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永久メイ現在帰国?マリインスキーバレエ退団?インスタ復帰と日本公演

エンタメ

こんにちは!

ちょっかんライフです。

今回も一人暮らしの直観レーダーにピピピッと引っかかったアレコレを取り上げてまいります。

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May Nagahisa永久メイInstagramより

わずか13歳で単身モナコに渡り、たった15歳でクラシック・バレエの殿堂・マリインスキー劇場の舞台に立った永久メイ(ながひさ めい)というバレエダンサーをご存知でしょうか?

本記事冒頭の掲載写真からも伝わるように、まるで妖精のように可憐な彼女は、華奢な見た目からは想像もできないほどの芯の強さを体現した気高き踊りが魅力です。

ここ数年は、世界的パンデミックや国家間の厳しい社会情勢が続き、一時期劇場から遠ざかっていた永久メイさん。

当時、彼女のインスタグラム(Instagram)など、主要なSNSの更新が全てクローズドとなり、その動向がまったく掴めずずっと気になっていました。

今回は、2024年現在の永久メイさんの活動状況について調べ、ご本人のインタビューでの発言なども織り交ぜまとめています。

どうぞ最後までお付き合いください。

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May Nagahisa永久メイInstagramより

ロシア・サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場に構えるマリインスキー・バレエ団。

『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』など、クラシック・バレエと聞いてまず思い浮かぶ古典の名作は、すべてここから生まれました。

200年以上という長い歴史をもち、バレエの歴史、とりわけ『古典作品』において多大な影響をもたらすと共に、世界五大バレエ団(パリ・オペラ座バレエ、英国ロイヤルバレエ、ボリショイバレエ、アメリカン・バレエ・シアター、マリインスキーバレエ)の一角を成す格式高いバレエ団です。

団員の多くは、付属のバレエ学校の入学段階から、体格、骨格、体質に至る身体条件すべてをクリアしたうえで、音楽性、表現性、踊りのセンスまで徹底的に適性検査がなされ選び抜かれた超エリート。

まさにバレエのために生まれてきたかのような身体と精神性を併せ持ち、加えて、かの国のバレエメソッドを身に着けた才能ある者だけが踊ることを許されるそのような場所で、一人の日本人バレリーナがファースト・ソリストとしてスターへの階段を駆け上がっているところでした。

永久メイさんは、兵庫県宝塚市出身。

”女の子が生まれたらバレエを習わせる”と決めていた母親のもと3歳でバレエを始め、12歳で出場したユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)でジュニア部門金賞を受賞。

スカラシップを得てまだ13歳という若さでモナコの超名門、モナコ王立グレースバレエ学校(プリンセス・グレース・アカデミー)に留学しました。

そこで一心に鍛錬を重ねた永久メイさんでしたが、2015年15歳のとき、夏季YAGPのサマースクールでマリインスキー・バレエ団芸術監督のユーリ・ファテーエフ氏の目に留まり、「マリインスキー国際バレエフェスティバルで踊るように」と声をかけられます。

翌2016年4月、永久メイさんはマリインスキー国際バレエフェスティバルで、エキゾチックな『ラ・バヤデール』の「壺の踊り(マヌー)」を披露したのです。

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May Nagahisa永久メイInstagramより

そして2017年モナコ王立グレースバレエ学校(プリンセス・グレース・アカデミー)卒業後、17歳の彼女はマリインスキー・バレエに研修生として入団。

入団して翌年の2018年4月、永久メイさんは、まだ研修生でありながら「くるみ割り人形」の主役マーシャ(日本では「クララ」という名で親しまれていますね)でソリストを任されるなどして注目を浴びるようになります。

2018年6月には正団員となりセカンド・ソリストに!

また、同年暮れのマリインスキー・バレエ日本公演では来日を果たし、ガラ公演『マリインスキーのすべて』で「海賊」第2幕のパ・ド・ドゥ、「白鳥の湖」全幕で王子の友人、「ドン・キホーテ」全幕でキューピッドを踊りました。

2019年3月には「ジゼル」で主役ジゼルを、2020年に入ると「ロメオとジュリエット」で主役ジュリエットを任され、入団からあれよあれよという間にバレエ伝統の美しさを体現する存在となっていったのです。

そして2022年2月。

国家間の情勢に大きな変化がもたらされると多くの芸術家たちが出国。

名門バレエ団と言えども例外ではなく、所属ダンサーが国外へと亡命したり退団者が相次ぎました。

当初、日本には永久メイさんの状況が一切報道されず不明なまま、情報も遮断され、インスタグラム(Instagram)は一般公開されなくなってしまい休止状態に…。

ただ同年3月時点では、マリインスキーのメンバー・リストに継続してメイさんの名前と顔写真が載っていたことから、ファンの間では「日本への帰国はいったん見合わせて、まずは様子見状態なのかな」などと良い方向でとらえ、何とか一縷の希望を繋ぐ日々が続きました。

のちに永久メイさん本人が語ったところによると、実際には「3月に出国してからマリインスキーの舞台に戻るまでに8か月を要した」のが事実だったということです。

劇場を離れていた期間、メイさんにとって馴染みの深いモナコに滞在していたことも、あとになって公開されたインスタグラム(Instagram)で確認することができます。

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Monte-Carlo, Monaco Instagramより

実態が掴めなかった当時、永久メイさんの進路は不透明なままで、帰国して日本のバレエ団に移籍か、マリインスキー退団か、といった噂も一部で囁かれてはじめていた頃、朗報が日本にもたらされます。

『NHKバレエの饗宴 2022』

その年の8月、東京・渋谷のNHKホールで、永久メイさんは完成度の高い踊りを久しぶりに披露し会場から拍手喝采を浴びたのでした。

「ロメオとジュリエット」では、これまで永久メイさんとマリインスキーでパートナーを組んでいた、ビクター・カイシェタとバルコニーのパ・ド・ドゥで観衆を魅了。

ただし二人の共演はそれが見納めとなりました。

外国籍のダンサーが次々と団を離れる中、ブラジル出身のカイシェタもマリインスキーを離れ、オランダ国立バレエに移籍して新たな一歩を踏み出すことになったからです。

一方の永久メイさんは、日本公演後も所属先がどこになるのか正式発表はなく、また彼女自身もSNSを通じて発信することがなかったため、本当にファンの誰もがやきもきしていたかと思います。

それから2か月が経ってようやくマリインスキーバレエでの『ジゼル』主演が公式ホームページで発表。

しかしながら今度は団員紹介ページに永久メイさんの写真はなく、”May Nagahisa”とクリックしてもバレエ団所属期間が-2022(2022まで)と表示され、ゲスト扱いでの出演なのか気になるところでした。

ファンの心配がようやく解けたのが、その後まもなくして公開されたマリインスキー・バレエ団の公式動画

そこには2022年10月に永久メイさんが同団に戻り、ホームページで告知された通り『ジゼル』の主役を踊った舞台の様子と、その舞台裏が映し出されていました。

このなかでメイさんご自身の口から、マリインスキーバレエへの復帰の理由が語られています。

ーー真の芸術を追求し、純粋に表現しようとするひとりの表現者の大きな決断を、その結果だけをもって第三者がジャッジメントすることだけはなんとしても控えたいな。

画面を通しまっすぐなまなざしで真摯に話す永久メイさんの発言に、多くのファンがこのような思いを抱き、すべてを受け容れたのではないでしょうか。

こうして劇場に戻った永久メイさんは、ほどなくしてご自身のインスタグラム(Instagram)を更新!

マリインスキーバレエ復帰となった『ジゼル』の神々しいまでに美しい写真を投稿してくれたのです。

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Mariinsky Theatre Instagramより

復帰後の永久メイさんですがキャリアは順調のようで、2023年には権威あるブノワ舞踊賞にノミネート

モスクワのボリショイ劇場での記念ガラで「眠れる森の美女」を流麗に踊っています。

さらに同年11月は日本に来日し、新時代のアイコンともいえる旬を極めるダンサー達が集まる「Ballet Muses バレエの美神 2023」でも、会場を熱狂の渦に巻き込みました。

そして2024年1月、2年ぶりとなる『NHKバレエの饗宴 2024』が開催され、世界の舞台でときめくダンサーたちと日本のバレエ・カンパニーが一堂に会し、華やかなガラ・コンサートが展開。

このときの永久メイさんは、マリインスキー・バレエでファースト・ソリスト・ペアとなったフィリップ・スチョーピンとともに出演し、『眠れる森の美女』からグラン・パ・ド・ドゥを披露しています。

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May Nagahisa永久メイInstagramより
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May Nagahisa永久メイInstagramより

ーー1976年にはじまり、世界中の名だたるバレエ団からトップダンサーが集結し、3年ごとに開催される世界最大規模のバレエ公演「第17回世界バレエフェスティバル」が、2024年7月から8月にかけて開催されます。

日本人ダンサーでは永久メイさんと、パリ・オペラ座バレエのオニール八菜さん、お二人の出演が決定しました。

今後の永久メイさんをめぐるファンからすれば、次なる注目は最高位プリンシパルへの昇格といったところでしょうが、ご本人自らが選択した先に見据える高みはもっと崇高な次元に置いているようで…..

踊りを通じて感じるのは、舞台から私が与えるものよりお客様からいただけるものの方が大きい。
なので、もっともっと上達しなければと思っています。

このように語る永久メイさんの芸術家としてのさらなる飛躍に心からのエールを送りたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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