こんにちは!
ちょっかんライフです。
今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。
開催まであと1年を切った『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026』。
WBC2026では、20か国の代表チームが、4 POOL(4 プール A,B,C,D)に分かれたグループに5チームずつが配属され、1次ラウンドをトーナメント方式で戦います。
そのうちのPOOL D に属し、かつてないドリームチーム結成が噂されるドミニカ共和国を筆頭に、強豪ベネズエラ、オランダ、ニカラグアと同組になったイスラエル。
本記事では、準々決勝ラウンド進出の際は日本(POOL C)との対戦もあり得るイスラエルにフォーカス。
WORLD BASEBALL CLASSIC
次回、WBC2026代表メンバー入りの可能性がある選手たちを紹介していきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
ベースボール(野球)イスラエル代表
イスラエルに野球のプロリーグが立ち上がったのが2007年。国内に定着こそしませんでしたが、その挑戦は在米ユダヤ系アメリカ人たちの野球狂熱を呼び起こし、ほどなくナショナルチームが結成。
WBSCヨーロッパ(世界野球ソフトボール連盟の欧州組織)主催のヨーロッパ野球選手権大会には、2019年から3回の出場歴があり、2021年の準優勝がこれまでの最高成績。
WBC/イスラエル代表これまでの成績
イスラエルのナショナルチームによるWBCの歴史をひも解くと、2012年はじめて予選が導入された第3回大会(予選)に出場したものの敗退。
2016年、第4回大会予選において3勝無敗で本戦出場権を獲得。
2017年、メジャー経験者を集めたチーム・ユダヤは1次ラウンド開幕戦で本大会初勝利し、3戦全勝1位通過で2次ラウンド進出。そのまま勢いに乗るかと思われたが、オランダ、日本の前に屈し、3位敗退。
Embed from Getty Images 2017年
韓国ソウル での1次ラウンド第5戦、高尺スカイドームで勝利を喜ぶ。
そして前回2023年の第5回大会では、1次ラウンドを優勝候補のプエルトリコ、ドミニカ共和国と対戦しコールド負けを喫するなど振るわず、グループステージ敗退という結果に。
Embed from Getty Images 2023年
前回大会、マイアミのローンデポ・パークで行われたニカラグアとの一戦。
◆ WBC イスラエル代表これまでの成績
回 | 開催年 | 結果 |
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1 | 2006 | 不参加 |
2 | 2009 | 不参加 |
3 | 2013 | 予選敗退 |
4 | 2017 | 2次ラウンド敗退 |
5 | 2023 | 1次ラウンド敗退 |
6 | 2026 | 出場権獲得 |
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)イスラエル代表
WBC/イスラエル過去代表の現在
前述したようにWBC第4回大会に初出場するや、いきなり8強入りを果たしたイスラエル代表。
当時のチーム編成を見てみると、*ロースターのほとんどがユダヤ系アメリカ人で、イスラエルで生まれ育った選手や同国内リーグでプレーする選手は極々僅か。
*ロースター:チームの公式戦に出場できる資格を持つ選手登録枠のこと
加えて同大会代表には異色の経歴を持つ者や、その後の米野球界で事業運営の要となるポストに就く者など、さまざまなメンバーが揃ったチームでした。
◆ WBC 第4回大会主要メンバー
クレイグ・ブレスロウ(投手)1980年8月8日(44歳) |
名門イェール大学で生物物理学と生化学の学位を取得後、米球界へ。2013年レッドソックス時代は、クローザー上原浩治らとリリーフ陣を牽引。メジャー史上最高の知性派と呼ばれ、MLBでは7球団を渡り歩いた。 |
引退後はカブスの戦略主導担当ディレクターに就任。現在はレッドソックスの球団最高野球責任者としてメディアにも頻繁に登場。 |
サム・ファルド(外野手)1981年11月20日(43歳) |
こちらも米大学ランキング上位の名門、スタンフォード大出身のエリート。大学時代、カレッジワールドシリーズに出場し歴代1位となる得点記録を樹立。マイナー時代にはルーキーリーグMVPを獲得。 |
2017年のWBC出場後に引退表明しフィリーズのフロント入り。その後20年にフィリーズのゼネラルマネージャー(GM)に就任し球団運営を補佐。MLB.comのトッド・ゾレッキ記者の記事によると、ファルド氏は来年2026年5月に現職からフィリーズの事業運営担当社長に就任予定とのこと。 |
タイ・ケリー(ユーティリティプレーヤー)1988年7月20日(36歳) |
10代から音楽にも携わり、WBC2017の前年からは自身のMVをYouTubeチャンネルに投稿したり、ポッドキャストでライブ演奏配信するなど、アーティストとしての活動も続けてきた。WBCは2017年のほかに、前回2023年大会にも参加。 |
引退後はマリナーズのトリプルA傘下チームのコーチングスタッフを経て、2025年にはレイズ傘下チームの打撃コーチに任命された。 |
ライアン・ラヴァーンウェイ(捕手)1987年8月7日(37歳) |
前述のブレスロウと同じイェール大出身(専攻は古代哲学)で、アイビーリーグの首位打者タイトル、歴代最多本塁打、最長25試合連続安打記録を持つ。WBCには2017年、2023年と2度選出された。 |
MLBを引退して以来、ロッキーズのテレビ解説者などアナウンサーとして活躍。現在はアメリカの名門大学でのリーダーシップサミットや、さまざまなコミュニティなどで講演活動を続けている。 |
WBC2026/イスラエル代表候補
ということで、そんな過去の代表らに思いを馳せつつ、WBC2026の有力候補者リストがこちらーー。
ギャレット・スタッブス
Embed from Getty Images 前回大会WBC2023トレーニングデー
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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フィリーズ | 捕手 | 1993年5月26日(31歳) | アメリカ合衆国 |
解説 |
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前回大会2023年のWBCイスラエル代表に選出。南カリフォルニア大時代の2015年に全米大学野球の最優秀捕手に贈られるジョニー・ベンチ賞を受賞。現在フィリーズの控え捕手をつとめる。 |
マット・マービス
Embed from Getty Images 2025年
マイアミ・マーリンズ Photo Day
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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マーリンズ | 一塁手 | 1998年4月16日(27歳) | アメリカ合衆国 |
解説 |
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2023年のWBCイスラエル代表。アメリカ私立の名門デューク大学からカブス入りし、2022年傘下3チームで計36本塁打を放ち、マイナーリーグ年間最優秀選手賞を受賞。2024シーズン終了後の12月にマーリンズへ移籍。今季開幕戦初戦では「4番・一塁手」として先発出場を果たしている。 |
スペンサー・ホロウィッツ
Embed from Getty Images 2023年
前回大会WBC2023トレーニングデー
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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パイレーツ | 内野手(一塁手、二塁手) | 1997年11月14日(27歳) | アメリカ合衆国 |
解説 |
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前回大会2023年のWBCイスラエル代表に選出され、シーズンでは同年6月に初めてメジャー昇格。2024年シーズンオフにブルージェイズからガーディアンズに移籍した直後、トレードによりパイレーツへと移籍した。現時点ではチームの控え選手。 |
ザック・ゲロフ
Embed from Getty Images 2023年
前回WBC、ベネズエラ戦にて
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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アスレチックス | 二塁手 | 1999年10月19日(25歳) | アメリカ合衆国 |
解説 |
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前回大会の2023年、WBCイスラエル代表に選出。同年23年シーズンは高パフォーマンスを発揮し、ア・リーグ月間最優秀新人賞受賞。2024年は厳しいシーズンに直面し、打率.211、三振188はリーグで最も多い数となった。現時点で今シーズンの出場試合成績なし。 |
ジョク・ピーダーソン
Embed from Getty Images 2023年
前回WBCニカラグア戦に勝利しチームメイトと笑顔(左端が本人)
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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レンジャーズ | 外野手 | 1992年4月21日(33歳) | アメリカ合衆国 |
解説 |
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WBCは20歳の時、第3回大会予選のイスラエル代表に選出。さらに前回大会2023年のWBCイスラエル代表にも選ばれた。2022年から3シーズン続けて二桁の本塁打と二塁打をマーク。2025年シーズンは主に指名打者としての起用が目立っている。 |
ディーン・クレーマー
Embed from Getty Images 2017年
2次ラウンド進出を決めた大会でキャッチャーと勝利を祝う(右が本人)
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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オリオールズ | 投手 | 1996年1月7日(29歳) | アメリカ合衆国、イスラエル |
解説 |
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WBCにはこれまで、2017年第4回本戦、2023年の第5回大会と2度イスラエル代表として選出。2016年予選のときも選ばれており決勝戦でイギリスに勝利、本大会初出場を決めた時の代表メンバー。2025年現在は菅野智之と同じオリオールズに所属し、ここまで7試合先発登板で防御率5.73。 |
ジェイク・バード
Embed from Getty Images 2025年
コロラド・ロッキーズ Photo Day
現所属 | ポジション | 生年月日(年齢) | 国籍 |
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ロッキーズ | 投手 | 1995年12月4日(29歳) | アメリカ合衆国 |
解説 |
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前回大会2023年のWBCイスラエル代表に選出されたが、大会直前のスプリングトレーニング中に左脇腹を痛めたため代表参加を辞退している。2018年のドラフト以来、ロッキーズ一筋の右腕。2025年シーズンは5月初旬までに14登板し防御率2.21。 |
以上、来年に控えたWBC2026代表入りに期待がかかるプロの現役野球選手たちを紹介しました。
この先、正式にイスラエル代表のラインアップ等が発表され次第、メンバーらの今シーズン成績などもお届けしていきますので是非チェックしに来てください。
本記事は随時更新し、本大会までの間フレッシュな情報を皆さまと共有してまいります。