こんにちは!
ちょっかんライフです。
今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。
2024年、第49回菊田一夫演劇賞が発表され、受賞者の一人に舞台で活躍する俳優でダンサー、三浦宏規さんも名を連ねました。
菊田一夫演劇賞は、劇作家の菊田一夫氏による業績を讃えると共に、演劇発展のため舞台で優れた業績を残した芸術家を表彰するという権威ある賞。
歴代受賞者も、内野聖陽さん、井上芳雄さん、山崎育三郎さん、高橋一生さん、女性では宮沢りえさん、高畑充希さん、天海祐希さんなど、現在も第一線で活躍する錚々たる顔ぶれが居並びます。
今回は、舞台を中心にミュージカルなどで活躍し続ける表現者・三浦宏規さんにスポットを当て、その魅力を総まとめしています。
どうぞ最後までお付き合いください。
三浦宏規 PROFILE(プロフィール)
舞台を中心に活躍
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HIROKI MIURA三浦宏規 Instagramより
近年、芸能界の流れでは、舞台を足掛かりとしてマルチに映像やテレビに進出する役者が増えるなか、今のところ、劇場をメインに据え活動している印象が強い三浦宏規さん。
2016年のミュージカル『テニスの王子様』、つづく2017年『刀剣乱舞』での髭切役で脚光を浴び、2019年には『レ・ミゼラブル』のマリウス役に史上最年少で抜擢。
当時、弱冠20歳の若さで初めて帝国劇場の舞台に立っています。
その後も快進撃は止まらず、主な出演作を挙げてみても、『千と千尋の神隠し』や『キングダム』
2023年に幕を閉じた『のだめカンタービレ』での「千秋先輩役」
さらにフレンチロックミュージカル『赤と黒』も記憶に新しく、舞台での演技を中心に多くの作品のメインキャストとして渡り歩いてきた感があります。
U-NEXT
@unext_jp YouTubeチャンネルより
そして今回、三浦宏規さんが栄え(はえ)ある菊田一夫演劇賞を獲得した対象作品&役名が以下のとおり。
◆『のだめカンタービレ』の千秋真一役
◆『赤と黒』のジュリアン・ソレル役
◆『千と千尋の神隠し』のハク役
それぞれの演技に対して卓越した功績が認められての受賞となりました。
クラシックバレエの素養
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HIROKI MIURA三浦宏規 Instagramより
2023クリスマス・イヴに「裸足ドン・キホーテ男」とキャプションの付いた投稿動画。バジルのVa…美しいピルエット…キメのポーズが素晴らしいですね。
1999年3月24日生まれ、三重県出身の三浦宏規さんは、2024年現在 25歳。
5歳よりクラシックバレエを始め、オフィシャルサイトのプロフィールにも特技はバレエと記述されており、次に掲げる受賞歴もあります。
第22回全国バレエコンクールin Nagoya | 男子ジュニアA部門 第1位 |
第18回NBA全国バレエコンクール | コンテンポラリー部門 第3位 |
第18回NBA全国バレエコンクール
コンテンポラリー部門 3位の2
NBAコンクールに関して現在、WEB上からは直近3年分の動画しか閲覧できないようです。三浦さんが受賞した2015年度の入賞者リストについては上記画像のみ確認することができます。
2024 ミュージカル『ナビレラ』出演
ミュージカル『ナビレラ -ながら蝶は舞う-』からの #スンッ… pic.twitter.com/pOdHofd0cD
— ミュージカル『ナビレラ -それでも蝶は舞う- 』 (@NavilleraJAPAN) May 8, 2024
@NavilleraJAPAN Xより
WEB漫画発の韓国ミュージカル『ナビレラ』日本版がついに2024年5月~6月、東京・日比谷シアタークリエにて初上演されます。
一流バレエダンサーを目指す才能あふれる青年と、定年後一度は断念し諦めていた踊りに夢を見い出す男性との、バレエを通して生まれる年齢を超えた絆と成長のストーリー。
WEB漫画連載で大きな反響を呼んだ本作はNetflixでもドラマ化され、韓国のヒットメーカーで大スターのソン・ガン(SONG・KANG)がバレエダンサーの青年役を華麗に演じ話題となりました。
当時ソン・ガンにはバレエ経験はなく、役が決まったあとに半年間にわたって毎日猛練習に励んだそうですが、踊っているシーンには一部プロによる吹き替え部分があったとも言われています。
そして今回の日本版ミュージカルにおいて、バレエダンサーを目指す青年役には三浦宏規さんが抜擢。
そう…幼少期からクラシックバレエを始め名誉ある賞にも輝く経歴を持つ三浦宏規さんが!
これはまさに本領発揮となるキャスティングではないでしょうか。
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HIROKI MIURA三浦宏規 Instagramより
三浦宏規さん(イ・チェロク役)は出演にあたって、このようなコメントを残しています。
もしかしたら自分はこの作品をやる為にこれまでバレエをやっていたのかもしれない(笑)
と思ってしまうほど、この作品との出会いにワクワクしています!
舞台2024版『千と千尋の神隠し』ロンドン公演
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HIROKI MIURA三浦宏規 Instagramより
英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのジョン・ケアード氏により世界で初めて舞台化され、2022年の初演公演からロングランヒットを続け、今なお再演が続く『千と千尋の神隠し』。
同作のロンドン4か月公演に2024年6月より三浦宏規さんが「ハク」役で出演します。
オリジナルキャストとして演じてきた日本公演での《三浦「ハク」》は、観客から ”めっちゃハク” と言われるほどに好評を博しました。
舞台キャストは総勢78名! 『千と千尋の神隠し』の登場人物の中でも1、2を争う人気を誇るハク。
劇中のおかっぱ頭は原作以上にイケており、身長も178cmと高いのにもかかわらず、ビジュアル的には何の違和感もなくハクに見えてしまうという完成形。
ただ難役なのが、見た目には平安時代の少年のような恰好をしているけれど、その本来の姿は川の神・龍神「ニギハヤミコハクヌシ」ーー。
その ”人ならざる” ミステリアスな存在を、アニメ映像の世界観を壊すことなく三次元で体現するというのは、そう容易いことではなかったはず。
それがフィジカル面は原作映画と異なるように見えて、実際に《三浦「ハク」》を目にすると、ヒトではない別種の”人外感”を醸し出すのですから…不思議。
感想レビューでも、バレエのエッセンスがいたるところに散りばめられた演技、エレガント極まりない所作、そしてセリフの言い方や声のトーンが尋常じゃないほどにめっちゃハクとの評価が絶えません。
さらに忘れてはならないのが、噂にたがわぬその身体能力。
ハクの龍神化の場面では、まずプレパレーション(動き出す前の最初のポーズの取り方)が美しい。
続いて当時のツイッター(現;X)で話題になるほどに神々しい、空中回転の妙技「地上の”トリプルアクセル”」。
着地の瞬間まったく音がせず、彼の周りから音が消え、ふっと気づけばハクが人間の姿から龍に姿を変えていた…という舞台ならではの演出が光るドラマティックな展開ーー。
ロンドン・コロシアム公式Big news 📢 Due to unprecedented demand the Spirited Away season has been extended 🥳 Tickets go on sale at 10am – don’t miss out 👉 https://t.co/AvbguGnTxv@SpiritedLDN #SpiritedAwayUK pic.twitter.com/8d4OhKDo1B
— London Coliseum (@LondonColiseum) November 22, 2023
@ロンドンコロシアム Xより
ーーそもそも超人気作の実写舞台、さらに注目の登場人物・ハクという大役は、ライバルひしめくオーディションで勝ち取ったという三浦宏規さん。
翻案・演出のジョン・ケアード氏の前で、ハクが龍になる場面の音楽を素材で手渡され、「次までに振りを考えてきてください」というオーダーを受けたのだそう。
そして1分半くらいの振りを手探りながらも自らつけ、再度の面接で披露したところ、見事白羽の矢が立ちハク役を手にしたのだといいます。
Spirited Away LONDONWHAT A NIGHT 🐉
— Spirited Away LONDON (@SpiritedLDN) May 8, 2024
Our audiences were certainly SPIRITED AWAY @LondonColiseum
Here’s to many more standing ovations 👏🏼
📸 @CraigSugden pic.twitter.com/27S4LYgeEB
@SpiritedLDN Xより
5月7日に初日を迎えたロンドン公演。
連日のカーテンコールにスタンディングオベーション、割れんばかりの拍手と歓声で盛り上がりをみせたとの評判も聞こえてくる『千と千尋の神隠し』。
舞台芸術の素晴らしさを知り尽くし、世界三大バレエ団の一つ、ロイヤル・バレエ団を擁する目の肥えた海外ファンにも、6月からキャストに加わる《三浦「ハク」》の魅力を、ぜひ堪能いただきたいですね。
2024 ダンスパフォーマンスショー『BOLERO-最終章-』出演
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HIROKI MIURA三浦宏規 Instagramより
「BOLERO -最終章-」公式チャンネル
@bolero2024 YouTubeより
『BOLERO-最終章-』のスチール撮影の様子を紹介。自分のルーツであるダンス=バレエへの熱い思いについて、三浦宏規さんご本人の口で語っています。
モーリス・ラヴェルがバレエ音楽のタイトルとして誕生させた、壮大な楽曲「ボレロ」。
その曲にモーリス・ベジャールが振付したものがバレエ作品「ボレロ」として広く知れ渡りました。
円形の赤い台の上で踊るジョルジュ・ドンの圧巻のダンスはつとに有名ですね。
多くの人に愛される、その魅力溢れる「ボレロ」の世界観を、言葉を超えて追求し「BOLERO」として表現するダンスパフォーマンスショーが『BOLERO-最終章-』。
2024年7月、三浦宏規さんは東山義久さんとともにダンス・プロジェクトのラストを飾る同作に出演します。
メインビジュアル解禁時、ダンスで創り上げる新しい世界に、三浦宏規さんは「身も心も捧げ全身全霊で受けて立つ」と、その意気込みを語りました。
「ボレロ」 ダンサーなら誰でも一度は踊りたいと思う作品です。 やっと立てなくなるまで踊りまくれる作品が巡ってきたと息を弾ませています。
最後に・・・
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HIROKI MIURA三浦宏規 Instagramより
「今季初観戦!」と題した最新のInstagramから…。「両親と初めて一緒に見ました!!」とありますが、お隣のロングヘアの方がお母様?!お顔は拝見できませんがお若いことだけはワカリます (笑)。
舞台を降りた楽屋では着替えもそこそこにスポーツ新聞に目を通したり、一歩劇場をあとにすれば趣味の野球を家族と観戦する様子をインスタグラム(Instagram)にアップしたりと・・・。
素顔にはまだ少年っぽさを残す無邪気な一面もまた、魅力的な三浦宏規さん。
話題作へのオファーは引きも切らず、すでに日本を代表する舞台俳優のひとりに数えられますが、ご本人からすればまだまだ成長過程の只中にいるようで。
アメリカのブロードウェイを見てみたいし、そこでオーディションも受けてみたい。いろいろなものに触れて視野を広げたいし、日本でも素敵な作品をクリエイトしていきたい。
さらに「日本オリジナルの作品を世界に発信していければ」と、未来に向ける熱い思いは尽きないようです。
舞台芸術の今を牽引する夢多き25歳。
三浦宏規さんの今後の活躍には目が離せません。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。