新人王投票では2位。

タイガース時代の2012年、試合で滞在したホテル前で「周囲への悪質な嫌がらせ」を行ったとして逮捕、7カ月後の裁判で有罪判決となり10日間の社会奉仕を命じられたことも。一方でこの年はプレーオフに進出し、ア・リーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)では打率.353、2本塁打、6打点を上げ、シリーズMVP獲得という波乱に満ちたシーズンを過ごしています。

MLB10年で5球団を渡り歩き、通算打率.283。オリオールズ退団後はドミニカ共和国のウィンターリーグ、オーストラリアン・ベースボールリーグ、メキシカンやベネズエラリーグなどでプレーしました。

バイロン・バクストン

Embed from Getty Images 2014年
ツインズ・マイナー時代、当時20歳。

2013年シーズン途中~2015年にかけてナンバーワン有望株を独占し、前出のランキングで5位に付けたバイロン・バクストン

全米最高の逸材と言われ、12年ドラフト全体1位の最有力候補でしたが1位指名権を持つアストロズはカルロス・コレアを指名。同選手は全体2位でプロ入りし、これまでツインズ一筋の31歳。

2017年は守備で高評価を受け、ゴールドグラブ賞、優秀守備選手賞、最優秀守備選手賞、さらにセイバーメトリクス専門家が選考するフィールディング・バイブル・アワードを手にしました。

2021年、4月のプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞するも、間もなく故障者リスト入り。同年オフにツインズと7年総額1億ドルで契約延長しており、今季2025年は契約4年目シーズンとなります。

ワンダー・フランコ

Embed from Getty Images 2020年
弱冠18歳にしてMLB全体で1位にランクイン。

2017年の海外アマチュアFAでは大谷翔平に次ぐ注目株と目され、上記歴代ランキングでは3位に入ったワンダー・フランコ

未成年者との不適切行為疑惑によって、2023年シーズンを最後に出場制限がかけられており、メジャー復帰は絶望的とみられています。

2021年オフにはレイズと11年総額1億8200万ドルで延長合意。その後の正式起訴で、MLBは当初の休職措置から制限リストへ変更。球団側に支払い義務のある契約金の行方については不透明のまま、2025年現在もはや続報すら流れてこない状況に陥っています。

ジュリクソン・プロファー

Embed from Getty Images 2012年
レンジャーズ時代、当時19歳。

2012年のメジャーデビューでは、19歳195日で初打席・初本塁打を放ち球団最年少新記録をマーク。

2016年5月、たび重なる負傷離脱から3シーズンぶりにMLB復帰。

パドレスで迎えた2024年シーズンは、初めてオールスターにも選出され、キャリアハイとなる打率.280、24本塁打、85打点、OPS.839を記録し、自身初のシルバースラッガー賞を受賞。

2025年1月、ブレーブスと3年総額4200万ドルで契約を結んだわずか2ヵ月後、薬物規定違反により80試合の出場停止処分に。

ブラディミール・ゲレーロJr. & 大谷 翔平

次に、今回紹介したランキングではそれぞれ1位と2位にランク付けがなされたブラディミール・ゲレーロJr.大谷 翔平

Embed from Getty Images 2018年
ブルージェイズ・マイナー時代、当時19歳。
Embed from Getty Images 2018年
エンゼルス時代、春季トレーニングには招待選手としての参加だった。

ここではMLB公式が選んだナンバーワン有望株で両人の名前が挙がった「2018年開幕前(大谷)」、「2018年開幕後のシーズン途中(ゲレーロ)」、「2019年開幕前(ゲレーロ)」のシーズン成績を比較してみます。

はたして結果を見れば、ジョナサン・メイヨー記者のランク付けに納得!となりますかどうか・・・。

2018年開幕前

<ブラディミール・ゲレーロJr.>
2017年シーズンは開幕からマイナーリーグ2球団でプレー

試合本塁打打点打率OPS
打撃1191376.323.910

<大谷 翔平>
NPB(日ハム)時代最後の2017年シーズンは、ケガの影響で満足のいくプレーはできず

試合本塁打打点打率OPS
打撃65831.332.942
登板勝-敗勝率投球回自責点防御率
投手53-2.60025.193.20

*OPS:打者の総合的な打撃貢献度を表す値のこと。平均値は約.730前後で、.900を超えると一流打者と言われる。
【計算式】OPS = 出塁率 + 長打率
**防御率:投手が9イニング(1試合)を投げた場合、平均で何点の自責点で抑えられるかを示す指標。例)防御率2.00の投手は、9イニングで平均2点の自責点を許すということ。

【計算式】防御率 = (自責点 ÷ 投球回数) × 9.

2018年開幕前/オープン戦

<大谷 翔平>
エンゼルスでの2018年開幕前はスプリングトレーニングに招待選手として参加
打撃 11試合 打率.125
投手 2登板 防御率27.0

投打ともに不振にあえぎ、一部メディアからは「マイナー起用すべき」との声も上がる

2018年シーズン成績

<ブラディミール・ゲレーロJr.>
マイナーでプレーし、2試合連続無安打が1度もなし

試合本塁打打点打率OPS
打撃952078.3811.073

<大谷 翔平>

試合本塁打打点打率OPS
打撃1042261.285.925
登板勝-敗勝率投球回自責点防御率
投手104-2.66751.2193.31

2018年シーズン表彰

<ブラディミール・ゲレーロJr.>

・ベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞
・USAトゥデイ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞
・MLB Pipelineによる2018年シーズンの最優秀打者選出

<大谷 翔平>

・ルーキー・オブ・ザ・マンス2回(4月、9月)
・プレーヤー・オブ・ザ・ウィーク2回
・米スポーツ専門紙スポーティングニュース年間最優秀新人
・野球専門雑誌ベースボール・アメリカ(BA)年間最優秀新人

こうして振り返ってみると、大谷翔平がメジャーデビューからいきなりキャリアを築き上げたわけではなかったことが改めて思い起こされます。

真の意味でブレイクを果たしたのは、MVPはじめ各賞総なめシーズンとなる2021年から。

最後に ”その後の野球人生” ということで、以下表をご確認ください。

2021年シーズン成績

打撃試合本塁打打点打率OPS
ブラディミール・ゲレーロJr.16148111.3111.002
大谷 翔平(エンゼルス)15546100.257.965
投手登板勝-敗勝率投球回自責点防御率
大谷 翔平(エンゼルス)239-2.818130.1463.18

2024年シーズン成績

打撃試合本塁打打点打率OPS
ブラディミール・ゲレーロJr.15930103.323.940
大谷 翔平(ドジャース)15954130.3101.036


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  

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