堀内將平K-バレエ・プリンシパル素顔とキャリア!新たな挑戦とは

気になるクリエイター

こんにちは!

ちょっかんライフです。

今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。

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堀内將平 Instagramより

K-BALLET TOKYOのプリンシパルにして構成・振付・演出家としても活動する堀内將平(ほりうち しょうへい)さん。

海外バレエ団などで活躍し、2015年にK-バレエ カンパニー(※2023年9月よりK-BALLET TOKYOに名称変更)に入団。

2020年に最高位・プリンシパルに昇格し、『ロミオとジュリエット』のロミオや『蝶々夫人』のピンカートンなどを演じました。

2023年秋の創立25周年記念公演では、古典の名作を再構築した 熊川版「眠れる森の美女」でデジレ王子を好演。

そして2024年5月『カルミナ・ブラーナ』のダビデ役、6月の『ラ・バヤデール』での主演ソロル役に続き、8月にはチャレンジングな上演も控えています。

K-BALLET TOKYOはいま、25周年の節目を迎えてスペシャル公演が目白押し。

今回はそんな記念シーズンのただなかで中心的役割を担う堀内將平さんを取り上げ、その素顔とキャリア、感性豊かな魅力に迫ります。

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堀内將平 Instagramより

堀内將平さんは、日本屈指のバレエ団・熊川哲也氏率いるK-BALLET TOKYO(以下;K-バレエ)の顔として数々の作品で主役を務め、繊細かつ優れた表現力で観客を魅了してきたバレエ・ダンサー。

近年はプロデューサー業にも進出し、後述する『BALLET TheNewClassic(バレエ ザニュークラシック)』では舞踊監修を手がけています。

14歳でバレエ留学して海外基準での高みを目指し、日本に帰国してからは伝統的な古典作品を自由な発想と行動力でまったく新しい舞台芸術へと昇華し続ける31歳。

まずはプロフィールをたどりながら、堀内將平さんの「今」に至る軌跡を紐解いていきます。

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堀内將平 Instagramより

「Me and my brother」とキャプションの付いたご本人Instagramから。お兄様とソックリ!!

東京生まれの堀内將平さんがバレエを始めたのは10歳のとき。

それまでは、子どもを一人で留守番させられないという共働きのご両親の計らいで、7歳から元オリンピック選手・塚原光男さんの体操教室に通っていたそうですが、その後引っ越しでやめることに。

そこでお父様の知人にバレエ留学のエージェントをしている方がいて(どんなハイソな家庭環境?!)

男の子で体が柔らかいのは貴重だから、バレエがいいかもしれないよ

と勧められたのがはじまり。

こうして訪れたバレエ教室ではすぐにロシア人の先生に気に入られ、ダンサーに必要とされる柔軟性や音楽性といった資質も瞬く間に開花!

4年間を日本で学びます。

14歳になると恩師からバレエをやるならロシア語の勉強を、ということで8か月間ウズベキスタンにホームステイし、ピアノとロシア・メソッドをじかに感じる経験をします。

ただ反抗期だった堀内少年、長い滞在を望まずそこから単身で世界へ飛び出し、モナコにて3か月間の一人暮らしを始めます。

若い時分から備わっていた強い意欲独立心旺盛な実行力がうかがえますね。

そして2008年、ドイツのシュッツトガルトにあるバレエの名門、ジョン・クランコ・スクールのプライベートオーディションを受け16歳で入学。

スクール6年生に編入しアカデミーの2年間と合わせ、計3年間通いました。

ただ、念願叶い海外のレベルの高い環境で学ぶことは喜びばかりではなかったようで・・・。

当バレエ学校の男子生徒はモデルばりのスタイルを保持し、身長180cm以上のダンサーばかり。

物理的な美しさを目指していた若き堀内將平さんにとってある種カルチャーショックで、コンプレックスに悩まされることもあったといいます。

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堀内將平 Instagramより

辛い記憶しかないという厳しい学校生活を耐え抜きジョン・クランコ・スクールを卒業した当時は、どこもかしこも就職難だった時代。

そんな中で、校長先生の紹介によりバイエルン州・ホーフにあるダンスカンパニーで1年踊ることができたというのですから、やはり堀内さんの実力は確かなものだったのでしょう。

その後、ルーマニア・ブカレストにあるルーマニア国立バレエ団に入団。

堀内將平さんは3年の間でファースト・ソリストの地位にまで上り詰め、プロダンサーとしてのキャリアをスタートさせたのでした。

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堀内將平 Instagramより

日々の鍛錬とたゆまぬ努力…日本に帰国しK-バレエで”ソリスト”に昇格した頃のワンショット!

ルーマニア国立バレエ団在籍中に、堀内さんは日本で初めて大きな舞台に立ちます。

2014年アリーナ・コジョカルのガラ・プログラム『Radio and Juliet』と、2015年夏『オーチャード・バレエ・ガラ』への出演。

『Radio and Juliet』で踊れたのは世界的バレリーナであるアリーナのパートナーがルーマニアバレエの芸術監督だったというご縁から。

つづく『オーチャード・バレエ・ガラ』の総合監修はオーチャード・ホール芸術監督の熊川哲也さんが務めたもの。

そうした不思議なご縁も重なり、堀内將平さんはトータル9年間にわたる海外でのキャリアに終止符を打ち、その年 23歳でK-バレエに入団することとなったのです。

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堀内將平 Instagramより

「台湾」と題された一枚。休暇旅行先の自然の中で放たれるエネルギー…美しい。

ドイツのバレエ学校時代、西洋的スタイルと鏡に映る自分を見比べ勝手に当てはめていた美の基準

入学時に抱いたコンプレックスは、スクールを卒業しバレエ団に入ってから後も堀内將平さんにずっとついて回ることに・・・。

この見た目だけを比較しては気に懸けて落ち込んで…という負のループから解放されたのは日本に帰ってしばらく経ってからだといいます。

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堀内將平 Instagramより

この柔軟性と体幹は毎日の積み重ねによって作られるものなのですね…いや、美しい!

日本ではその鍛え抜かれた身体で、雑誌「ターザンTarzan」のカバーモデルや、ファッション誌「anan」でダイエット特集を組まれたこともある堀内將平さん。

今現在のご本人はというとダンサーとしてのをもう少し内面的に捉え追求していると語っています。

バレエは本来何かを表現するものだから、”綺麗だから好き“ばかりでなく、”表現が好き“という部分を大事にしたいのだと。

バレエのストイックに削ぎ落とされた定型美は確かに綺麗ですが、肉体への厳しいスタンダードだけにこだわるのは今っぽくないなと感じます。美の基準って時代により変わってきているから。

このような考えに至った背景には、堀内將平さんと他ダンサーの違いをうまく引き出し評価してくれたK-バレエの熊川ディレクターに掛けられたある言葉があるのだとか。

いわゆるテクニシャンタイプではないかもしれない。
ただ君はアーティスティックなタイプであり、演技派の踊りだ!

それを契機に堀内さんは、自分らしさの中にを見いだし大切な個性として表現するよう心がけるようになったそうです。

個の美しさを認めてくれ自らの真の美しさに気付かせてくれる、なんとも勇気づけられる言葉ですね。

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堀内將平 Instagramより

2022年、コロナ禍で延期となっていた「BALLET TheNewClassic」(第1弾)の公演が開催決定!

海外においてバレエ・ダンサーの地位とはーー。

たとえば、パリ・オペラ座のエトワールになると、ディオール(DIOR)が衣装提供し、スポンサーにシャネル(CHANEL)がついて、ダンサー自身もパリコレのランウエイを歩くような世界。

ロシアであれば40歳で年金が受給され、日本でいう人間国宝級の認定がなされたり国民栄誉賞が贈られる社会的ステイタスの高い職業。

堀内將平さんが日本に帰国し直面したのが、そこに肩を並べられる超ハイレベルの日本人ダンサーは数多(あまた)いるのに、なぜソーシャル・バリューは拡がらないままなのか、ということでした。

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Yumiko Inoue(写真家)Instagramより

井上ユミコさんの美しいフォト作品とともにガラ公演開催のインフォメーション。三森健太朗さんと堀内將平さんはジョン・クランコ・バレエ・スクール時代の先輩後輩なんだそう。

バレエファンなら誰もが知る古典作品のエレガンスを、もっと多様に、多くの人々が楽しめる文化として革新的な踊りで表現したいーー。

そんなアイディアをコロナ禍で思いついた堀内將平さん、世界で活躍する日本人バレエダンサーと、クリエイターたちに次々と声をかけ始めます。

こうして生まれたプロジェクトが『BALLET TheNewClassic(バレエ ザニュークラシック)』。

2020年から堀内將平さんとともに当プロジェクトの企画運営に乗り出したのが、ハイクオリティなwebマガジンAlexandre(アレクサンドル)創刊者でフォトグラファーの井上ユミコさん。

衣裳はバレエをモチーフにしたファッションブランド「Chika Kisada」デザイナーの幾左田千佳(きさだ・ちか)さん。

まもなく舞台に立つバレエダンサーだけではなく、他にも照明から演奏家、ヘアメイクと一流クリエイターたちが集まっていったのです。

2022年8月に第一弾としてバレエガラ公演を初開催。

クラウドファンディングの達成率は驚異の751%と大きな支持と共感を得て座席は全公演完売

批評家からも多くの称賛の声が寄せられ、大成功のうちに幕を閉じたのでした。

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BALLET TheNewClassic Instagramより

BALLET TheNewClassic2024のパンフレット撮影の様子。全公演完売した舞台、待望の第2弾!

あれから2年、満を持して『BALLET TheNewClassic』の幕が再び上がります。

2024年8月に2日間の日程で開催されますが、前回同様クラウドファンディング限定チケットはすでに全席ソールドアウト。

堀内將平さんはプロデュース振付監修ダンサーを兼任しつつ、よりパワーアップを図るようです。

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BALLET TheNewClassic Instagramより

現代を代表するダンサーはもちろんのこと、一流クリエイターも集結する夢のコラボ第二弾。

国内外でファッションイベント等を手掛ける岩槻善雄さんによる斬新な舞台演出、メイクアップやヘアデザイン、スタイリストに宣伝美術とファッション界のトップクリエイターがずらりと名を連ねます。

古典と新作を織り交ぜた多彩で独創的なプログラムは、堀内將平さんの振付監修と相まって新・バレエの魅力を余すところなく表現してくれるのではないでしょうか。

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chika kisada Instagramより

「Chika Kisada Fall Winter 2024 Runway Show」から。バレエ衣装からインスパイアされたクリエイションの一端がうかがえます。

前回に続き『BALLET TheNewClassic 』(以下;BTNC)の衣装を担当するChika Kisadaデザイナー・幾左田千佳さん。

Chika Kisadaが東京コレクションで発表した古いチュチュから作られたドレスは、ダンサーたちの歴史が刻まれているようで新たなクチュールの可能性を予感させるもの。

BTNC 2024では、もう使わなくなったバレエ衣装や眠ったままの古い装飾品を一般から募集。

そこに込められたたくさんの想いやヒストリーを織り交ぜながら全ての衣装をアップサイクルで製作するそうで…。

公演終了後はぜひとも展示会や映像化をしてもらい、じっくりとディテールの一つひとつを見てみたい気がしてきます。

chikakisada
chika kisada Instagramより

「Chika Kisada」公式Instagramから。ガラ公演第2弾でも衣装を担当するとの告知投稿。

デザイナーの幾左田さんが以前から取り組んでいるアップサイクル

衣裳に残るネームタグ、美しく施された刺繍、キラキラ光り輝くスパンコールやビーズのリメイクなどなど…。

そうして命を吹き込まれた衣裳が、研ぎ澄まされたダンサーの肉体を通して舞台上で輝くのも一つBTNC 2024の見どころとなることでしょう。

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堀内將平 Instagramより

K-バレエ創設者の熊川哲也芸術監督は、プリンシパルというのは常にダンサー達のロールモデル的存在であれ、ということを念頭に育成しているといわれます。

2015年、K-バレエの一番下の階級・アーティストで入団して以来、年々1クラスずつ昇進を重ね、少しずつ大きな作品に出演、ついに最高位・プリンシパルをその手に掴んだ努力の逸材。

堀内將平さんはこれまで、SNSやブログで美術館巡りや旅行での写真をアップしたり、バレエ公演後記の執筆や、ファッションモデルへの挑戦など多彩な表現者としての一面を見せてきました。

その豊かで芸術的な感性は確実に舞台でのパフォーマンスにも反映されています。

次世代のバレエダンサーを育成するようになった今、素晴らしい人間性に裏打ちされた彼の活躍に今後も目が離せません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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