こんにちは!
ちょっかんライフです。
今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。
衝撃的女優を発見!
今期のTBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』
本作品の第1話で視聴者に鮮烈な印象を与えたのが、阿部サダヲさん演じる主人公の娘・純子を演じた河合優実さん
劇中では1986年の昭和の時代にもスポットを当てているため、河合さんの役である純子のいでたちはセーラー服のスカートを長~くして、肩にはスタジャンを羽織り、髪型は当時の中森明菜風でおまけにタバコまで吸ってるヤンキーチックな学生。
当時でいうところのツッパリ少女の役どころです。
ここでは多様性なんて誰も口にしない、コンプライアンスなんて聞いたこともない世界線が描かれていきます。
そんな日常で繰り広げられる父との罵り合うようなやり取りや言葉遣い、親への不遜な態度も顔つきもすべて膝が崩れ落ちそうなほどキョーレツ!(笑)
なのに、それなのに….河合優実さんが醸し出すオーラは限りなく輝いていて眩しいほどに可愛らしい
いやホントにドラマ初回からクドカンが描く昭和の世界観を独自の切り口で演じ切ってみせたのです!
どんなに罵詈雑言を吐いても、ピュアな佇まいとミステリアスな雰囲気をまとう河合さんを見て「この女優さん、一体何者?」と心底衝撃を受けてしまいました。
ということで、気になったので調べてみることにしました。
女優・河合優実さんのコト
すでに世に放たれた躍進する新鋭女優だった
河合優実さんは2019年のデビュー以来、三年間だけで11本の映画に出演。『サマーフィルムにのって』(2021年公開)ではキネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、ブルーリボン賞新人賞に選ばれるなど数々の映画賞新人賞を受賞。
NHK『17才の帝国』(2022年)では主人公の17歳の総理大臣を支える聡明な女子高生役で注目を集め、このあと2024年春には川村元気さん原作のベストセラー、映画『四月になれば彼女は』、そして6月にはご自身主演での話題作『あんのこと』などの公開が控える超売れっ子、オファーが絶えない最注目俳優だったのです。
ーこれほどの素質を持った役者の存在を私は今までまったく知りませんでした。
またしても世間から大きく出遅れてました。
でも今回のドラマで知ることができた!
先に進みましょ(笑)
育った環境、培われた感性
河合優実さんは2000年12月19日生まれの23歳
東京都出身で地元は練馬だそうです。
父親が医師、母親が看護師の医療関係者の両親のもと、三姉妹の長女として育ちました。
河合さんは以前のインタビューで、父親が映画好きで家では隣で一緒に観ることが多かったこと、母親は歌好きで社会人演劇をやっていた時期もあったことなど、両親ともにエンターテインメント好きだったエピソードを披露しています。
では、幼少期の河合さんはどんなお子さんだったのでしょうか。
母親から伝え聞いた話として過去の対談企画でご本人が語ったところによると、小さい頃は道端の石や葉っぱが気になったら、そこから一歩も離れなくなるみたいなことがよくあったといいます。
幼稚園の運動会では、先生に誘導されて整列する場面で、地面の白線が気になり近づいてずっと見ているところを何度も連れ戻される様子が撮影されたビデオも残っているそうです。
ーー何かに秀で世をなす人の中には、集中する対象に偏りがあって、ハマると周りが見えずひとつのことをやり続けるとか、人に左右されず自分の衝動に従い熱中してしまうとか、よく聞きますよね。
河合優実さんにも幼少期からそのような資質が備わっていたのかもしれません。
俳優を志した動機
河合優実さんが通った高校ではダンスや演劇が盛んで、周囲には”表現”することに情熱を傾ける人たちが多くいたそうです。
彼女自身、小学生の時からダンスを始めていたこともあって、そのような環境で過ごすうちに、じわじわと”表現”を仕事にしたいと思うようになったのだとか。
そして、”表現”者として歩むきっかけとなった作品に、高校3年生の時に観たミュージカル「コーラスライン」を挙げ、心震えるほど感動したことで気持ちが固まったといいます。
つづけて、これまで影響を受けた作品中、衝撃度でいうと外せない映画を一つ取り上げていました。
アイスランドの人気歌手ビョーク主演の2000年製作デンマーク映画、ラース・フォントリアー監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
音楽の異質さと物語の展開すべてに衝撃を受けて、「物凄いものを観てしまった」と観終わったあとは過呼吸に陥ってしまったそうです。
その数年後にも再び上映され観に行ったら、今度は1回目以上に打ちのめされ「何回も観るもんじゃなかった」と思い至ったといいますから映画が一人の人間に与える影響は計り知れません。
公開当時から世界中に一大センセーションを巻き起こした数奇で圧倒的な問題作ですが、描かれた世界観が河合さんのむきだしの感性のど真ん中に突き刺さったのでしょう。
さらなる飛躍を見守りたい!
河合優実さんは現在、芸能事務所『鈍牛倶楽部(どんぎゅうくらぶ)』に所属されています。
この変わったネーミングの芸能事務所には、オダギリジョーさん、光石研さん、田中哲司さん、西田尚美さんなど、その社名に引けを取らない個性派俳優がずらりと名を連ねています。
本記事冒頭でも紹介しましたが、6月には河合優実主演映画『あんのこと』公開が控えている状況。
この映画は2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに映像化した話題作のようで・・・
シャブ中でウリの常習犯。
ホステスの母親と足の悪い祖母との3人暮らし。
子どもの頃から、酔った母親に殴られて育ち小4から不登校。
初めて体を売ったのは12歳で相手は母親の紹介だった。
希望はおろか絶望すら知らず、ただ繰り返される毎日。
~そんな薄暗闇の世界が社会の中で「見えない存在」にされてしまった人々を鎮魂と後悔の思いを込めてまっすぐに見つめる一作~
ウ~ン….なかなかヘビーな作品のようです。
ーーけれども河合優実さんが衝撃を受けた「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同じように、この映画を観て心揺さぶられる人がきっといると思います。
少なくとも私は6月の公開を楽しみに待ちます。
映画の鑑賞後には、また改めて感想などをアップさせていただきますね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。